せんなん~わかやまライブショット vol.2【泉南のメバル祭り】 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME

せんなん~わかやまライブショット vol.2【泉南のメバル祭り】

マーブル メバル3

両手に花ならぬ良型?です。

近郊で良型の手応えを満喫!!

泉南のメバル祭りで
ハリのテストを実施

泉南・マーブルビーチ〈大阪府〉

遠投ウキ流し釣りで最も気をつかうべきハリについて、よりよいアイテムを見つけるために泉南のマーブルビーチに釣行しました。釣果はバッチリで、よいデータを収集できましたよ!!

(カメラ/文:葛城修平)

魔法のハリとなるか?

前回、遠投ウキ流し釣りのタックルで最も気をつかわなければいけないのがハリと書きました。それについて、どんなハリが適しているのかと自分なりにテストをしております。

釣り具屋さんをのぞくと、チンタメバルや活きエビ専用をはじめとしたメバル専用バリが何種類もあります。メバルを狙い始めた当初は私もそれらを使っていました。ところが、エビ撒き釣りから虫餌中心のスタイルにかわると、掛かりどころがわるいとハリがのびるという不具合がしばしば起こるようになりました。

そんな中、遠投した仕掛けに餌取り上手なクサフグが勝手に掛かるという衝撃的なハリに出合いました。それがアマゴ半スレです。形状的にはムツバリのようなネムリタイプであり、スレバリに近い小さなカエシを持つという特徴があります。掛かり具合は抜群で、向こう合わせで勝手にハリ掛かりする「魔法のハリ」的な存在になりました。

  • マーブル メバル6
    以前使っていた魔法のハリ?のアマゴ半スレ8号です。

20㌢級のメバルがターゲットだと8号、25㌢級だと8.5号という風に使いわけていましたが、残念ながらこの号数は廃番となって入手できなくなりました。7.5号まではありますが、根魚狙いには小さ過ぎる気がします。廃番となってからは形状の近い「アジ船頭」というハリを使っていたのですが、今回はバリバスの「サクラ・サツキバリ」を使ってみることにしました。果たして魔法のハリとなるでしょうか。

これだけ釣れれば十分でしょう!!

テストのステージとして選んだのは泉南・りんくうタウンのマーブルビーチです。名前の通りに大理石が敷き詰められた浜とあって、普通の釣り人ならウキ釣りをしようとは思わないでしょう。それだけに「手つかずのウブなメバルがたくさんいるだろう」と、ここでメバルを狙い始めたのが10年ほど前です。今ではメバリングの方も大勢くるようになりましたね。

ちなみに、メバル遠投ウキ流し釣りのファンの間では大阪湾の聖地とも呼ばれています(ほんまかいな?)。

マーブル メバル9

駐車場に車をとめると、すぐ前が釣り場です。料金所の前にある突堤の左側がメインの釣り場ですが、だいたいどこで竿を出しても同じように狙えます。水深が浅いだけに干潮時は突堤の先端から竿を出す方がよいですが、それ以外は浜から狙う方がカケアガリに沿って動くメバルをとらえやすいです。

さて、いつもの仕掛け( vol.1参照)に初使用となるサクラ・サツキ2号を結び、中ぐらいのアオイソメを1匹ぶら下げて第1投。20㍍ラインから手前をウキ下1ヒロで探っていきます。

潮はゆっくりと右に流れていますが、流れに乗せずに少しずつ手前に寄せて波打ち際を探ります。しかし、アタリはなし。

「それなら今度はもう少し沖を…」と、ウキ下を1ヒロ半にして30㍍ラインへ投入。流れにまかせて流すと、赤く光る電気ウキのトップが海面下に沈んでボンヤリとにじみました。う〜ん、この瞬間がたまらない!! 糸フケを取って竿先で聞いてみると、ゴツゴツ…、グンッ!! 向こう合わせで乗りました。左右にウキを走らせながら寄ってきたのは20㌢ほどのメバルちゃん。いやぁ、会いたかったわ~!!

マーブル メバル1

このサイズが近郊で釣れるのが遠投ウキ流し釣りの魅力です。

潮は右に流れつつやや沖に出ているみたいなので、ウキ下を2ヒロにしてさらに沖を流していきます。すると、仕掛けがなじむと同時に竿にまでくるアタリで魚がヒット。これまでとは違ってかなり抵抗します。いいサイズが沖で掛かると、やり取りを長く楽しめるのがいいですね。これも遠投の釣りのおもしろいところです。

じっくりとやり取りを堪能し、やがて浜にずりあげたのは25㌢近くもあるメバル。どうりでよく引くわけだ。

マーブル メバル2

25㌢近いサイズがきました。なかなかの引きを見せてくれました。

アタリので方からすると、どうも浮いているようなのでウキ下を1ヒロ半にしてアタリがあったところに遠投します。しばらく流すとウキが走り、同じくらいのサイズのメバルがヒット。

この後、どうやら時合に突入したみたいで、どこへ投げてもメバルが食ってくるようになりました。このタイミングを逃さず、しっかりと手返しをすればかなり数は稼げるでしょう(写真撮りの時間が惜しい…。笑)。

「大きいのは沖にいるのかな?」と、さらに沖の底を探ってみます。すると、これにヒットしたのはよく肥えてウマそうな中アジです。コイツを専門に狙いたいけど、大きいメバルの捜索優先ってことで、あちこちに投げていきます。

その結果、手前では18㌢級が乱舞し、少し沖で20㌢越え、さらに沖ではサイズが小さくなるというポイントが絞りにくい状況となりました。20㌢級を狙っている中で大型が混じる状況に期待するのが正解だったかな?

マーブル メバル5

良型も釣れて、いいデータが取れました。

そんなことしているうちに、時合の途中で餌切れをして納竿となりました。爆風が吹く予報だったのでアオイソメを300円分しか買わなかったもんね。それでも泉南の近場でこれだけ釣れたら十分でしょう。

そうそう、ハリ掛かりはよく、いい感じで向こう合わせが決まりましたし、メバルとは異なるアタリで掛かったチヌも問題なく取り込めました。ただ、飲み込まれていることが多い気がしたので、もう少しテストが必要ですね。

【葛城修平プロフィール】

日中の賢い魚はなかなか釣れないので、簡単に釣れる夜釣りをメインにメバルを中心とした季節ごとの食べておいしい五目の釣りを楽しんでいる。釣果を料理して飲むビールがたまらなく大好き。