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《チヌ釣りＱ＆Ａ・落とし込み～ヘチスタイル～》澄み潮時の攻略法は？
チヌを発見することから始めましょう。
Ｑ：澄み潮時の攻略法は？
澄んだ潮になることが多い冬場は、チヌの警戒心が高いせいか思うような釣果が上がりません。澄み潮時の攻略法を教えて下さい。
Ａ：釣り人側の気配を消すことが第一
透明度が高いときに最も狙い目となるポイントはオーバーハングケーソンです。海面をのぞき込んでもオーバーハングのアゴ下にいるチヌに対して警戒心を与えにくく、濁りのあるときと同様の釣りができます。
次におすすめなのはスリットケーソン。天井が開いているもの（マス型）と開いていないものの２タイプがあります。開いているのは大阪南港や北港のスリットです。もちろん、このタイプもアングラーの姿を隠すことができます。また、外側からスリットへ仕掛けを投入することで内側へのプレッシャーを軽減できます。
このようにケーソンの形状を利用して釣り人の気配を消すことで、澄み潮でもチヌに与えるプレッシャーを軽減できると思います。
問題なのは垂直ケーソンです。普通に釣りをしていてはこちらの姿が丸見えになります。できるだけ足もとをのぞき込まないのが基本です。チヌの姿を視認したらすぐに後方へ下がりましょう。
この場合、仕掛けの投入に工夫を要します。まずは少しのぞきながら仕掛けを投入し、餌が着水したら１歩下がります。慣れれば最小限の目視だけでスムースに投入できるようになるでしょう。サイトフィッシングというよりブラインドの釣りに近いと思います。
もちろん、魚を発見しないと釣りになりません。できるだけ遠くからでも視認できるように偏光グラスは必携です。冬場は日没が早くて夕まづめの時間が短くなります。イエロー系などの明るいカラーのレンズがおすすめです。
タックルについては、少し張りのある胴調子の竿がベターです。プレッシャーを軽減するための細仕掛けに対応した竿が理想的です。
また、張りのあるラインを選ぶことも欠かせません。細号柄を含むソフトタイプの場合、やわらかいぶん海面に横たりやすくなります。その際にできる糸フケに気づかずに竿を送り込むと、アタリを逃すことがあるので注意が必要です。
真冬のサイトフィッシングは１年で最も警戒心が高いチヌが相手になります。狙い通りに釣果を上げるのは難しいですが、果敢にチャレンジして下さい。雨の日など、チヌへのプレッシャーが緩和される条件を選んで釣行すればヒット率が高まります。
（解説：竹田敏雄）
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