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やめられまへん!! 投げ釣りはっ【オッサンの気ままな釣り日記編】No.7
春の投げトレンドは〝磯カワハギ〟で決まりでっせ
毎度です。ここ数年、関西圏における春の投げターゲットは磯から狙うカワハギがトレンドです。釣れにくくなった戻りのカレイや春アイナメと比べてアタリが多く、食べておいしいことからキャスターの人気も赤丸上昇中でっせ。今回はそんな「春の磯カワハギ」のおもしろさについてチョイとひと講釈させてもらいまひょかな♪
(カメラ/文 中本嗣通)
カワハギ狙いの釣り場は…
カワハギは水中でヘリコプターのように静止姿勢が取れることから、船釣りでは垂直に垂らす仕掛けの上下運動に同調して見事に餌を取っていきよります。そのため「微妙なアタリを見きわめてハリに掛ける玄人の釣り」といったイメージがありますが、投げ釣りの場合は海底に這った餌を吸い込むように捕食するため意外と鮮明なアタリをだしてくれます。活性が高ければ、いきなり穂先をひったくって竿尻を浮かすマダイのようなド派手なアタリをだすケースも珍しくおまへんからネ。
つまり、磯投げカワハギは船釣りと別物だと考えてもらってOK。ただし、船カワハギは群れを求めて移動を繰り返すことで釣果を重ねていきますが、磯投げでは狙うポイントへ回遊してくるまでアタリがでない〝待ちのスタイル〟になってしまうのがネックです。移動ができない渡船利用の釣り場で回遊がなければ必然的にボ○ズも考えられることから「釣り場の選択」というファクターが釣果を大きく左右することになります。
カワハギの回遊が期待できるポイントといえば、潮通しのよいエリアにあるシモリの回りやカケアガリなどの海底の起伏、イケスからこぼれる餌がある養殖筏回りなど、餌が豊富な場所が有望です。水温の高い時期ならば餌取り地獄に苦悶する条件ですが、餌取りの動きが鈍い春はカワハギとコンタクトできる確率がグッとアップします。チャンスタイムは潮がわりどきで、動きだした潮流に乗ってポイントへ回遊してくるパターンが多おまっかな。
カワハギ狙いの魅力
そんな磯投げカワハギの魅力といえば、まずは「ハリに掛ける快感」があります。たしかにアタリは穂先へ明確にでるのですが、合わせを入れるタイミングについては当日の活性しだいで千差万別です。この合わせのタイミングをうまくつかめないと空バリを引く確率が上がり、思うように釣果がのびてくれまへん。でも、合わせのパターンを把握することができればオモシロイように次々とハリ掛かりします。そんな入れ食いモード時に覚える爽快感と達成感は「ウゥ~ン、心地よし」ってヤツですわ。
また、活性が低くてポイントへの回遊が少なかったり、アタリがあっても食い込みがわるかったりする場合に有効な手段が「引き釣り(探り釣り)」です。キス釣りのように海底の仕掛けを引き動かすことでカワハギの居場所を広範囲に探れるうえ、餌に動きを与えることでカワハギからリアクションを引きだして食わせる効果があります。
ただし、シモリや養殖筏のロープといった障害物がある海底での引き釣りは根掛かりがプレッシャーになります。そこで、竿をあおって大きく仕掛けを浮かせながら海底を探ったり、1本バリ仕掛けにかえたりしながら根掛かりを恐れずアクティブに仕掛けを動かすことでカワハギの食い気を誘うのが正解。場合によっては、捨てオモリ式の胴突き仕掛けの投入もアリやと思いまっせ。
強い引きが楽しい
ハリ掛かりした後にカワハギが見せる「強い引き」も忘れたらあきまへん。特に、巻き寄せる途中に連続する〝カンカン、カン〟という金属的で鋭い抵抗はカワハギ独特で、ナントもいえない魅惑の引き味です。尺寸前後の大型ともなるとその抵抗が増幅されて格段に強くなります。足もと近くで横走りを見せながら底へ、底へと潜り込む最後のスリリングな抵抗は「もォ~う、オモロイ!!」のひとことですわ。
僕がホーム釣り場とする南紀~紀東の紀伊半島は、そんな気色のエエ引きを見せてくれる尺カワハギの魚影が濃いエリアです。最大で38㌢という超大型が釣れたのを目撃したこともあるんでっせ(決して自分が釣った話でないところがミソでっしゃろ♪)。
忘れてならない食味も最高!!
さらにお楽しみなのが帰宅後に家族で囲む食卓です。カワハギならではの濃厚な肝を溶かし込んだ肝しょう油でいただく刺し身をはじめ、汗を流しながら食べる鍋物系や甘辛味の煮付けなんぞも最高ですが、僕のおすすめは自家製タルタルソースをタップリとかけていただくアツアツのフライ。我が家の食卓にこれが出れば、白飯なら茶碗で3杯はラクにイケまっせ
ここだけの話でっけども、ゆで卵とピクルス、玉ネギのみじん切りにプラスしてタルタルソースに混ぜ込むマヨネーズは高級スーパーである「イカリ」の特製品に限ります。さらに、仕上げに隠し味として練乳を入れるとグッと風味が増すので、よろしければお試しあれ。
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