《チヌ釣りQ&A・フカセ釣り》刺し餌の安定とはどういうこと? | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME

《チヌ釣りQ&A・フカセ釣り》刺し餌の安定とはどういうこと?

Q&Aフカセ釣り 刺し餌安定

状況によっては潮しも側にサソイをかけることで刺し餌の安定がはかれることもあります。

Q:刺し餌の安定とはどういうこと?

フカセ釣りでは刺し餌を安定させることが重要と聞きますが、具体的にはどのような状態にすることを「安定」と考えればいいのでしょうか?

A:アタリがきちんとでる、仕掛けがなじんだ状態のこと

波止に限らず、またチヌだけでなくグレの場合もそうですが、ウキをつけた仕掛けを用いるフカセ釣りにおいては「刺し餌の安定が大事‼」とよくいわれます。

「安定」といわれてもピンとこないのなら、魚が刺し餌を口にしたことがより明確にわかるように、ウキに変化を伝えてくれる状態だと考えて下さい。チヌが餌を食っているのにウキにアタリがでない、ウキに変化がないのに刺し餌が取られている、というときは刺し餌が不安定だということになります。

もっとも、刺し餌が海底に這っていてアタリが伝わりにくい状態でもチヌは釣れますが、やはりしっかりとアタリを見きわめて釣ることが釣果アップに繋がります。ですから刺し餌を安定させることを意識しましょう。

最も簡単な方法は、ハリの近くに大きめのオモリを打ってハリスを張ることです。しかし、それだと刺し餌を自然にゆっくりと沈下させて魚にアピールすることが困難になります。冬場の活性が低いチヌを相手にするとなると、なおのこと釣りづらくなります。

そこで、実際には刺し餌の安定だけを考えるのではなく、仕掛け全体の安定をはかることになります。具体的にはオモリ負荷が5B以上のウキを使用し、ハリスは1ヒロから1.5ヒロと短めにします。これだと8〜9㍍くらいの水深ならオモリの重さで一気に沈められ、その後にハリス分だけゆっくりとなじませることで魚にさほど違和感を与えずに済みます。

一般的にフカセ釣りではハリスは長いほどよいとされますが、それは宙層で撒き餌と同調させるなどの目的からです。その点、波止チヌの場合は撒き餌と同調させるタナは底ですし、特に冬場はチヌが浮くことも少ないのでウキ下が合っていればハリスはさほど長くなくてもOKです。それに、ハリスが短いほど刺し餌とオモリとの間隔が短いわけで、前記のようなハリの近くにオモリを打つ状態にわずかなりとも近づきますから、刺し餌が安定しやすくなります。

また、5B以上の重めの仕掛けであれば、風が強いときや表層の潮だけが動く二枚潮の状況でも刺し餌が安定しやすいです。ただ、二枚潮の場合はウキに近い側を安定させづらく、撒き餌で作ったポイントまで刺し餌を届けられないこともあります。そのようなときは表層の潮よりも下層でウキがなじむように沈み込ませると釣りやすくなります。具体的にはG5〜G7程度の小さなジンタンシズをハリスの最上部(オモリに近い側)に打って浮力調整をします。

Q&Aフカセ釣り 刺し餌安定

それと、サソイをかけるときは一般的に潮かみ側へラインを張りますが、ハリスを底に這わせる場合は潮しも側に張る方が刺し餌が安定します。アタリがとりやすくなることが多いので試して下さい。

いずれの場合も、刺し餌の安定=刺し餌をなじませる=仕掛け全体をなじませる、と考えて、状況に合った仕掛けのバランスを追求しましょう。

(解説:前西喜弘)

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