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のんびり楽しめる大物釣りが魅力的!! 投げ釣りスタイルの飲ませ釣りを徹底解説
投げ釣り、もしくはブッ込み釣りのスタイルで1日のんびり遊ぶなら小魚を餌にした大物狙いが意外とおすすめです。小アジやキスの接岸とともに波止や浜の回りをウロウロするヤツらの大アタリに期待するスタイルはとてもスリリングでおもしろいですよ!!
(編集部)
投げ釣り、あるいは磯竿やサビキ竿を用いたブッ込み釣りのスタイルで、最ものんびり遊べるのは小魚を餌にした飲ませ釣り系のパターンでしょう。特に、小アジなどの生きた餌を使えば餌取りの邪魔もあまりなく、アタれば何か大物!! という期待感あふれる釣りをのんびり、じっくりと楽しむことができます。
この釣りではフルスイングできないデリケートな餌を使うので、遠投力が必要ないのも魅力です。つまり超遠投ができるベテラン投げ釣り師も、チョイ投げスタイルのファミリー派も探れる範囲はほとんどかわらないわけです。大物の回遊が見込める場所に釣り座をうまく構えれば、誰にでもビッグワンの可能性があります。
主なターゲットになるのはマゴチ・ヒラメ・スズキ・アコウなど。また、ハマチやヒラマサといった青物も回っていればアタる可能性は十分。さらに、小魚をあまり食べていないと思えるチヌやマダイが食うケースも結構あります。
他にもエソ(見た目はわるいが食べれば美味)やガシラの大物が意外とよく釣れます。あまり歓迎されませんが、エイやサメ・ウツボ・アナゴなどもよくヒットするなど、飲ませ釣りにくる魚種はかなり豊富です。だから1日釣っていて何の反応もなかったというようなことは滅多になく、何度かはビックリするような大アタリにエキサイトする場面があります。
魚の大小を問わずに忙しいほど何か釣れないと退屈だという人にはおすすめしませんが、スローペースで〝何かいいもの〟が釣れないかな? といった希望にはベストマッチの釣りといえます。
ここでは飲ませ釣りの好ターゲットが活発に動きだす初夏に向けてノウハウをまとめてみます。他の釣りのついでに試しても遊べるパターンですが、これ1本で出かけても十分楽しめます。いろいろな場所でチャレンジし、のんびりと大物のアタリに期待して下さい。
飲ませ釣りの仕掛け&タックル考察
仕掛けのパターンについて
投げ釣りやブッ込み釣り系の飲ませ釣りの仕掛けは基本的にごくシンプルな遊動式です。ハリは1本バリ、もしくは孫バリ式にしてセットします。
1本バリのメリットは何かとトラブルが少ないこと。また、負担が小さいので生き餌が弱りにくいという利点もあります。餌が小さめのときや、ほとんど投げなくてよい近いポイントを狙うときは1本バリがおすすめです。
孫バリ式では、2本のハリを刺すことで餌がちぎれ飛ぶという投入時のトラブルを少なくすることができます。また、ハリが2本あるぶん魚が掛かりやすいという利点もあります。豆アジなどのごく小さな餌しかないときは各ハリに1匹ずつつけるような方法も可能です。
飲ませ釣りでは生き餌をできるだけ弱らせないようにハリを刺して素早く投入することが求められますが、2本バリだとそれが結構難しくなります。慣れないとアジすくいのネットにハリが掛かったり、アジが暴れた拍子に自分の手を刺してしまう人もいます。このため、最初は1本バリとして、慣れてきたら2本バリへのシフトを考えるのが無難でしょう。
逆にいえば、生き餌が入手できなくて冷凍イワシなどを使う場合なら2本バリは扱いやすくなりますし、餌が弱るのを気にせず沖へも投げられます。
基本的なタックルセッティング
竿とリールは、オモリ10号以上の仕掛けを投入できるものならOKです。テトラ積みや磯場などの魚の取り込みが難しいところでは4㍍以上の投げ竿や、しっかりした3〜4号の磯竿でないと釣りづらいですが、足場のよい波止や海釣り公園の桟橋からの釣りならコンパクトロッドでも使えないことはありません。
道糸は5号程度(PEなら3号)、ハリスは5〜8号というのが標準的な仕様ですが、このあたりは釣り場やタックルのバランスに応じてかえてもいいでしょう。たとえば、リールに巻いてある道糸が3号の場合、ハリス5号だと根掛かり時にオモリまで取られる高切ればかりになるため、ハリスは3〜4号にする方が無難です。
ハリは、チヌバリの4号前後や丸セイゴの15号前後などでいいでしょう。餌にする小魚のサイズによって少し小さくしたり、大きくしたりするのはいいですが、極端なサイズのハリは何かと使いにくいものです。
仕掛けはスナズリなどをつけずにハリスだけで問題ありません。全長は竿が長ければ1.5㍍ぐらいにするのが一般的ですが、3㍍以下の竿では投げにくいので1㍍前後がベストです。
胴突きスタイルの仕掛け
波止の捨て石の回りなどの根掛かりの多いポイントを主に近投で狙うときは、餌を底から浮かせる胴突きタイプの仕掛けが釣りやすいです。海釣り公園の桟橋で竿下を狙うときや、波止際についた根魚やヒラメ(結構多いようです)を狙うのにも向いています。
このスタイルではハリスを20〜30㌢程度と短めにする方がトラブルが少なくなります。
なお、沖めに投げるパターンでも胴突きスタイルの仕掛けを使うこともできますが、餌が底から浮いているとマゴチの食いはわるくなるようです。ハリスが底を這う形の遊動仕掛けにも宙層魚であるハマチなどは食ってくるだけに、底が荒くない場所での沖め狙いにおいて胴突き仕掛けにするメリットはあまりないといえます。
キスポイントの飲ませ仕掛け
キスの寄りがよい浜のポイントでも初夏から飲ませ釣りができますが、そこにいるキスを釣りながらマゴチやヒラメを狙う手もあります。小バリの引き釣り仕掛けで掛けたキスを大物を食わせようという作戦です。
この場合は5〜6本バリ程度のキス仕掛けを自作することになります。キーポイントはモトスを5〜8号、ハリスにPEラインの1.5〜2号を使うこと。これならフグに噛まれてもなかなか切れませんし、少々の大物も取り込めます。
PE特有のコシのなさによるからみやすさは瞬間接着剤をたらしてコーティングすることでフォローできます。また、コーティングされたPE系の糸(ファイヤーラインなど)は元からコシがあるため割と使いやすいです。
なお、5〜6本バリのうち2〜3本は中・小型キスが釣れる7〜9号のキスバリとしますが、残りのハリはカレイバリ12号程度の〝引き釣りではキスが釣れにくい〟サイズのハリにしましょう。こちらは釣れたキスに食いついた大物にスレ掛かりさせて取り込みの率を上げるためのハリとなります。
こんなゴツい仕掛けでも食い気のあるキスは食ってくるものです。つまり、イシゴカイさえあれば飲ませ釣りが成立するので手軽です(もちろん本格的な仕掛けに比べるとキスの掛かりはわるいですが…)。
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