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やめられまへん!! 投げ釣りはっ【オッサンの気ままな釣り日記編】No.2

  • やめられまへん2−002
    神鋼ケーソンで人気ナンバー1の投げターゲットであるマコガレイ。サイズは25~30㌢をメインに35~40㌢級も期待できる。

〝遠投〟ばかりが投げ釣りではおまへんで

【釣り場ガイド】神鋼ケーソン〈兵庫県〉

爽快な気持ちになる遠投の釣りも楽しいですが、ターゲットは意外と近くにもいますから中〜近投を意識せんとあきません。カケアガリを中心とした海底の変化をとらえて好釣果を目指しましょ♪

(カメラ/文:中本嗣通)

釣り場の条件を考慮して
ポイントを探るのが大切

白砂青松の美しい砂浜から、はるか彼方の水平線めがけてフルスイングを敢行すれば、放物線を描いて飛んでいったオモリがシュポッと海面を割りよります。その渾身のキャストに納得できたと同時に湧き上がってくる満足感はナンともいえないエクスタシー。何といっても普段の生活でまとわりついてくる〝浮世のしがらみ〟をコロリッと忘れ、オモリを遠くへ飛ばすことだけに集中したフルキャストがもたらす効能はまさにストレス解消ですわ。他のジャンルの釣りでは絶対に味わえない投げ釣りならではの魅力やといえまっしゃろな。

でも、投げ釣りはこのフルキャストによる心地よい快感を味わってお終いとは違います。そォ~う、最終目的はあくまでも〝魚を釣る〟ことに他なりまへん。それには遠投オンリーではなく、中投から近投まで広範囲の海底を探ってスィートなスポットを見つけだす必要があります。ビギナーの感覚では「遠くの沖へ仕掛けを飛ばせば飛ばすほど魚がたくさん釣れるハズ…」と思いがちですが、魚は決して遠い沖に群れているのではありまへん。産卵を目的に接岸する魚などは、釣り人が思わぬほど岸近く、もっといえば足もとにまでやってきまんねんで。

まっ、要はその時期にその釣り場で魚が食うスポットを把握することが肝要ということでんな。遠投有利とばかりに、やみくもにフルキャストに次ぐフルキャストで釣り続ければ、ただ単にヘロヘロに疲れきって貧果に終わるという悲しい展開になる可能性もありますからネ。

かくいう僕も、体力があり余っていた若かりしころは遠投こそ投げ釣りの本質とばかりに力まかせのフルスイングを続けていました。ところが、あとからきたチョイ投げのファミリー釣り師にザブトンガレイや鉄砲ギスを釣られ、腰から崩れたことが何度もありました。やはり釣り場の条件を考え、攻めるポイントを分散してサーチするのが大事なわけです。そう考えると、昔からいわれている「遠投、中投、近投と広範囲に投げわけ、当日のポイントを見つけて集中して攻める」という投げ釣りのセオリーが的を得ているのがよォ~く理解できまんな。

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