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【寒グレ】タナを極める Part.2

グレ タナを極める2-1

深めを基本にアタリので方や
刺し餌の変化を参考に調整

基本的には深ダナを狙うが、刺し餌のかじられ具合やウキへのアタリので方を重視して正解に近づけていく。それには仕掛けの張りも重要であり、オモリの使用や沈め釣りをすることも考慮しなくてはいけない。そうしてタナにジャストマッチするウキ下を見つけられれば…!!

(文:田中夏樹)

ハリの掛かり位置と
刺し餌の変化をチェック

ホームグランドである徳島沿岸部における1月中旬の水温は、太平洋側で14〜18度、紀伊水道側で12〜16度で推移すると思われる。前日と2〜3日前の水温を船頭に聞き、ほぼ同じなら浅め、水温が下がっていたり安定していないなら深めにウキ下を合わせて釣り始めるのが一般的だろう。

私の場合、潮の動きや底の状態、撒き餌に反応する魚の動きなどを考慮して使用するウキの号数を決めるが、ウキ下に関しては7~8㍍で開始することが多い(ハリス5㍍、ウキの遊動部は2~3㍍)。理由は、この時期のグレは撒き餌にすぐに反応して2~3ヒロのタナに浮いてくることがマレだからだ。このため目視できない深いタナの中で比較的上にウキ下を合わせて釣りを開始することにしている。

その釣りを実践するために用いるウキとして0は使わない。その日の状況をできるだけ早く確認するにはアタリを得なくてはならず、それにはオモリの力を借りてでもタナをきちんととらえることが大事だからだ。したがって軽くてもG5~G2ぐらいのウキを用いている。

グレ タナを極める2-3

基準となるウキ下で実釣を開始してからは、仕掛けがなじんだ後にウキに反応があればすぐに掛け合わせる。それがグレであればハリの掛かり具合をチェックし、上クチビルに掛かっていればウキ下がタナにほぼ合っていると考えて釣りを続行する。そうではなく、下クチビルや喉の奥に掛かっているときはタナが深いと考えられるためウキ下を浅くする。

ただ、ウキ下を浅くする前にオモリの調整を行なう。それをすることでうまく掛かるようになることもあるからだ。たとえば、ハリスの中央に打っているオモリを道糸とハリスの直結部まで上げたり、重さを軽くするなどの方法である。それでうまくハリ掛かりするならグレが餌を食うタイミングと仕掛けの入り方が合っていないと考え、撒き餌と刺し餌の入れ方もかえていく。

刺し餌に変化が見られないときはウキ下を深くするが、むやみに深いタナを探ることはしない。ある程度の深さまで探っても変化が見られなければウキ止めを下げて遊動部を短くし、ウキ自体を沈める方法を取る。セオリーとは少し違うかもしれないが、刺し餌と仕掛けを撒き餌に同調させつつ張らず緩めずのラインテンションで道糸を送れるぶんグレに違和感を与えにくいためかアタリを拾える確率が高まる。