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尾長グレヒットの期待感大!! 良型が出た南紀・見老津の釣りを紹介|桑原英高のグレ釣り一直線・尾長グレ追求編 vol.34
今秋の南紀方面のグレ釣りは絶好調です。口太グレに関しては早くも2ケタ釣果が出ているなど、竿を出さない手はない状況が続いています。そんな好況ならば魚影の濃さに定評のある見老津であれば尾長グレが出るのでは? と思って釣行したところ、狙い通りに…!!
(カメラ/文 桑原英高)
いよいよ秋の好シーズンに突入しましたね!! 秋のグレ狙いは中紀方面での釣りが恒例ですが、今年は南紀の見老津が好調です。地方寄りの磯では口太グレが早くもつき始め、場所を問わずに2ケタ釣果は当たり前というほど良型がよく釣れています。
「口太グレが元気なら魚影の濃さに定評のある尾長グレも元気なはず」と思い、11月5日に釣友の丸谷さんとともに見老津にアタックしてきました。
狙いは尾長グレ。専用仕様のタックルでチャレンジ
午前3時に自宅を出発し、フィッシングベース海くんで餌を調達します。
まだまだ餌取りが多いだろうと、沖アミ9㌔にマルキユーの新製品であるアミパワーグレスペシャルとともにⅤ9徳用と沖撃ちスペシャルを配合しました。見老津での尾長グレ狙いは磯際がメインなので遠投の必要はありませんが、尾長グレが不発したときに口太グレとイサギを狙うことも考慮して沖撃ちスペシャルも加えておきました。
餌作りを終えたら南下して見老津へ。用意を済ませていつもお世話になる林渡船に乗り込みます。
「今日はどこに乗せてもらえるのかな?」とワクワクしていると「桑原君ら用意やっとけよ!!」と1番に声がかかりました。まもなく船がついたのは中崎。普段なら6~7人がおりる大きな磯ですが、平日とあって渡礁したのは底物の方1人と私たちだけです。これだけ広々としていれば気持ちよく釣りができそうです。
丸谷さんは口太グレを狙うようですが、私はやはり尾長グレを狙うことにします。そこでタックルは、竿にシマノ・ファイアブラッドオナガ ゲイルバード1.7号、リールにシマノ・ハイパーフォース3000DXGS、道糸にゴーセン・リミテーション磯フォルテッサ3号、ハリスにゴーセン・フロロファイタールーツ3号、ハリにONIGAKE・尾長ネムリ6号というセッティングとしました。
そして、小粒のBのウキをセットし、その真下に浮力調整のオモリを打ちます。このオモリに関しては、通常は海面に浮くものの、波がくればその下を通るというようなウキの浮力設定となるように調整していきます。また、グレの食い方しだいで小粒のジンタンを追加したりはずしたりすることにします。
なお、見老津での尾長グレ狙いは浅いタナへ浮上する魚を目視して狙うサイトフィッシングとなるため0や00といった低浮力のウキはほとんど使いません(口太グレ狙いの場合は別です)。
イズスミの群れの中に50㌢級の尾長グレを発見!!
丸谷さんが①の釣り座、私が②の釣り座に入って実釣スタート。とりあえず撒き餌を打つと、ドド〜ッと餌取りが湧き上がってきました。
潮はゆっくりとした下り潮です。②の釣り座の場合、ゆっくりと当て気味の流れとなる下り潮は際を狙いやすい最高の条件といえます。
餌取りの様子をしばらくうかがっていると、40~60㌢クラスのイズスミが集まってきました。その中をよく見ると、50㌢クラスの尾長グレの姿が確認できます。
見老津の沖の黒島回りでは口太グレを釣るつもりはないので、ハリスはいつも2.5~3号です。これでも1日に何度も切られます。その相手は他魚がほとんどですが、目視できる50~60㌢クラスの尾長グレをキャッチしようと思えばそれなりのタックルが必要となるのです。
まずはウキ下1ヒロで狙ってみます。しかし、何投かしても反応はありません。やがてイズスミがどんどん増殖し、イズスミ50匹の中に尾長グレが2~3匹という状況となりました。和歌山の釣り場では四国西南部のように尾長グレがワンサカいるということはありません。大型の尾長グレの絶対数が極端に少ないぶん難しい釣りを強いられます。
それでも撒き餌を続けていると、海面下30㌢ほどまでときおり浮いてきますが、四国の尾長グレ同様に刺し餌には見向きもしてくれません。
そんな状況が30分ほど続いたものの、潮が止まると尾長グレの姿が消えてしまいました。一方、口太グレは好調で、丸谷さんは1投めから30㌢クラスをゲットしています。この半年はアユ釣りばかりしていたとあって「グレ釣りはやっぱりおもしろいな~」と上機嫌です。
ところが、やがて潮が上り気味になると、沈黙状態へと突入しました。ここでちょうど弁当船がきたことから弁当タイムとします。
手応え十分!! 久しぶりの尾長グレは丸々肥えた良型!!
弁当を食べ終えてゆっくりしていると、上り気味の潮が止まってゆっくりと下り気味になり始めました。すぐさま竿を持って仕掛けを投入すると、さっそくアタリがでました。竿も仕掛けもゴツいことからあっけなく浮いたのは35㌢ほどの口太グレです。
このタイミングに丸谷さんも口太グレをポツポツと追加していきます。そんな丸谷さんを見ていると、あまりにも尾長グレの気配がない状況に口太グレを狙いやすいライトなタックルへの変更が頭を過ります。見老津の尾長グレ狙いは、その姿が見えなければほとんど釣れません。それでも気合一発、尾長グレ狙いに徹することにします。
磯際を集中的に釣り続けますが、尾長グレの姿はいっこうに見えません。イズスミばかりの状況とあって竿2本先のシモリ回りに狙いを変更してみます。すると、大型のイズスミが水しぶきを上げるほどの勢いで海面まで浮いて撒き餌を拾います。
その状況をよくうかがうと、40~50㌢クラスの尾長グレの姿も数匹見えます。海面まで浮いてくるヤツはなかなか手ごわいため、少し下の1ヒロぐらいまで浮いてくるヤツに的を絞ります。
大量のイズスミの中にいる数匹とあってなかなか食わせることができませんが、辛抱しながら釣っているとウキのトップが横を向くアタリがでました。反射的に合わせると、ドンッ!! と久しぶりの手応えが伝わりました。アユばかり釣っていたので、やけに引きが強く感じます。さらに足もとでしつこく突っ込みを繰り返す様子に「そこそこ大きいのかな?」と期待が高まります。
まもなく玉網に入ったのは期待していたサイズではないものの37㌢クラスの良型です。まん丸に肥えた魚体はメチャおいしそうです。
この後、同型を1匹追加。そして、納竿時刻が近づいたころ、本格的に潮が下り始めると同時に魚の活性が急激に高まってアタリが連続。しかし、掛けてもどうにもならずに何度もハリスが切られます。丸谷さんも連続で竿を曲げますが、キャッチには至らず。
これからというときにタイムアップとなり、後ろ髪を引かれる思いで中崎を後にしました。
水温はまだ高く、イズスミをはじめとした大型の他魚が多いことから尾長グレを狙い撃ちにするのは難しいですが、調子がよい見老津は期待感大です。みなさんもぜひアタックしてみて下さい。私もしばらくは見老津通いが続きそうです。
釣行メモ
林渡船 | |
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HP | http://hayashitosen.com |
住所 | 和歌山県西牟婁郡すさみ町見老津286 |
電話番号 | 0739-58-0037 |
料金 | 4,500円 弁当は700円 |
備考 | 渡船店にて受付(乗船名簿記入)をしたあとに渡船乗り場へ移動して乗船。渡礁する磯は船長の判断によって割り当てられる。釣り終了後、港にて料金を支払う。 |
餌店 | フィッシングベース海クン(0739-45-8450) |
タックルデータ
竿 | シマノ・ファイアブラッドグレ ゲイルバード1.7-53 | ||
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リール | シマノ・BB-X ハイパーフォースC3000DXG S | ||
道糸 | ゴーセン・リミテーション磯CXフォルテッサ3号 | ||
ハリス | ゴーセン・フロロファイタールーツX3号 | ||
ハリ | ONIGAKE・尾長ネムリ6〜7号 | ||
撒き餌 | マルキユー・グレパワー沖撃ちスペシャル | ||
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マルキユー・グレパワーV9徳用 | |||
マルキユー・アミパワーグレスペシャル | |||
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【桑原英高プロフィール】
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