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【投げ釣り】良型を誘引する花見カレイ戦略
餌取りがまだ少ない春先のカレイ狙いでは、アピールが釣果を左右するキモとなる傾向がある。サソイを多用するとともに、ハデな仕掛けも駆使した攻めの釣りでカレイの注目をひき、花見シーズンの盛期を満喫しよう!!
(文:海司 透)
〈基本スタイル〉
多竿で効率よくアプローチ!!
本格的な戻りガレイ(花見ガレイ)の時期を見据えてカレイ釣りの基本からまず紹介していこう。
タックル考察
竿は4㍍前後でオモリ負荷30号ぐらいのものをできれば3〜4本揃えたい。それもメーカー、オモリ負荷、調子のすべてが同じものが好ましい。その方がオモリの流され方が同じとなり、トラブルが少なくなるうえに投げわけ(コントロール)もしやすいからだ。
リールは投げ専用のドラグつきが便利である。それに巻く道糸はナイロン3〜5号+力糸でいいが、私は数年前からカレイ狙いでもPEの2〜3号を使っている。基本的にカレイは食い逃げがない魚なので、少しでも小さいアタリをとらえるために重宝する。PEを使っていると、カレイらしくないビックリするほど大きなアタリがでることがあるので楽しい。
道糸に合わせる力糸はPEでもナイロンでもいいが、高切れしたときのコストを考えるとナイロンがベター。伸縮性があるぶん多少ながらもクッションになるのもいい。
ポイント考察
基本的に砂泥のポイントを狙うが、ベタッとしているよりもシモリやカケアガリなどの変化があった方がいいように思う。そうした場所に目をつけて広範囲に投げわけ、カレイの居場所を探る。1匹釣れればその付近を集中的に狙うと効率よくアタリを拾える。
アタリがでてもあわてずにじっくりと食い込ませる。しばらく待ってからゆっくりと竿をさびくと、食いついていればククッといったシグナルが伝わるはずだ。それを感じたら大きく合わせてラインを巻き取ろう。カケアガリがきついポイントでは高速リーリングで魚を一気に浮かせること。モタモタしていると仕掛けが根に掛かってバレることもあるから注意したい。
もちろん、相手が良型であるなら無理に抜き上げずに玉網ですくうことだ。
〈レベルアップガイド〉
攻めの釣りに徹してサソイを多用
他の釣り人に迷惑がかからない範囲で遠・中・近と扇状に広く投げわけるのはもちろん、待ちではなく攻める釣り方に切りかえてみてはどうだろうか?
私が常々感じているのは、よく釣る人ほどよく動く、すなわちサソイをかけているということだ。根掛かりが少ないということが大前提となるが、少なくとも10〜20分に1回は仕掛けを少しさびいてサソイをかけたいものである。
状況がいいときは何も考えなくても魚が釣れることがある(滅多にないが…)が、釣れないときや、アタリがないときにどうすればいいかを考えることで釣果に差がつく。実際にサソイを入れた直後にアタリがでることは多い。サソイを入れることによって発生した煙幕(砂煙)にカレイが反応し、餌を見つけるのだろう。複数の竿を管理するのは大変だが、それが釣果に結びつくと信じてがんばりたい。
続いて注目したいのが仕掛けの工夫だ。ポイントにもよるが、春は餌取りが少ないので光ものなどをつけたハデ仕掛けをおすすめしたい。少しでも魚にアピールできるように夜光玉やビーズ、フェザーリング、エッグボールなどを私はつけている。
最近は優れた市販仕掛けが多いが、ぜひとも自作の仕掛けでチャレンジしてほしい。オリジナルの仕掛けでカレイが釣れると、魚に認められたような気がして喜びが倍増すること間違いなしだ。
そして、カレイ釣りは時合が大切だということも忘れないでおきたい。満潮、干潮の潮止まり前後に時合がくることが多いだけに、その時間帯には特に集中して釣ることだ。
釣り場については実績場へ行くのが釣果を上げる一番の早道だと思う。ただ、そうしたポイントはシーズンに入ると混雑していてトラブルも多くなりがちだ。そこで自分の考えで新しいポイントを開拓することにもチャレンジしてほしい。ギャンブル性が高いものの、そこで釣れると喜びもひとしおだ。
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