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《チヌ釣りQ&A・かかり釣り》乗っ込み期のダンゴの配合パターンは?
Q:乗っ込み期のダンゴの配合パターンは?
チヌのかかり釣りにおいて動きのスローな大型にスイッチを入れるためのダンゴの配合を知りたいです。また、バラケ性、集魚力、比重、濁り、といった要素のうち、何を重視すればいいでしょうか?
集魚力と縦の拡散を重視
私がダンゴに求めるのは「割れ」です。ダンゴが崩れて餌が抜けるタイミングを自分で調整したいからです。そうすることでリズムよく釣りを展開できます。
「ダンゴが割れる→餌が抜ける→餌取りに取られる→ダンゴを打ち返す」というサイクルがスムースになることで餌取りの活性が上がります。それにともなって、その動きに興味を示したチヌが寄ってきたり、捕食スイッチを入れることができます。
しかし、春先は餌取りの活性が低く、餌が取られないため打ち返しのペースが鈍ります。こうなると撒き餌の量が減り、さらに餌取りの寄りがわるくなるという負のスパイラルが起こります。
この時期は「餌取りもいなかった…」と、ダンゴを大量に余らせて釣りを終える人をよく見かけますが、だからこそダンゴを空打ちしてでも食い気を喚起し、餌取りを寄せるべきだと思います。
そのため私はダンゴに混ぜる沖アミやアミエビの量を通常より増やします。落下するダンゴからこぼれた沖アミなどが流れに乗ってポイントの周囲に拡散し、遠くからも餌取りを集めてくれると考えているからです。チヌの視界に入る確率も高まるし、匂いで食い気を促進することも期待できます。
つまり、春こそ過剰にならない程度に縦の撒き餌を多くした方がいいといえます。底に溜まった撒き餌より、ゆらゆらと落ちてくる餌の方が魚にとって魅力的なはずです。
乗っ込み期のレシピ
ホームグランドの1つである南あわじ市の福良筏釣センターでの配合は、ニュー赤だんごチヌ1箱、パワーダンゴチヌとオカラだんごを各1袋の計20㌔を1日分としています(秋の数釣り期はパワーダンゴチヌを追加して26㌔に)。
これにアミエビレンガの小1個、その解凍液と海水2㍑程度を加え、2回にわけて練り合わせるのが基本です。そして、前述のように乗っ込み期には沖アミ2㌔、アミエビ小1個を追加します。完全解凍した沖アミを手で粉砕し、解凍液を捨てたアミエビとともに玉網に入れてよく絞ります。残った水分だけでパサパサに仕上げるのが春仕様のマイレシピです。
福良での釣れ始めは3月末からですが、4月中旬から乗っ込みが始まります。盛期はGW明けです。
福良湾は南西に開けていますが、湾の中央に位置する一文字の内向きに筏が設置されているため波や風に強い釣り場です。水深は10〜15㍍。潮の流れはゆっくりですが、二枚潮になりやすいのが特徴です。
攻め方はダンゴポイントを中心に狙います。煙幕周辺への落とし込みも効果的ですが、チョイ投げで広範囲を探るのは期待薄です。完全フカセで釣る人が多いですが、軽めのオモリを使用して仕掛けを這わせる方がベターだと思います。1年を通して餌取りは少ないですが、ボラは活発で大型です。
刺し餌は沖アミをメインにボケも用意。ボラが多いのでミンチやサナギ粉は使いません。沖アミのマゼとアンコのダンゴを打ち返すパターンで十分です。
低水温期のチヌは形の整った沖アミを好む気がするので刺し餌用に大粒タイプの沖アミを用意しています。また、できるだけ餌取りに刺し餌をかじられたくないのでアンコにする沖アミはつつきやすいように粗めにつぶしています。餌の破片に誘われて近づいてきたチヌが、スタイル抜群の魅惑的な沖アミを見て思わず飛びつく…。これが私の乗っ込み期のシナリオです。
(解説:堀 康一郎)
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