【投げ釣り】アタればデカい、盛期到来の若狭のカレイ狙い | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME - Part 2

【投げ釣り】アタればデカい、盛期到来の若狭のカレイ狙い

アタリが遠いときほどサソイが大切になる

若狭での餌はアオイソメのみで問題ない。他には余裕があればユムシを5個程度準備しておくぐらいでマムシは不要だ。餌取りも少ない時期だから半日でアオイソメ2000~2500円もあれば十分だろう。

アオイソメは細め、もしくは中サイズを購入し、4~5匹を房掛けとする。ユムシの場合は小ぶりなものは1匹刺しだ。頭から尻にハリを抜き、必ずハリ先は外に出す。また尻の部分にハサミを入れて内臓を出し、水を吸ってふくらまないようにすることだ。大きなユムシは半分に切って使う。この場合、タテに切って短冊状にしても、上下半分に切っても問題ないようだ。

仕掛けは、大型カレイに的を絞ることから最低でも13号以上のハリとし、ハリスも5号以上とする。また、エダスのチモトには小型のシモリウキを入れるパターンの成績がよいとあって多用している。

若狭カレイ1

ただ、若狭方面では波がなくとも底ウネリが入っていて通常の仕掛けだとカラミが多かったり、砂に埋もれたりしてカレイの食いが極端に落ちるケースがある。そんなときの対応策として胴突き仕掛け、中オモリ仕掛けを準備しておく方がいいだろう。

道糸は風の影響を受けにくいナイロンのものとし、シモリ際や藻場を釣ることも多いので4~5号+テーパーラインとすることが多い。天秤も浮き上がりのよいジェット天秤や太田天秤が釣りづらいポイントのスムースな攻略に向いている。

竿数は3本程度が扱いやすい。投げた順番にこまめにサソイをかけるようにしているからだ。シモリ際、磯際以外のエリアでは最低でも5分ごとに仕掛けを底で這わせるように動かしてカレイの視覚に訴えている。 

サソイの直後にアタることも多いし、日本海では冬場でもウミケムシが多い場所があるから仕掛けをこまめに動かしてケムシをかわすのも重要だ。餌取りが少ないといって4本、5本の竿を出して放置状態とするよりも竿数を絞って手返しよく釣る方がいい。

アタリがあれば基本的には30秒ぐらいじっくりと食わせてから大きく合わせる。合わせが甘いと餌を口の中に入れているだけでハリ掛かりしていないことがあり、それが取り込み時のスッポ抜けに繋がる。だからアタリを確認できていないケースでも竿を手に取った際に重みを感じたら合わせを入れてから巻き上げるようにしている。

なお、大型カレイは引きも強いから巻き上げ時の油断は禁物だ。特にオモリが見えるぐらいになってからの底への締め込みは強烈で、手前にテトラやシモリといった障害物がある場合はそこへ突っ込まれないよう対応したい。

当然ながら取り込みは必ず玉網で。とにかく数の出ない時期である。たとえ平凡なサイズでも貴重な1匹を目の前で落としてしまうほど残念なことはなく、それが自己記録級の大型なら立ち直れないから…。

冬の若狭で注意したいのは…

●車の運転などについて…冬の日本海では道路事情が課題となる。スタッドレスタイヤの装備、もしくはタイヤチェーンの携帯が基本だ。また、夜明け前や夜間の移動時は道路が凍結していることがあるので常に慎重な運転をしたい。

その他、不意の雪や雨の影響でフロントガラスが凍結してしまうと運転不可能となるので要注意。凍結防止カバーや解凍スプレーなどの持参をおすすめする。

●餌、食料の調達について…若狭方面では各市町内、国道沿いなどに餌店があるのでアオイソメについては購入可能だが、この時期にユムシを扱っている店は少ない。必要なら事前に調達しておくこと。まあ、アオイソメにしても冬場は生きのよいものが入っていない場合もあるので用意しておくのが無難だろう。

また、食料なども釣り場に入る前に購入しておきたい。国道から離れた釣り場の周辺にコンビニがある場所は少ないからだ。十分な食事、温かい飲みものを取れる準備をしておくことも冬の釣りで集中力をキープするためには大切だ。

なお、この時期は外気温が非常に低いので餌はクーラー内で保管すること。餌箱を外に出しっぱなしにしていると餌が凍ってしまうことがある。