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釣れない初心者は必見|イシダイ・数釣り達成の実釣要綱

イシダイ数釣りの基礎8

バラさない、タイムロスを減らすなど、数を釣るための策はいろいろとありますが、最善策は釣果にムラがない魚影の濃いエリアに釣行することでしょう。たとえば、島根県の隠岐島などはおもしろい存在です

(文:稲垣喜久二)

まずはアタリが減る要因を再チェック

イシダイ数釣りの基礎3

早合わせをしないのは基本中の基本です。焦らずに本アタリを待ちましょう。

アタリの継続を考えた場合、最もしてはいけないのが合わせ損ねです。初心者は竿先がフワフワと動いた前アタリで竿を手にしがちですが、イシダイであれば必ず竿を舞い込ませるアタリがでるため絶対に合わせてはいけません。イシダイ釣りの醍醐味といえる竿先が海面に突き刺さる瞬間を見るために高揚する気持ちを落ち着かせることが大切です。

その他、実釣時は以下のことをしないように注意して下さい。

実釣時の注意点

■根掛かりで糸を高切れさせる…釣り人がよく竿を出す場所の海底には仕掛けがたくさんカラんでおり、根掛かりをする確率が高いです。それによってイシダイの警戒心が高いことが多いため、狙わないのが得策です。違う場所を釣るのがおすすめですが、どうしても竿を出したいなら捨て糸を長くして餌を壁につけるなどの工夫が必要です。

■足もとを釣るときは必要以上に大きなオモリを使わない…自然に餌を落としてイシダイに警戒心を与えないことが大切です。それにはオモリの重さにも気を配る必要があります。

■潮流が速いときは他の釣り人と同じような号数のオモリを使う…不用意にイシ物の警戒心をあおらないように、他の釣り人の仕掛けとのカラみを未然に防ぐ工夫をしましょう。

イシダイ数釣りの基礎7

オモリの大きさや重さも安易に選ぶべきではありません。イシダイの警戒心をあおらないように配慮しましょう。

■遠投時にバックラッシュを起こさない…タイムロスは数釣りにおいて致命的です。きちんと投げられるように釣行時以外にも練習するべきです。また、まっすぐに投げられるようにすることも重要です。意図せぬ方向へ投入した結果、魚が掛かったものの他の釣り人の仕掛けとオマツリをしていてバレるということが考えられるからです。バラシによって釣り場全体でイシダイの警戒心が高まり、以降は反応がなくなる恐れがあるので特に注意が必要です。

イシダイ数釣りの基礎5

スムースな遠投は大きなアドバンテージになります。

■宙釣りや足もとを手持ちで釣る場合、渡礁後すぐにピトンを打たない…これをすると磯際にいるイシダイが驚いて逃げてしまうことが考えられます。同乗者がいるときは特に注意しましょう。

釣り場選択の注意点

続いて釣り場選択に関しての注意点をあげておきましょう。

長年同じ釣りを行なっていれば自身のデータを元にして釣り場を選定できますが、中・初心者はそれができません。よりよい釣果を求めるなら渡船店のHPをチェックするなど、釣れているところを捜すことに注力して下さい。そうして捜した釣り場の中でよく釣れている磯は餌がたくさん入っていると考えられるため釣果が上がる可能性は十分です。てっとり早く、島根県隠岐島のようにもともと魚影が濃いところに注目するのもいいでしょう。

イシダイ数釣りの基礎6

与えられた釣り場の中でどこでアタリを拾えそうかとイメージすることが大切です。

そうして選定したエリアの磯に立ったとき、安易に釣り座を確保しないように意識しましょう。魚は潮しもからくることを考慮すると、何人か並ぶ状況であれば潮しもに釣り座を構えるのが理想的です。ただ、足もとに根が張り出しているところは避けるべきです。遠投するなら問題ありませんが、足もとがポイントになるなら根掛かりが多発するので他の場所に釣り座を取るのが賢明です。

アタリにつなげるアドバイス

まず大切なのが好条件(時合)を逃さないということです。よい潮はいつまでも続かないだけに、潮のかわり目を見きわめ、よい潮のときに打ち返しを多くすることが大切です(次の餌を用意することはもちろん、釣れたらすぐに再投入できる準備をしておくことを忘れずに)。

魚の活性がよいときは前アタリがでた後に竿がしっかりと舞い込みますが、何匹か釣った後や、潮が動かないなど条件がわるくなると反応が鈍くなることがあります。そんなときはアタリの引き込みに合わせ、リールからラインを引き出して送り込んでみましょう。そうして食い込み時の違和感を減らすときれいに舞い込むことが多いので試してみて下さい。

イシダイ数釣りの基礎4

イシダイの目先をかえられるように餌は複数持っていくのが理想です。

アタリが遠いときは目先をかえることを考えましょう。たとえば、餌の種類やセットする数をかえるのは有効です。サザエを使っているなら白身だけをつけるなどの変化はもちろん、磯で採取できるカニへ変更するなどの大胆な使いわけも効果があります。

仕掛けに関してはハワセと捨て糸の両仕様を用意しておくのが理想的です。捨て糸の長さを調整すれば、シモリの底、中間、上部という具合に餌を置く場所をかえられるからです。

以上のようにアタリを継続させる要点を記しましたが、好シーズンの潮がよく動くときに実績場へ行くことが何よりの得策だといえます。そんな条件が揃っているのが以下で紹介する島根県の隠岐島です。

実践釣り場ガイド

隠岐・知夫里島の神島〈島根県〉

イシダイ数釣りの基礎10

神島は周囲1㌔ほどの島で、南側は浅く、東側が深いです。このため足もと狙いと遠投狙いの両方を楽しめます。

①から④までの南側は5~7㍍と浅いですが、イシダイの格好の住み家になる根がいたるところにあります。④から⑥は深く、足もとの釣りができます。

①のポイントは2個所。1つは左沖50〜60㍍にある根の際です。潮が速いときは足もとを狙ってもいいでしょう。もう1つは右沖40~50㍍にある根の沖側です。

②は沖に3つ並んでいる沈み根の間を釣ります。投点は80㍍。沖の沈み根の手前にある多数の根を狙って40~50㍍ラインを攻めるのも有効です。

イシダイ数釣りの基礎1

②の80㍍ラインで釣った55~60㌢です。

③は②と同じく多数ある根の回りに仕掛けを入れます。

④は、水深が浅い③の手前を避けるように遠投で狙います。水深が深い左側は足もとも狙えます。潮によって投げわけましょう。

⑤と⑥は足もとから水深があるため竿下を狙います。

いずれの釣り座も竿は2本まで出せます。

釣行メモ

福友渡船
住所 島根県隠岐郡知夫村1656
HP http://fukuyu.org/
電話番号 080-6303-2599
料金 知夫港からの
磯渡し料金
■昼釣り5,400円
■磯泊まりの通し釣り7,500円
※七類港からのチャーター便利用の場合は片道5,000円、往復9,500円が別途必要。
宿泊
(1泊2食つき)
7,500円
備考 ■要予約
■弁当1,000円

隠岐・西ノ島の高崎鼻周辺〈島根県〉

イシダイ数釣りの基礎11

西ノ島の北部に位置する高崎鼻を回って200㍍ほど走ったところにある大島のさらに奥にある無名磯。周囲の水深は7~8㍍と浅いですが、いたるところにある根にイシダイがついています。

①~②は足もとから沖のいたるところに根があります。どこで釣れるかはそのときの潮しだいです。潮は左右どちらもいいです。流れてくる方向に投入し、根に当たるところでアタリを待ちます。投点は30㍍以上。広範囲をくまなく探りましょう。竿は3本出せます。

③は正面より左の50㍍付近にある根を釣ります。左からの潮がベスト。竿は2本まで出せます。

④は後ろにある壁と平行に投げます。ずっと沖まで根があるためできるだけ遠投しましょう。沖は水深6~7㍍と浅いです。潮は左からがベスト。投点は30㍍以上。竿は3本まで出せます。

イシダイ数釣りの基礎2

④の50㍍ラインで釣った45~52㌢です。

釣行メモ

浜吉丸
住所 島根県隠岐郡海士町大字豊田1
HP http://hamayoshimaru.jp
電話番号 090-4893-1875
料金 七類港⇔隠岐の送迎 片道5,000円
中ノ島からの
磯渡し
■昼釣り4,000円
■夜釣り6,000円
※七類港からの日帰りの場合、七類港⇔隠岐の往復料金10,000円と渡船料4,000円の計14,000円となる。
宿泊
(1泊2食つき)
7,000円
備考 ■要予約
■弁当8,00円
■料金後払い制

インフォメーション

フェリーにて隠岐島へ渡る場合は七類港から出る隠岐汽船を利用。料金は片道2,920円(2等)。事前に伝えていれば、隠岐到着後に汽船乗り場まで渡船が迎えにきてくれる。

隠岐汽船のサイトはこちら

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