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チヌ・紀州釣りの悩みを解決!!|乗っ込み期の爆釣を味わうためのカギは?
紀州釣りで乗っ込み期の爆釣を味わうためのカギは?
紀州釣りを始めたのは昨年の初夏です。そのころから釣友に「乗っ込みはスゴいぞ‼」と聞かされていました。待ちに待った乗っ込み期なのですが、初めてとあって釣り方はもちろん、釣り場選択のイメージもわきません。乗っ込み期にはずさないノウハウをいろいろ教えて下さい
〝晴天時〟と〝浅場〟がキーワードです
乗っ込み期のポイント選びについて
ポイント選びはいつの時期においてもチヌの顔を見るためにしなければいけない一番最初の行程です。そこを間違えれば最初からボウズが確定するといっても過言ではありません。
では、どうやってポイントを絞り込むかというと、そのときどきのチヌの行動パターンを元に考えるのが一般的です。今回の場合は乗っ込み期ということですが「そもそも乗っ込みとは何ぞや?」と考えていきます。これはご存知の通り、魚が産卵のために水深の浅い藻場などに接岸してくる行動を差します。
このことから、この時期に適した釣り場の条件は自ずと決まってきます。私の経験から具体的な数字をあげるならば下は干潮時で2ヒロまで、上は満潮時で5ヒロまでのポイントが乗っ込みチヌに適した浅場といえます。
浅場は産卵場所というだけでなく、晴天時に水温が上昇しやすいというメリットがあります。3〜5月の乗っ込み期は春めいて気温がどんどん上昇するときですが、水温の上昇は遅れるぶん海中はまだまだ冬の状態が続いています。となると、少しでも気温の影響を受けやすい浅場がチヌにとって心地よい環境となりうると考えられます。
乗っ込み期の浅場狙いは、好天が絶対の条件となります。午前中にダンゴでしっかりポイントを作っておけば、水温がぐっと上がる午後から一気に食いが立つパターンがよくあります。しかもヒットすれば大型ばかりであり、釣友さんがいう通りのウハウハモードが楽しめます。
3月中はどうしても水温の安定を求めて深場を選択しがちですが、乗っ込みチヌをターゲットとするなら晴れの日に浅場で竿を出すことが大前提です。
それとポイント選びの注意点として補足しておきたいのがシモリの有無です。これはチヌが卵を産みつける海藻があるかどうかということにつながります。したがって、磯場に隣接した砂地などはチヌが寄りやすい条件だといえます。
ポイント選びについては迷うことなく以上の条件を選択すればよいでしょう。
乗っ込み期の実釣における注意点について
次に実釣時の注意点です。ここで大事なのはタナの設定です。この時期のチヌは盛期に比べると活性が高くありません。それだけにダンゴが割れてからの刺し餌の動きには細心の注意が求められます。
まず潮が動いているときです。このとき、ハワセ気味にしてできるだけ刺し餌を動かさないように心がけます。また、潮に流されたとしても刺し餌が底を這うようにしましょう。この時期のチヌは刺し餌を追ってまで食ってこないからです。
次に潮が動かないときです。この場合は逆に底を切る釣りを展開します。底を切るといっても基本のタナはトントンと考えて下さい。底を切り過ぎるとダンゴが割れた瞬間に刺し餌が縦に動いてしまいます。これだと潮に流される横の動きと同様に、チヌは追ってきません。それどこか活性の低いチヌは警戒心を強め、ダンゴ成分さえも口にしなくなることあるため注意が必要です。
ここでいうトントンの意味は、刺し餌の存在を知らせる程度のものと考えて下さい。これはもちろんチヌに対するアピールでもあるのですが、本質は餌取りに対してのものなのです。餌取りはいつの時期でもチヌの活性を上げる最高の道具であり、利用しない手はありません。餌取りがおいしそうに刺し餌を食べればチヌの食い気も刺激されるはずです。
ただし、このトントンの展開方法にはマイナス点もあります。1日を通してチヌの活性が上がりきらなかったときなど、餌取りに餌をやりに行っただけになることがあります。もちろん、そうなってしまわないための対処法があります。
それは、10投に1投ぐらいの割合でハワセのタナにかえることです。そうして刺し餌を目立たなくして餌取りに食われないようにします。つまりチヌが刺し餌を食べやすい環境を1日に何度か与えてやるわけです。
私はこのパターンでまずまずの結果を残しています。それに釣った感、納得感が高いためとても気持ちのよい思いに浸れるのがいいところです。
乗っ込み期の傾向について
最後に、これからの傾向を紹介しておきましょう。3月の乗っ込みシーズン初期は、午後から食いが立つパターンがほとんどです。それが4月に入って水温がどんどん上がると午前中からバンバンと食ってくるようになります。
このことから初期の乗っ込みチヌには、いかに自然な形で刺し餌を口もとへ運ぶかということをイメージしながら釣るように心がけて下さい。それに対して後期は、初期と同じ組み立て方で釣りをスタートしてもチヌの食いだしが早いだけに、時合をいかに継続させるかを考える必要があります。その場合は10投に1投の割合で変化球を投げてみるとよいでしょう。
(解説:岩崎孝信)
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