チヌ･紀州釣りの悩みを解決!!｜秋に数をのばす方法は？

Ａ：集めたチヌを足止めさせることが大事

数を釣るには、まずはチヌを寄せてポイント周辺に足止めさせることを考える必要があります。それにはチヌの好む餌が常にポイント周辺にある状況を作りだすことが欠かせません。

大切なのはおいしいダンゴを手返しよく投入することです。餌（ダンゴなど）が落ちてくる状況を常に作って多くのチヌにその存在をアピールするわけです。これはチヌが釣れ始めてもかわりません。手返しのピッチを緩めず（休憩などで間が空くときも同じピッチで打つこと）、ポイントに餌を打ちましょう。

そんなにダンゴを打ち込んでも大丈夫？　と思われるかもしれませんが、チヌはダンゴをそのまま食べるわけではありません。それに、含まれている押しムギやサナギを食べることを考えると、実際にはそれほどの量ではないと考えられます。さらに、チヌは小型でも片手一杯の押しムギを平気で食べるほどの大食漢です。食べれば食べるほど警戒心が薄れて釣りやすくなると考えられるだけに、手返しよくダンゴを投入するのが得策だといえます。

また、この時期はチヌだけでなく、餌取りも活発に動きます。そのため少し多めのダンゴでもいいぐらいです。魚の活性が高く、数が釣れる時期は手返しをどんどんしてできるだけ魚を寄せることが数を釣るうえでは大切です。

ただし、いくつか注意点があります。毎日のように大勢入る釣り人によって餌が飽和状態にある場合や、急低下した水温の影響で打ち返しを続けてもまったく魚の反応がない場合は餌の打ち過ぎが逆効果になることを頭に入れておきましょう。

寄せたチヌを釣るための要点

では、寄せたチヌを釣るための要点を紹介しましょう。

まず重要なのが刺し餌です。チヌの活性が高いときほど沖アミやボケなどのやわらかい餌を多用するのが有効です。その方が勝負が早く、手返しを上げることができるからです。それに加えて活性の高いチヌはダンゴを割ってでも刺し餌を食べます。このためやわらかい餌とはいっても餌取りに秒殺にされるという不安がありません。また、チヌがダンゴに寄れば餌取りは少し離れたり、うわずることから秒殺される心配がありません。

以上のことから餌取りしか釣れないときはチヌが寄りきっていないと考えられます。この場合はさらに手返しを上げてチヌを寄せることを意識しましょう。

次に大切なのがハリ掛かりしたチヌを素早く上げることです。ポイント近くで暴れさせるとその他のチヌが散ってしまうからです。もちろん、バラシはもってのほかです。

数釣りをするためにはそれなりの努力が必要ですが、この時期は努力は釣果に反映されます。がんばって打ち返しを続けましょう。