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落ちギス72匹3.2㌔の爆釣!! 神明・播磨新島赤灯台波止のキス釣り実釣レポート
高水温の影響で調子が上向かなかった神明間の落ちギスですが、9月下旬を迎えると一気に釣れだしました。10月中旬にかけて特に好調だった播磨新島赤灯台波止での釣りを紹介しましょう
(カメラ/文 松尾幸浩)
越冬に備えて沖の深みに落ちる前に見られるキスの活発な捕食活動のタイミングのことを「落ちギス」と呼びます。群れに当たれば20㌢前後の良型の荒食いを楽しめるこの時期は、1年間の投げ釣りサイクルの中でも最も楽しめること請け合いです。その「落ちギス」が兵庫県の播磨エリアで絶好調ということで、好釣果を上げた実釣レポートを紹介しましょう。
播磨新島・赤灯台波止の落ちギスが絶好調!!
9月に入っても猛暑が続いた今年は、水温の低下が遅れました。そのせいでキスの姿はほとんど見られず、「播磨新島のキスはもう終わったよ」と釣友たちと諦めモードとなっていました。ところが、海の中は着実に秋へと移行しており、9月下旬には赤灯台波止でもカレイがポロポロと釣れだしました。その後、待望のキスの群れが接岸し、港内向きを狙った釣友たちは30~40匹の釣果を上げて大喜び。季節に敏感な魚たちには本当に驚かされました。
昨年よかった先端部左側の沖向きや、西に見える神鋼ケーソンの白灯台向きはパッとしないという情報を頭に入れたうえで私も釣行しました。内向きの角部分にうまく入れたことから期待しましたが、潮が動かない午前中は期待外れの状況です。しかし、潮が走りだした昼ごろからは期待通りにキスの群れが入り、ブルン、ブルルン、ギュギュ〜ンと心地よいアタリが連発。終わってみると、良型が72匹も釣れました。
落ちギス狙いにおける播磨新島の特徴と注意点
播磨新島は播磨町の沖にある広大な人工島です。潮通しのよさが抜群、水深が豊富、魚影が濃い、多くの魚種を狙えるという具合に条件が揃っていることから人気スポットとなっています。
釣り場はいくつかありますが、西南角から西へ200㍍ほどのびる赤灯台波止がイチオシです。足場がよいうえ、釣れる魚種が豊富とあって播磨新島の中で圧倒的な人気を誇っています。
ただし、この釣り場は駐車スペースが近くに少ないという難点があります。特に、ハマチやシオ(カンパチの幼魚)・サゴシ・スズキなどの回遊が沖向き一帯で見られるとあってルアーマンも大勢詰めかける秋は、それが顕著となります。土・日・祝日ともなると、護岸沿いにビッシリと車が並ぶのが恒例です(埋め立て地中央部の護岸へ上がる進入ルート沿いには駐車場とトイレが完備されています)。この混雑を嫌ってここへこない人が多いのも確かです。
そのように混雑する中で2つの三脚に多くの竿を並べる方もおられますが、個人的には竿1本の手持ちスタイルで臨むことを推奨します。場所を過度に取らないことはもちろん、心地よいアタリと引きというキス釣りの魅力をしっかりと楽しめるからです。
播磨新島の落ちギス実釣レポート
10月に入ってからも落ちギスの群れは居ついており、25~27㌢の大型もヒットするなど良型が釣れ続いていました。釣友たちから届く「毎回快調!!」とうれしそうな情報に感化されて私も12日に釣行しました。
今回は釣友の山根氏が「朝の時合を釣ったルアーマンたちが帰る8時過ぎなら駐車スペースが空いていますよ」と教えてくれた通りに8時に現地着。護岸に上がると車の数はまだまだ多いですが、ラッキーなことに根元付近が空いています。
さっそくタックルを持って赤灯台波止におりると、たくさんのルアーマンが竿をまだ振っています。中には40㌢クラスのハマチとファイトしている方も見られます。それを横目に赤灯台の先端部まで行くと、キスの好ポイントである内向きにはズラリと竿が並んでいます。これには驚きましたが「最近は階段の前でもキスが釣れていますよ」と灯台の高い台座回りでキスが狙えることを山根氏から聞いてひと安心。しかし、先客たちキスの釣況を訪ねると「今日は北風が強いぶん寒いし、波もあるから釣れませんよ」と…。まあ、最近の時合は午後にくることも多いので、気にせずゆっくりとタックルを用意します。
竿にトーナメントプロキャスターAGS27号-425、リールにサーフベーシア45というお気に入りのセッティングに、近投で釣れるというのでフロートシンカーG20号を合わせます。そして、キスバリ6号の5本バリ仕掛けにアオイソメを刺し、軽くキャストして超スローでサビきます。
水温がまだ高いとあってチャリコやハゼ・イトヒキハゼなどの他魚がアタります。それでもしばらく探ると、足もとでブルン、ブルルンと爽快なアタリ。上がってきたのはパールピンクに輝く15㌢と18㌢の本命のダブルです。
「おっ、こんな近いところにいたよ」と、次からは足もとを中心に探ります。すると、ダブル、ダブルと連続してアタリがでます。先端が不調でもきちんと探ればキスが群れているところがあるものです。
先端に入ってからはさらに連発!!
ここで20匹近くヒットしましたが、強い北風に加えてキスが不調とあって帰る人が出てきました。そして、10時ごろには大きく釣り場が空きました。それならと先端寄りに移動し、この釣り場の最高のポイントである神戸製鋼の高い煙突方向へキャスト。すると、すぐにブルン、ブルルン、ギュギュ〜ンと心地よいアタリがでて16~20㌢が4連で上がってきました。
やがて走りだした潮が港内へ流れ込むと、キスの群れも入ったようでアタリが連発。先端の方とともに忙しいほど釣り、キス釣りの魅力であるシャープなアタリを存分に楽しみます。水深のある港内のキスは栄養をたっぷりと取っているのか太いものばかりでうれいしい限り。もう1つの魅力である美味もしっかりと楽しめそうです。
さて、ここで爆釣を予測して8本バリ仕掛けに交換します。ほどなくしてギュギュ〜ンと竿先を引き込む強烈なアタリ。クンクンッといった力強い締め込みを味わいながら慎重に浮かせると、23㌢の太物と20㌢のキスがダブルで姿を見せました。その後、良型キスのトリプルに24㌢のシログチまでヒットして思わずニッコリ。
14時ごろには足もとでブルン、ブルルンと竿先をたたくアタリが何度かでました。しばらく待ってからリーリングすると重い。「これはスズナリ」だろうと思っていると、キスが暴れたことでバナナ状態になっているものの17~20㌢が6連で上がってきました。これにはビックリです。
クーラーの中はキスで満杯になり「2つめがいるのでは?」と、うれしい悲鳴が上がります。この様子なら3ケタも夢ではないと思いましたが、そううまくいかないのが世の常。北風が弱くなったと喜んだ15時ごろ、港内がバチャバチャとザワついたかと思うと青物のナブラが多数発生。それにともなってキスのアタリが一瞬で消失。沈黙の世界になったことから納竿としました。
釣れたキスを数えると72匹、3.2㌔もありました。やはり神明間イチのキス釣り場です。
落ちギスは釣れだすタイミングの予測は難しいですが、播磨新島では確実に始まっています。これから水温が低下すればさらにおもしろくなりそうな期待十分な釣り場です。
釣行メモ
アクセス | 第二神明道路・明石西ICをおりてすぐに左折。県道514→県道208と道なりにしばらく南進し、南二見人工島入口交差点を右折。県道718を西進して人工島北交差点を左折。そのまま直進すると護岸へと上がる進入路がある。 |
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