※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
〈投げ釣り〉夏夜の対大物シミュレーション【コロダイ編】
ターゲット:コロダイ
短時間でも高確率でヒット。
積極的に攻めて60㌢超級を!!
手軽に大物の引きを味わいたいならコロダイに要注目。地磯での夜釣りなら3〜4時間の短期決戦でも高確率で釣果を手にすることが可能だ。しっかりとした道具立てで挑み、60㌢を越えるビッグワンの強烈なファイトを受け止めよう!!
(文:磯野 渉)
フエフキダイやイシダイといった他の磯魚よりも個体数が多いぶん投げ釣りで狙いやすいことと、強烈な引きを味わえることがコロダイの魅力である。ただし、大型といえる60㌢以上を釣るにはそれなりの知識が必要である。そこで、ここでは大型のコロダイを釣るためのノウハウを紹介したい。
〈実釣シミュレーション〉
干潮の前後を集中的に釣るスタイルが理想的
条件考察
コロダイは干潮時にアタることが多い。そのため、私は干潮の前後3〜4時間を集中して釣るようにしている。実際にそのパターンで好釣果を得ている。
それを前提として、さらに釣れる確率を上げるには大潮時の釣行を考えたい。また、安全性を考えると、この時期によく発生する台風が南海上に存在しないことも条件となる(かなり南に存在していても和歌山県の沿岸では波高が1.5〜2㍍になるから注意したい)。そのうえで魚の活性を上げる要素となる適度な波気がある状況が理想的だといえる。
コロダイは昼夜問わず狙えるが、日中は餌取りがとても多いため夜釣りが有利である。涼しさを感じられる点でも夜に分がある。
釣り場考察
釣り場は磯場が近くにある砂利浜や、地磯がメイン。特におもしろいのが地磯だ。ややハードな釣行となるが、短時間勝負と割り切ってエントリーしたい。
もちろん、波止からも狙えるが、近ごろはイカ釣りの方とポイントがバッティングすることから私は入釣を控えている。ただ、台風が接岸してウネリをともなう波が見られるときは、大型が回遊することもある港内での竿出しを考える。実際、和歌山県の印南港や塩屋港でかなりの大物がキャッチされているだけに、水潮をもたらす降雨がない荒れ模様の際は港内にも目をつけたい。
なお、いずれにしても夜間には水深1.5〜2㍍のエリアを回遊する魚だけにヘッドライトを海面に向けるのは禁物だ。取り込みの際に海面を照らすだけでも魚の警戒心が高まるため、ライトの扱いには細心の注意を払いたい。
タックル考察
磯での釣りをメインに考えると、やり取り時に主導権を握りやすい硬調の竿を用いるのが得策だ。しかし、コロダイに的を絞るなら33〜35号(AX〜BXクラス)の並継ぎ竿であれば十分に取り込める。むしろ遠投力に勝るという点では、このクラスの方が有利だといえる。私がよく通う御坊〜印南の地磯のように水深が浅いエリアでは特にそういえる。
そして、タックルで最も悩むのがPEかナイロンというラインの種類の選択である。PEは擦れに弱いぶん掛かった魚を取り込める確率がやや低いという難点があるが、5号クラスであれば遠投が可能というメリットがある。好釣果が期待できる中〜南紀のように水深が浅いぶん遠投主体となる場所では、遠投が苦手であればPE、太号柄でも問題なく飛距離を稼げるならナイロンという具合に使いわけるのがよいだろう。いずれにしてもラインの途中に結び目ができるのが個人的に嫌いとあり、コロダイ狙いでは力糸は使用しない。
そのようなラインで魚を取り込むにはリールのドラグをやや強く締めるのがよいが、個人的にはドラグ音を楽しみたいためにかなり緩いセッティングとしている。
強く締めるときは尻手ロープを竿にセットすることを考えたくなるが、繋いでいたクーラーがアタリとともに海に消えたのを見たことがあるだけにおすすめできない。磯であるならハーケンを使用するのが無難である。
仕掛けは図のようにシンプルに仕上げる。道糸が太いだけに軽いオモリは使用しない。また、ハリスの長さは30〜50㌢で十分だ。それよりも長いと磯では投げにくい。
餌は太めのマムシを用いる。経済的という点ではイカの短冊がよいが、集中力を保ちやすい3〜4時間の釣りであるなら反応のよさで上回るマムシを使用したいところだ。
なお、夜の磯投げでは単独行動は控え、必ず2名以上で釣行すること。
〈実践釣り場ガイド〉印南・畑野崎〈和歌山県〉
Ⓐは小潮でもエントリー可能。駐車スペースからあまり歩かなくていいからラクである。
Ⓑは大潮の干潮前後のみエントリー可能な釣り座。駐車スペースから遠くて行き帰りともにしんどいが、かなりの確率でヒットするから行く価値は大いにある。
ここでの私の最大サイズは67㌢。60㌢級はかなり釣っている。他魚としてウツボが多いことから仕掛けの予備は多めに持参したい。
※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。