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木村俊一的 イシダイストーリー vol.2【屋久島のイシガキダイ】
北西風に強い屋久島南東部。
沖堤防で良型イシガキ連発!!
屋久島・安房の沖堤防〈鹿児島県〉
冬型の気圧配置が多くなるとともに、だんだんと寒さが本格化してきた。このタイミングでイシ物がおもしろくなってくるのが鹿児島県・屋久島だ。そこで11月14~15の2日間、磯に負けず劣らずの釣果をこれまでに上げている屋久島・安房の沖堤防へ釣友の香川 修さんと出かけることにした
(文:木村俊一)
45〜50㌢がアベレージ。
イシ物の魚影は濃厚!!
14日、6時40分に安房の沖堤防の北端へ渡る。西高東低の冬型の気圧配置とあって南東面といえども風が回り込んでくるが、釣りをするぶんには差し支えない。状況としては、下げ潮が正面から突いてきているものの、思いのほか流れは緩い感じだ。
この堤防の海底には基礎ブロックがびっしりと入っており、仕掛けを海底につけて狙うと根掛かりが多発する。そのためオモリが着底したらすぐに1~2㍍底を切らなくてはならない。竿下の水深が約20㍍だからリールカウンターの数字を18に合わせればいい。これで宙ぶらりんの宙釣りの格好となる。
2人並んで北向きに釣り座を構え、ハリスに通してからハンマーで割ったウニを打ち込んでいく。これでウニのエキスが海底に広がり、魚が集まるはずだ。
2時間ぐらい経過したころ、基礎ブロックに潜んでいた魚が餌の匂いにつられて出てきたようでアタリがで始めた。真下のポイントを狙っているので竿先に出るアタリは明確だ。魚が餌を食っている様子が手に取るようにわかる。
イシダイ釣りはバラシさえしなければ寄ってきた魚をほぼ釣り上げることができる。そのバラシをしないように、3個掛けにしたウニ芯の餌を食い込むまでじっくりと待つ。
そして、アタリがだんだん大きくなってきたと思った矢先、海面に向かって竿先が大きく引き込まれた。ここでもあわてずに十分に食わせてから合わせる。時期的に魚の馬力が抜群に強い。何度も見せる締め込みを楽しみながら浮かせたのは45㌢級のイシガキダイだ。内地の釣り場なら申しぶんのない良型も屋久島では普通に釣れてくる。魚影の濃さはやはり抜群だ。
あいかわらず北風が回り込んでくるが、正面から吹きつけるため心配していた竿の横ブレがほとんどない。竿が横にブレると、魚が餌を触る確率がわるくなる。たとえアタッたとしてもくわえた餌を離しやすく、釣果に結びつかないことが多い。このことから横風はない方が絶対にいい。
この安房の沖堤防は意外と数が釣れるところであり、第1号のイシガキダイがヒットしてからもポツポツとアタッてくる。大きいもので50㌢超、小さいものでも40㌢級と釣り応えは満点だ。
夕方5時の納竿までに6匹のイシガキダイをゲットした。香川さんはたまたま調子がわるくて1匹だった。他魚としては50㌢クラスのヒブダイを私がキャッチした。
1日を通して風に当たっていたので体が結構冷えた。民宿に帰ってからお風呂でゆっくりと体を温め、翌日に備えて早めに就寝とした。
15日も午前6時半から同じ沖堤防を攻める。
この日は下り潮が速いことから東側(沖側)の1段低いところに釣り座を構えた。ここを選んだのは下り潮が速いときにポイントとなる反流点ができるからだ。
開始早々に私の竿が大きく引き込まれた。真下で掛けた魚特有の強い引きをじっくりと楽しみ、50㌢超のイシガキダイをキャッチした。
次に香川さんがイシガキダイをキャッチした。続けて竿を大きく曲げたが、これは50㌢級のカンムリベラだった。
それ以降、アタリが止まったため昨日と同じ北向きのポイントを狙う。こちらでは夕方5時の納竿までに香川さんがイシガキダイを追加した。
今回はクチジロの大型こそ出なかったが、良型イシガキダイの強い引きを存分に味わえたので満足だ。
釣行メモ
宿泊・渡船 | 原(はるお)に民宿さかせ川。渡船の斡旋も行なっている。 |
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住所 | 鹿児島県熊毛郡屋久町原354 |
電話番号 | 0997・47・3157 |
備考 | 屋久島空港へは伊丹空港から直行便が飛んでいる。遠征でありながらもストレスなく釣行できる。 |
〈木村俊一プロフィール〉
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