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盛期のアユの友釣りで頭に入れておくべき悪条件の対応策を解説


アユの友釣りはさまざまな自然条件によって釣果が左右されます。その状況ごとの対応策を頭に入れておかなければ無反応ということもあるだけに注意が必要です。今後のハイシーズンに起こりうる悪条件ごとの要点、注意点を考えてみましょう。
アユ釣りは「天候」「気温」「水温」「水量(増水、渇水)」「水の濁り」「アカのつき具合」などさまざまな自然の影響を大きく受けます。さらに、釣り人の数の問題もあります。これらの状況に対して柔軟に対応する必要があるわけですが、それはとても難しくて簡単にはいきません。しかし、その難しさがアユ釣りの奥深いところでもあります。
そこで、以下ではアユ釣りシーズンにおいて考えられる悪条件の攻略の要点を紹介します。参考にしてハイシーズンをお楽しみ下さい。
【アユの友釣り状況別攻略】増水時のパターン
ひとことで「増水」といっても程度はさまざまです。重要なのはアカが残っているかどうかです。アカが残っているところが狙いのポイントとなるため、その有無を見きわめることが先決です。
アカの有無は、濁りがきつくなければ石の色で判断できます。偏光グラスをかけて橋の上から川をのぞくとよくわかります。色については川によって特徴があるので一概にはいえませんが、関西の河川では黒、あるいは茶色、つまり他よりも色が濃いところはアカが残っている目安となります。不安なときは実際に触ると確実です。
まずは橋の上などから川を眺め、石の色などからアカの存在を確認しましょう。 難しいのは濁りがきつくて石の色が見えないときです。この場合は、アカが残っている個所を想像しなくてはなりません。その想像をするにあたって目安となるのは水の流れが直接当たらないところです。たとえば、川のヘチ、キワ、あるいは石裏のタルミなどです。
釣り始めはすぐに川へ立ち込まず、川岸から2~3歩下がって手前の緩やかな流れを探ってみましょう。これで思わぬ入れ掛かりということもあります。
このように流れが緩やかになっているポケットはよい狙い目となります。 次に大きな石の裏など、流れが直接当たらないところにオトリを誘導してみましょう。野アユがいれば一発で掛かるはずです。
最後に流心の向こう側、対岸のヘチを狙ってみます。竿が届くか届かないかのギリギリであれば竿抜けになっている可能性大です。この場合の竿の長さは9㍍よりは9.5㍍、9.5㍍よりは10㍍と長竿が断然有利です。ただし、きつい流れに立ち込むのは危険がともないます。決して無理をせずにアプローチして下さい。
【アユの友釣り状況別攻略】渇水時のパターン
渇水になると、どのポイントにもオトリを入れやすくなり、釣り人に連日攻められるため場荒れが激しくなります。そのぶん野アユの警戒心は高まり、かなり釣りづらい状況となります。
この場合は野アユが溜まる傾向がある少しでも水深のあるところ、回りに比べて深く掘れたところが狙い目となります。そうしたところを見つけたら、川の中をあまり歩き回らずに静かに釣るように心がけましょう。しゃがみ込んで静かに釣ると、思わぬ浅場に野アユの方から出てくることがあります。
静かに釣っていると、このように野アユが浅場へ出てくることがあります。 アユに警戒心を与えない釣り方が求められます。 そのように野アユが浅場へと出てくれば、根掛かりさせないよう細心の注意を払って釣ること。根掛かりをはずしに川の中に入ると、せっかくの野アユを散らすことになるからです。
釣り方は「引き釣り」よりは「泳がせ」が有効です。オトリの尻尾を少しでも振らせるようにした方が野アユに対するピール度が高いと思われるからです。
この場合、水中糸は「メタル系」よりも「ナイロン、フロロ系」の方がスムースに泳がせることができます。上級者はメタルや複合糸を使用しながらも、つけ糸の部分だけで上手に泳がせますが、簡単さでいえば「ナイロン、フロロ系」にやはり分があります。
【アユの友釣り状況別攻略】高水温のパターン
夏場、雨が降らずに日照りが続くと高水温に悩まされます。
高水温が予想されるときは、まずはオトリ缶の「水合わせ」を行なわなくてはなりません。川に到着したらオトリ缶へ少しずつ川の水を入れ、オトリを川の水温に慣らせるわけです。冷たい井戸水などで生かしていたオトリを購入した場合は特に注意が必要です。
オトリ缶の水合わせが不可欠です。最悪の場合、釣り始めてすぐにオトリが全滅することもあるので注意が必要です。 また、オトリ缶を浸ける場所はなるべく深いところを選ぶこと。オトリ缶が流されないように上に石を多めに乗せておきましょう。
釣るポイントは、水深があり、水温が他よりも少しでも低いところです。伏流水と呼ばれる地下水がわき出ているところを見つけられれば最高ですが、見つけるのは容易ではありません。最もわかりやすいのは支流が流れ込んでいるところです。その冷たい水が流れ込んでいれば周辺の水温が下がり、野アユが集まりやすくなります。
支流の存在も見逃せません。 また、水温は川底に近づくほど低く、水面にいくほど高くなります。そのため、オトリをポイントへ誘導するときは水面上を長い時間をかけて滑らせるのはよくないといえます。ポイントへ誘導して沈めようとしたらオトリがすでに弱っていて浮いてしまう、といった不具合が起こることも珍しくありません。オトリの誘導はすみやかかつ、なるべく水面上へ出さないことを意識して行ないましょう。また、オトリにハナカンを通す際も水中で行なうなどの配慮も求められます。
そして、弱ったオトリを交換しようとしたら引き舟の中のアユが全滅していた、というトラブルもよくあります。これについては引き舟を足で川底に沈めながら釣りをするなどの対策が求められます。
友釣りはオトリなしでは成立しません。高水温時はオトリの扱いに特に慎重になりましょう。
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