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【アユ】盛期満喫の釣り場ガイド Part.1 揖保川〈兵庫県〉
混雑しても問題なし。
全体的に安定感は抜群
揖保川〈兵庫県〉
大勢の友釣りファンが注目する人気河川ながらエリアが広大とあり、混雑していても釣り場の選択に困ることがないのが揖保川だ。以下で紹介する釣り場はもちろん、自身で釣り場を開拓して釣るのも楽しい釣り場だ
(文:大上将樹)
揖保川の魅力
何といっても安定した釣果にある。放流量が多いうえ、天然ソ上も期待できる点はうれしい限りだ。また、下流の龍野地区から上流の一宮、波賀地区までとエリアが広く、調子のいい場所を選ぶことでシーズンを通して楽しめるのもいい。解禁初期は上流エリア、盛期から終盤にかけては中〜下流エリアに人が集中するのが例年のパターンである。
基本的に初期は数狙い、後期は型狙いとなる。6〜7月は、その両方のバランスが取れた時期といえる。
ポイントガイド
消防署前
そんな揖保川で最初に入りたいのは人が絶えない人気ポイントである新宮町の消防署前だ。ここでは左岸、右岸ともに竿を出せる瀬肩にまず入ってオトリを野アユにかえることに注力する。最初のオトリをできるだけ広範囲に泳がせていれば野アユが掛かるはずである。それで元気なオトリを入手できれば、そのしも手にあるチャラ瀬に入って変化のある筋を探っていく。
ひと通り探れば大本命である消防署前の瀬に入る。ここは水深があるうえ、流れがそこそこ強いことから空いていることも多い。オモリや背バリを駆使して攻めれば元気いっぱいのパワフルアユが強い引きを楽しませてくれるはずだ。
曽我井橋
消防署前は釣り人が集中する可能性も高く、行ったらすでに満員御礼なんてこともあるだろう。そんなときは消防署前、住宅前といった超有名ポイントのすぐ近くながら意外と人が少ない曽我井橋に目をつけたい。
このポイントは変化に富んでいるのが魅力だ。堰堤から出た2つの流れが曽我井橋の前後で複雑に合わさっていたり、瀬やトロがあるなど攻めがいがある。
ここでまず狙いたいのが橋上流の左岸側の流れだ。アユが溜まりやすい瀬肩(天然ソ上が多い年は石がビカビカになる)をナイロンやフロロの水中糸を用いた泳がせ釣りで静かに釣る。
メインに狙うのは右岸側の流れの橋の前後にある瀬だ。左岸からの流れとの合流点は特に見逃せない。立ち位置をいろいろとかえながら攻めたい。
また、やや釣りづらいものの橋の真下もよく釣れる。竿が橋に当たることを嫌って敬遠する人が多いのか竿抜けになっていることが多い。確かに竿が橋に当たる危険性はあるが、掛かったアユを橋の上流側か下流側に誘導してから竿を立てれば問題ない。あわてないことが大切だ。
そして、うっかりしていると見落としやすい橋の上流にあるトロ場もしっかりと攻めたい。水面には変化が見られないが、右岸のヘチにいい石が入っている。手前からヘチに向けたカケアガリにかけてオトリを横に誘導するパターンで狙うと、思わぬ入れ掛かりになることがある。
曽我井橋周辺はこれだけ広いエリアながら誰もいないなんてこともある。数あるポイントを独占できれば満足いく釣果が得られることだろう。
藪下
もう1つ穴場としてあげたいのが藪下(やぶした)と呼ばれるエリアにある香島橋と宇原橋との間に見られる瀬だ。この瀬は道路からだと生い茂る草木のせいで見えづらく、存在を知らなければ運転中だと気がつきにくい。
車をとめて川におりると、長く続く素晴らしい瀬が広がっている。ただ、この瀬をむやみに攻めるとオトリを弱らせるだけだ。まずは瀬肩のヘチ、瀬落ち、瀬の中の棚となっているところなど、釣りやすいところでオトリを確保するのが先決だ。
いいオトリが確保できればあとはガンガン攻めるだけ。オトリを沈めやすい金属系の水中糸の他、背バリやオモリといった補助具も駆使しながらうまく攻めたい。
この瀬の上流にある広大な瀬肩というかトロ場も捨てがたい。ゆったりと流れる浅い瀬肩だが、ほどよい石が点在している。オトリがうまく泳いでくれたら目印がふっ飛ぶ強いアタリが見られるだろう。掛かりアユが水中でギラッとする様子を見ながら釣るのはたまらない。
揖保川は川の総延長が長いぶん他にもまだまだ穴場的なポイントはあるはずだ。そんな場所を自分で捜すのも楽しいものだ。何度も通って自分なりの楽しみ方を追求していただきたい。
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