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【波止釣り】寒さを忘れる厳選スタイル2・海上釣り堀
低水温期の海上釣り堀は
完全フカセで釣果アップ!!
底に魚が集まりやすい冬の海上釣り堀で有効なのが完全フカセ釣法。手返しがわるいのが難点ですが、ウキ釣り以上の食いのよさが期待できます。さあ、活性が低い魚をバンバンと食わせましょう!!
(文:藤原直樹)
食わせ重視なら完全フカセがおすすめ
快適なシーズンはもちろん、厳寒期にも海上釣り堀へ釣行が多くなりました。ベテランはもちろん、家族連れをはじめとした初心者でも安全に釣りを楽しめるうえ、マダイをメインにシマアジ・カンパチ・ブリなどの青物、イシダイやクエなどの大物が釣れることを考えると、その人気の高さもうなづけます。また、レストハウスや食堂などの設備が併設されていたり、貸し竿などのサービスがあるなど、手ぶらでの釣行も可能という手軽さも人気に拍車をかけている要因でしょう。
そのようにおいしい魚を手軽に狙える海上釣り堀ですが、厳寒期にはイケスに入った魚の動きがわるくなり、盛期のように入れ食いや爆釣の望みが薄くなります。それどころか下手をするとボウズをくらう可能性もあります。釣り人としては、釣れなかったときにいただけるマダイなどのお土産(たいていの釣り堀で用意されています)を手にしても素直に喜べないものです。
最もスタンダードなウキ釣りの場合、魚がじっとしている底付近にウキ下を合わせて狙うのが厳寒期の常套手段です。しかし、それで食ってこないことが多いものです。そんなときにおすすめなのが、ウキやオモリをつけずにハリと刺し餌の重さだけで狙う完全フカセの釣りです。
完全フカセは盛期にも食い渋り対策として行なうこともありますが、比較的浅いタナや足もとのイケス際を中心に狙うスタイルが基本です。それに対して厳寒期はイケスの中央付近にある最深部を中心に狙うことになります。
完全フカセの考え方は、ウキ釣りとは少し違って「底付近にいる少しでも食い気のある魚に対してアピールする」というものです。反射食いを誘発できる可能性もあるため、刺し餌が定点に止まりがちなウキ釣りよりも釣果がアップが見込めるのです。
では、以下ではその詳細を説明しましょう。
タックル考察
タックルは図の通りです。ここで気にかけてほしいのはラインとハリです。ラインについては、餌の沈み具合を判断しやすく、竿先にでにくいアタリ(糸が止まったり、走る)を察知しやすいマーキング(色わけ)がついたフロロタイプがベターです。ハリは食い込みのよい小バリがベスト。のばされないようにグレバリなどの太軸タイプを用いましょう。
刺し餌は沖アミや練り餌といった一般的なものでOKです。
アプローチパターン
ここでは底網までの水深が10㍍の釣り堀と仮定して釣り方の手順を説明します。
手順①
あらかじめ目印(ウキ止め糸)をつけた道糸にタナ取りオモリをセットし、イケス中央部に投入して水深を測ります。その後、仕掛けをピックアップして水深分の位置に目印をセットします。
手順②
餌つけた仕掛けをイケスの中央付近に投入し、すぐに糸を3~4㍍引き出します。引き出した糸がなじんだら餌の沈下に合わせて50㌢ずつ手で糸を送ります。このとき刺し餌が先行して沈むように糸を送ることが大切です。
盛期であれば送り込みの途中でアタリがでますが、厳寒期は底付近が勝負どころです。道糸につけた目印が水面に近づいたらアタリに備えて特に集中しましょう。
手順③
目印が水面についたら、さらに1~2㍍糸を送ります。オモリをつけていないぶん潮流などの影響を受けて仕掛けが斜めになると考えられるからです。底網に餌が掛からないなら水深の1.3倍ほど糸を送ってもいいでしょう。
手順④
アタリは、竿先が押さえ込まれたり、ゆっくりともたれるように入ったりするパターン、糸が止まったり、急に走ったりするパターンなどさまざまです(使っている餌や魚種、活性によって異なります)。何らかの変化を察知したら竿をあおって合わせましょう。
手順⑤
ここまで実践しても反応がなければ竿をゆっくりと1㍍ほど持ち上げます(このとき魚が居食いをしていれば魚信が伝わります)。その後、竿を元の位置に下ろして刺し餌を再び底へ送ります。
手順⑥
以上の工程を行なってもアタリがなければいったん回収して打ち返しましょう。
ウキ釣りよりは手返しが遅くなりますが、釣果は上回るはずです。厳寒期でもエキサイティングな釣りが期待できる完全フカセの釣りをぜひお試し下さい!!
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