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【おいしく食べよう!!】魚のシメ方&持ち帰り方

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とりあえず氷が入ったクーラーで保管すれば何とかなるものの、釣った魚をより新鮮な状態で味わうためにはそれなりのノウハウが必要です。漁師さんにも負けないシメ方や持ち帰り方の知識を得ておいしく食べましょう!!

(編集部)

魚が釣れるたびに「持って帰っておいしく食べよう」とか「…だから逃がしてやろう」の判断が必要になります。

逃がす理由にも釣れ過ぎ(!?)などいろいろありますが、そのときは素早く、できるだけ魚体に触れずに海に戻してあげましょう。ハリを深く飲み込んでいるときは口もとでハリスを切ってやる方がいいようです。

さて、持ち帰る場合には魚の種類やサイズなどに応じていくつかの方法があります。そのときどきで最もよいと思われる方法を試して下さい。

サイズ別対処法

基本的には20〜26㍑程度の手ごろなサイズのクーラーボックスに2㌔程度(冬なら1㌔程度)の角氷を入れて持ち歩きます。氷は丈夫なビニール袋入りのものだとクーラーボックス内が水びたしにならなくて便利です。中・小型魚が数匹ほどの釣果ならコンビニ袋にでも入れて氷の上に置くだけで十分でしょう。でも、もっと数を釣ったり、大物を上げる予定のときは…。

小物の数釣りの場合

アジやサバなどを50匹、100匹とキープする場合は、クーラーボックス内で魚同士が重なってうまく冷えず、大半が傷んでしまう恐れがあります。この場合、クーラーボックスに海水と氷を入れて作った潮氷(海水を氷で冷やしたもの)に釣った魚を入てまんべんなく冷蔵するのがベストです。

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それをするときはクーラーボックス内に弁当などの他のものを入れておくには無理があります。そのため簡易式のクーラーバッグなどを別に持参すると便利です(潮氷にすると氷が解けるのが早いので、こちらに追加用の氷も入れておくのがおすすめ)。

そして、帰りはクーラーボックスの水抜き栓を開けて海水を抜いてから(栓の閉め忘れに注意!!)魚の上に割った氷を置きます。その際、魚と氷の間に海水で濡らした新聞紙を敷いておくのがベストです(氷に直接触れ続けると魚の身が劣化するため)。

中型以上を大切にキープする場合

たとえば、アジ狙いのついでにハマチが釣れた場合などは「これは刺し身で…」ということになるものです。その際にはシメることがよりおいしくいただくポイントとなります。

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釣った魚をバッカンなどでしばらく生かしておき、時合が落ち着いてからシメると効率的です。

シメるとは、魚を一気に絶命させること。アジを潮氷に入れるのも氷ジメというシメ方の一種ですが、それなりのサイズの魚は1匹ずつていねいにシメたいものです。

その基本は、丈夫なナイフなどで魚の目の後ろの急所をグサッと刺して即死させること。それによってクーラー内で徐々に弱ったものに比べて身の鮮度が長く保たれます。

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さらにエラ(細菌が繁殖しやすい)を切り落とし、尾の付け根(中骨の下部に大動脈がある)を切って血抜きをするのがベターです。また、身の劣化が特に早いハマチなどの青物の場合、尾を切り落とし、中骨の上部にある中枢神経にピアノ線を入れる方法もあります(神経が生きていると劣化が進みやすい)。

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神経締めを行なうことで身がかたくならず、帰宅直後でもよりおいしい刺し身がいただけます。

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かわったシメ方

タチウオの場合、時合が短いのでゆっくりとシメてはいられません。頭部をしっかり押さえ(かわいそうですが、踏みつけるのが安全)、胴の部分を持ち上げて首の骨を折ってシメるのが簡単です。

アオリイカなら胴と足のつなぎ目の部分に空手チョップを入れるだけでOKです(パッと全身が白くなるのがシマッた合図)。また、目の間に専用のピックなどを刺す方法もスマートです。

タコは表面に傷をつけると煮たときに皮がむけてしまうため、ベテランは口からワリバシを入れて脳(目の後方)を突く方法を取ります。ただ、手にまとわりつくのでかなり難しいですが…。

この他、メバルやガシラなどの小物類はツボ抜きといわれるワリバシを用いた下処理が簡単です。

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    メバルなどの小物の下処理にはワリバシを用いるのが便利。まずは2本を口から入れ、エラの外側を通してから肛門あたりまで突き刺します。

釣り場でのマナー

シメる魚を地面に置くときは水で汚れを流したり、ビニールシートを敷くなどしないと魚が砂まみれになって閉口します。また、シメたときに流れ出た血やイカのスミなどはバケツの水で洗い流しておくのがマナーです。ゴミの処理と同様に忘れず実行しましょう。

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