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【チヌ釣りQ&A・紀州釣り】サスペンドラインの有効性は?
Q:サスペンドラインの有効性は?
一般的なフロートタイプのナイロンラインを使用していますが、潮なじみがよいサスペンドラインの存在が気になっています。特に風や波の影響を受けることが多くなる冬場に使用すればラインメンディングの手間がある程度省けるのではないかと考えています。サスペンドラインのメリットやデメリットについて教えて下さい。
A:メンディングしやすいフロートタイプが最適
経験上、どちらかといえばフロートタイプの道糸が紀州釣りに適していると思います。ここでは、サスペンドタイプがなぜ適さないかという点について紹介しましょう。
質問の通り、サスペンドタイプは海中に沈む特性があるので潮なじみがいいのは確かです。そのため強い季節風や波といった冬場の荒れた状況下でも比較的容易に操作できます。
ただ、低水温期に紀州釣りでチヌを狙う場合、水深10㍍以上といった深場がメインのポイントとなります。その水深を考慮し、ダンゴを投入した直後にある程度糸フケを出して送ってもダンゴの沈下にともなってラインが必要以上に沈み、ウキを引き込んだまま水中で斜めの状態になりがちです。このときにサスペンドタイプを使用していると、沈んだラインが浮き上がってくることはほとんどないばかりか、潮流の影響を受けてさらに沈みかねません。
そうなるとダンゴが割れても、よほど浮力の強いウキでない限りなかなか浮いてこなくなります。ポイントが遠いほど海中のラインは長くなり、それにともなって水の抵抗をより多く受け、なおのことウキは浮いてきません。
近投で竿下を狙う場合はそうした不具合は起こりにくいのでサスペンドタイプでも問題ありませんが、距離が近ければフロートタイプでも操作は容易です。したがって、総合的に考えると紀州釣りにはフロートタイプが適しているといえます。
(解説:嶋津栄規)
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