夏夜の磯モン講座|やめられまへん!! 投げ釣りはっ【オッサンの気ままな釣り日記編】No.11 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME

夏夜の磯モン講座|やめられまへん!! 投げ釣りはっ【オッサンの気ままな釣り日記編】No.11

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磯モンの季節がやってきた!!
ヤァ、ヤァ、ヤァ

今回は夏を迎えておもしろくなる夜投げにおける〝磯モン〟狙いのレクチャーです。コロダイ・タマミ・クエなど、強烈な抵抗を見せるヤツらとのファイトは興奮度満点。そんな引きを何度となく楽しむために押さえておきたいことを解説していきまひょかな♪

(カメラ/文 中本嗣通)

毎度です

夏の夜にキャスターの心を熱くしてくれるターゲットといえば、漆黒の海底から強烈に暴れ回りながら上がってくる〝磯モン〟と呼ばれる磯魚たちでっしゃろな。

その磯魚は、渡船利用の沖磯や地磯といったハードなフィールドだけではなく、やさしい波止やゴロ石のサーフからもアプローチが可能。関つりWeb読者の釣行範囲ならば、紀伊半島の海岸線に思わぬ好釣り場が数多く点在しています。そこで今回はこのエリアにおける対磯モンのレクチャーをさせてもらいまひょかな♪

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このような足場のよいゴロタ石のサーフでも大物の引きが味わえまっせ♪

紀伊半島で狙えるターゲット

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最もポピュラーなターゲットがコロダイです。

ひと口に「夜投げで狙う磯モン」といっても数多くの魚種が考えられます。紀伊半島の中・南紀~紀東エリアにおいて最も人気が高いのが虹色に輝く魚体にオレンジの斑点が映えるコロダイでしょう。このエリアでは40~50㌢級がレギュラーで、60㌢を超えれば大型と呼んで差し支えありません。最大では80㌢アップも望め、90㌢に近い超大型も記録されています。

コロダイの引きといえば、スピード感に欠けるものの、ひたすら重々しいというヘビーさが特徴です。最後まで底へ潜ろうとする粘り強い抵抗のパワフルさは磯魚ならではですわ。また、群れで行動することからポイントに当たれば意外と数も揃いまんねんで。

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タマミは弾丸のような突進力が魅力です。

そして、コロダイと並ぶ磯魚の人気ターゲットが西日本圏でタマミと呼ばれるハマフエフキ。この魚の持ち味は弾丸のような突進力のあるファーストラン。竿をロケットのような勢いでフッ飛ばす激アタリと強烈無比な金剛力の抵抗はスリリングのひとこと。コロダイが持久力に優れた長距離ランナーとすると、タマミは間違いなく瞬発力と持久力を持ち合わせた中距離ランナーですわ。

サイズはレギュラーで50㌢前後。大型が接岸する6~7月の乗っ込み期には70~80㌢オーバーのモンスター級に出会えるチャンスもありまっせ。

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田辺湾の沖磯で好調に釣れているというクエも見逃せまへんで!!

この他、ヘダイやマダイにオジサン(オキナヒメジ)、ときにはイシダイ類や大型と呼べるイサギまでもターゲットに含まれますが、忘れてはいけないのが磯投げフリーク垂涎のターゲットであり〝磯の帝王〟と呼ばれるクエでんな。サイズは40~60㌢級が中心ですが、超80㌢という大型も記録されてまっから注目せずにはいられまへん。

今年は南紀・田辺湾の沖磯で好調に釣れているという情報が耳に入っているだけに注目度は高うおまっせ。

釣期について

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10月ごろまでは水深の浅い磯場回りで釣果が期待できます。

夜釣りがメインになる磯モンの釣期は、高水温で活性が上がる夏~秋。魚種によって多少の差はおますが、6月ごろからシーズンインし、概ね梅雨明けごろから本格的に浅場の磯回りへ回遊を始めます。そして、10月の声を聞けば水温が下がりやすい浅いポイントから釣果が落ち始め、年内いっぱいで深場でも釣れにくくなってほぼシーズンオフとなります。

ただし、ボ○ズ覚悟の乾坤一擲で大型を狙うのならば晩秋~初冬にかけての最終時期がベスト。体力のある大型ほど低水温に強いことから後期までポイントに居残り、深みへ落ちる直前に荒食いをするからです。