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《チヌ釣りQ&A・落とし込み〜ヘチスタイル〜》二枚潮時の釣り方は?
Q:二枚潮時の釣り方は?
河口付近の流れのある釣り場で竿を出すことが多いのですが、二枚潮になることが多くて仕掛けの張りをうまくキープできません。餌使いや落とし方の工夫で実践できる二枚潮対策があれば教えて下さい。
A:まずは仕掛けの張りを保つことが大切
落とし込みの目印スタイルやヘチスタイルにおいて二枚潮はとても厄介です。特に河口付近の流れが速い釣り場では頻繁に起こります。この二枚潮にいかに対応できるかで釣果は大きくかわります。
単に二枚潮といってもいろいろなケースがあります。上潮だけが動いて宙〜底層はほとんど流れないとき、底潮だけが動いているときなど、本当にさまざまです。あるタナを境に餌の沈下スピードが急に遅くなったり、まったく落ちなくなることがよくあります。障害物がないところでこうした現象が起きたときは二枚潮になっていることがほとんどです。
思うように餌が落ちずにイライラしたり、アタリがとりづらくなるため知らないうちに餌のイガイが割られていることも多々あります。
そんな厄介な二枚潮対策として私が実践している攻略法は2パターンあります。まず、最も簡単なのはオモリを重くして仕掛けの張りを作り、ゆっくり落とし込んでいく方法です。
たとえば、ヘチスタイルでB〜2Bのガン玉を使用しているのであれば、潮流に負けないように3B〜5B程度までウエートを上げます。この場合、穂先の動きや手もとに伝わる感触を頼りに、常に仕掛けの重みを感じながら落とし込むのがコツとなります。
2つめはガン玉のサイズを少し重くし(B〜2Bであれば3Bを使用)、50㌢間隔で止める動作を入れながら落とし込とす〝刻み〟というテクニックを駆使するパターンです。
刻みの釣りは、竿先を50㌢ほど下げてラインテンションをフリーにし、仕掛けの重みが乗るまで竿先を動かさずに待つというのが基本操作となります。それを繰り返すことでアタリをとるために不可欠な仕掛けの張りをキープしながらタナを探ることができます。
そうした刻みは普段からよく使うテクニックですが、二枚潮の場合は少し工夫が必要です。普段なら仕掛けの重みを感じた時点でラインを送りますが、二枚潮時はその段階では仕掛けがしっかりと張れていないことがほとんどです。そこで穂先に重みが乗ってから2〜3秒ほど待つタイミングを取ります。止めてしまうとチヌに違和感を与えそうですが、仕掛けを止めて待つ間も餌は流れの影響を受けて動いているため影響はないと考えています。
また、流れの方向と速さに合わせて歩きながら落とし込むとさらに効果的です。とにかくアタリをとりやすくするには糸フケを極力出さないようにし、仕掛けを直線に近づけることが肝心なわけです。そうすることで合わせの力をよりダイレクトに伝えることができ、フッキング率もアップすると考えられます。
そして、ハリスの長さも重要です。道糸とハリスでは水中でのなじみ具合が異なるため、ハリスをできるだけ短めにすることで仕掛けに張りを作りやすくなります。
使用する餌は流れの影響を受けにくくするためにサイズの小さいものを選ぶ方がよいでしょう。抵抗を受けやすい形状のイガイを使う場合は刺し方に気を配りたいものです。内オモリ式(スライダー釣法)では潮の影響を受けやすくなるので外オモリ式が得策といえます。同じく抵抗の大きい稚貝のダンゴについては重めのガン玉をセットして仕掛け自体を重くするのが有効となります。
二枚潮時は流れに負けないように仕掛けを落とし込むことが大事ですが、壁際をしっかりとキープすることも忘れてはいけません。ポイントによっては複雑な流れの影響でどうしても際から離れることもあります。そのような場所は早々に見切りをつけ、壁際をよりキープしやすいポイント(流れ)を捜し当てることで釣果アップに繋がると思います。
(解説:須一淳理)
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