【渓流釣り】アマゴ・ヤマメ 気軽に行ける渓流で始動　〈滋賀県〉安曇川水系・葛川／〈兵庫県〉矢田川水系・山田川

矢田川支流・山田川

山田川の概要

矢田川水系の中ではかなり下流部にある小渓谷である。上流部に好釣り場が多いことから穴場的な存在といえる。成魚放流河川ではないため解禁日でも１〜２人に合う程度と空いている。

釣果的には何十匹といった大釣りはないが、ヒレがピーンと張ったきれいなヤマメが釣れる。また、但馬エリアにありながら比較的積雪が少ないうえ、頭上が開けたロケーションとあって水温の上昇が早いのか、魚体のサビが早い時期に取れるという特徴がある。これは私のように美しい魚を求める釣り人にとってはとてもうれしいことだ。

山田集落付近の釣り場。とても釣りやすいロケーションが続く。

短時間の釣りなら本流との合流点あたりから山田集落までのエリアに入るのがおすすめだ。田畑を縫うように走る流れには適度な落差があり、遡行していて飽きがこない。小さな渓とあって落ち込み、淵、深瀬などのポイントも比較的小規模であるだけにビギナーでも狙い目を絞りやすい。

釣り方のコツ

岸際にはアシがたくさん生えているが、この存在を見逃さないようにしたい。その際にはヤマメやイワナの思わぬ良型がついていることもあるからしっかりと探ろう（通常は17〜18㌢のヤマメが多い）。

水が冷たい初期はポイントを１つ１つていねいにじっくりと探るとよいが、暖かくなる４月以降はテンポよく釣り上がるスタイルが有効になる。

山田川での釣果。早い時期から美しい魚体のヤマメが期待できる。

餌はミミズがベスト。個人的に最も結果を残している餌だけにミミズ１本で臨むことが多い。

比較的雪が少ないと前述したが、水温はやはり低い。少なからずある雪代の影響を考慮すると、４月以降の入渓がおすすめだ。そのころには釣果はもちろん、快適な気候のもとで楽しめるから高い充実感を得られるはずだ。

なお「短時間で攻められる、気軽に行ける渓」というテーマに沿ってこの山田川を選んだのは、私自身が実際に行なっている海釣りとの二刀流プランに適した釣り場だからだ。私の場合、午前中に渓流釣り、午後は但馬海岸へ繰り出して海釣りというプランでよく釣行する。好スポットの香住港まで車で30分。欲張りな私にとってこの距離が実にありがたい。

インフォメーション

矢田川漁協（0796・80・1146）。

日券は3000円、年券は10000円。鑑札は道の駅あゆの里矢田川などで購入できる。