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1㍍級のタチウオを波止で連発させる名手に学ぶ。大型を釣るための実践的手法を公開

2019シーズンのタチウオ釣りにおける私の目標は〝数より型狙い〟です。その方針も功を奏して釣行のたびに大型をキャッチし、これまでに40匹以上の1㍍オーバーを手にすることができました。その中で実践した手法を紹介しましょう
(文:新宅功治)
2019シーズンの大阪湾のタチウオ事情
大阪湾に限っていえば、船釣りの状況をうかがうとタチウオにはシーズンオフがなくなったような感があります。もっとも、ここで解説するのはウキ釣りによる波止でのタチウオ狙いです。私のホームグランドである大阪北港では、9月上旬からの釣れ始めは例年通りでしたが、「釣れ始めには大型が釣れる」というジンクスの通りに釣行のたびに1㍍級が釣れました。
その状況が2週間ほど続くと、今度は中・小型が混じりだしました。すなわちタチウオ釣り本番となったわけです。このころは引き釣りやルアー系の釣り人が20〜30匹釣るのも珍しくない盛況にわきました。
釣行のたびに1㍍オーバーをキャッチすることができています。ときにはそのサイズが複数に及ぶこともあります。(写真提供:たまや渡船) その盛況の中、私は今年の目標を〝数より型〟として終盤に入った12月上旬にも釣行しています。12月上旬までの成果は、1㍍超級を40匹以上というものです。これは釣行のたびに1〜4匹を釣っているという計算になります。
そのような今年の大阪湾のタチウオ釣りの特徴としてあげられるのが〝タナが深い〟ということです。そして、大型に限っていえば〝それ以上に深いタナ〟という傾向があります。
大型タチウオを釣るための心構え
心構えは特に必要ありませんが、大型のタチウオを狙う以上、油断は禁物です。仕掛けや道具をしっかりと整えることが第一です。
ワイヤーハリスの「まだいけるだろう」であったり、アタリがでたのちに回収した仕掛けについている餌で再投するのは考えものです。アタリが遠のくとともに、食い込みが極端にわるくなると私は思っています。大型狙いであればワイヤーハリスの1本バリ仕掛けとし、釣るたびに必ず取りかえること。そのため、私は釣行時は15〜20本のワイヤーハリス仕掛けを持参しています。
これだけの歯の持ち主ですからワイヤーハリスもすぐに劣化します。ヨレなどが生じたときは速やかにかえること。そのためにも多くの仕掛けを持参したいものです。(写真提供:たまや渡船) 以上のように大型を釣る心構えも多少は必要ですが、それよりも重きを置きたいのが〝サソイ〟です。大型を釣るには8割方それが重要だと私は考えています。仕掛けを投入したままスマホを手にしての
ながら のアタリ待ちはもってのほか。「釣れた」と「釣った」では大違いだと思うのですが…。大型タチウオがヒットしやすい条件
①潮流が動いていなくても問題なし
潮流が動いていることにこだわる必要はまったくありません。潮が動かない中でのサソイは効力がより高まるものです。そのためにもサソイは重要です。
②活性の高まる夕暮れ直後が狙い目
夕暮れ直後は中・小型の活性が上がり、タナが2〜3ヒロ程度となります。その中で大型を釣りたい私は3.5ヒロからスタートし、時間の経過とともに半ヒロ間隔で深くしていきます。すなわち、中・小型の下のタナを釣るのが大型狙いの基本となります。
③釣り場の特徴などの立地的な条件
後述する釣り場ガイドの大阪北港の関電波止でも近投が主体となります。 ※この③の項目については私の場合の話として読んでいただきたいことをお断わりしておきます。
タチウオのウキ釣りといえば「大遠投をしたらそのまま待つ」というパターンが散見されますが、私は近投主体です。足もとの護岸スレスレを狙うことも珍しくありません。それはなぜか?
タチウオはご存じの通りフィッシュイーターです。彼らは餌となる小魚を岸の方へ追い込んで捕食しやすい状況を作ると考えられます。それゆえに波止では足もとが好ポイントとなるわけです。しかも生き物の習性としてある〝大物がくれば小物は散る〟という点を考えると、大型に出合える確率が高くなるといえるのです。
大型タチウオのキャッチ率を高める工夫
タックルについて
タックルに関しては図の通りです。
餌について
3年前まではキビナゴ党でしたが、2018年よりサンマ・イワシ・サバといった魚の切り身を多用しています。キビナゴは大型に対して有効な大きいものが入手できないというのがその理由です。まったく使えないわけではありませんが、中・小型も頻繁にアタックしてくるためほぼ使いません。
魚の切り身はキビナゴの2〜3倍のボリュームとなるように自作して使用しています。
取り込みについて
2018年も今年も私が迷っているのが取り込みです。大物に関しては玉網を利用するに限りますが、問題もあります。
今年、目測ながら130㌢以上は確実にあったタチウオを掛けたときのことです。空気を散々吸わせて弱ったところで海面に横たわらせ、知人に玉網を入れてもらいました。そのとき、玉網の枠が頭部(歯部)に当たったのが影響してライン切れとなりました。
120㌢を超える大物の取り込みは難しいものがあります。私自身、どの方法が最も適しているのか未だに迷っています。(写真提供:たまや渡船) このパターンでのバラシは2018年にも経験したことから、抜き上げでの取り込みを主体にしようと考えて磯竿を1.5号から2号にかえました。しかし、私のウデでは120㌢級を抜き上げるのが限界でした。それで、今は完全に動かなくなったのを確認したうえで、ラインを手にしてゆっくりと引き上げるようにしています。しかし、それ以外によい方法がないのかとまだ迷っています(どなたかタチウオ専用玉網を考えてくれませんかね?)。
大型タチウオを釣るための実戦ノウハウ
①タナの考え方
こちらに関しては前述した通りです。中・小型が釣れているよりも深いタナを狙いましょう。
②流し方の考え方
投入は潮しもへ。その後、仕掛けがなじんだら潮かみへ向けてゆっくりと常時引くようにします。その最中にウキに少しでも変化がでたら止めて食い込みをうながしましょう。
③サソイの考え方
②で紹介した通りです。一方向へゆっくりと常時動かすのがミソです。
④アタリのパターン
アタリのパターンは2通りあります。
Ⓐ前アタリのようにウキの動きが変化したあと、急に走りだすパターン。この場合は糸を張らずに走らせ、下へ潜っていくタイミングで合わせます。
Ⓑモゾモゾとした前アタリが続くものの、逃げたかと思うほど次のアタリがでないパターン。この場合は辛抱が必要です。やがてゆっくりとウキが深く沈むタイミングでゆっくりと竿を立てて魚信を聞きます。そのときにコンコンという反応なら合わせません。合わせても素バリを引くことが多いからです。それに対してグーッと竿に乗る反応であれば即合わせで掛かります。
⑤やり取りから取り込みの流れ
120㌢を超えるタチウオは、青物かと思うほどのパワーでドラグを鳴らして走りますが、タックルに自信があるならやり取りを楽しむ余裕がほしいものです。やがてリールが巻けるようになればハリはずれの原因の1つとなる大きなポンピングをせず、巻けるときは1回でも多くリールを巻いて足もとに寄せましょう。足もとへ寄ったら頭部を海面へ持ち上げ、空気を何度か吸わせます。そうすれば、どんな大物でも海面に横たわるはずです。
大型タチウオが狙える釣り場ガイド
大阪北港・関電波止
波止の全域でタチウオが狙えます。2018年は外向きがよかったですが、今年は赤灯回りと足場のよい内向きでよりよい釣果が上がっています。
今期の関電波止はとにかく絶好調です。(写真提供:たまや渡船) 個人的には今期の釣行のすべてで1㍍オーバーをキャッチしています。小さくても指4〜4本半とサイズがよいのも魅力的です。
ちなみに、12月7日には126㌢というドラゴンをキャッチした釣り人もおられました。
注意点
引き釣りをされる方が多く、仕掛けがカラむなどのトラブルも考えられます。ウキ釣りは空いているところで行なうのが賢明です。
また、高潮位時は、大型船が通ると引き波が足もとをさらうことがあるので注意して下さい。
大阪北港・桟橋ヒナダンやIKEA横の釣り解放区も要注目
大阪北港の桟橋にあるヒナダンの外向きも終盤におもしろくなる穴場的なポイントです。また、例年シーズン終盤によくなるIKEA横の鶴浜緑地釣り解放区(渡船は不要)も今後に好釣果が上がる可能性があります。
大阪北港の釣行メモ
たまや渡船 電話番号 090-3286-3165 HP http://kurodai60.sakura.ne.jp/tamaya/index.htm 料金(半夜釣りの場合) 大人(高校生以上の男性)2,200円
女性・子ども(中学生以下)1,200円備考 ■平日は予約制。前日までに問い合わせをすること。
■乗船場などの変更点があることも考えられるため、釣行時は事前に電話で連絡するか、HPを確認のこと。こちらの記事も要チェック!!
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