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狙いは40㌢超の尾長グレ!! 好調続く南紀・出雲の釣りを紹介|桑原英高のグレ釣り一直線・尾長グレ追求編 vol.43
南紀の出雲では40㌢オーバーの尾長グレがよく釣れています。このチャンスは見逃せないということでYouTuberの知人とともに釣行。潮が安定せずに厳しい状況でしたが、ポテンシャルの高さは健在で…!!
(カメラ/文 桑原英高)
例年のパターンなら中紀がおもしろくなる寒グレシーズン初期ですが、今期の中紀はなぜかパッとしません。40㌢オーバーがボコボコと釣れて2ケタ釣果が当たり前という田杭でさえほとんど釣れていません。
その一方で絶好調なのが南紀の串本方面です。特におもしろいのが出雲で、40㌢オーバーの尾長グレが高確率でアタッています。
そんな好況が気になっていたところ、YouTuber(紀州の磯から)の小川君から「どこかに連れて行って下さい」との連絡が入りました。それならと「尾長グレが好調な出雲はどう?」と訪ねると「出雲は行ったことがないので行きたいです!!」との返信があり、出雲への釣行が決定しました。
イメージ通りの流れでヒットしたのは尾長グレ!?
12月24日、いつもお世話になる谷口渡船の基地となる出雲の港に到着すると、クリスマスということもあってか釣り客は少なくてガラガラ状態。そんな中で船頭が届けてくれたのは武八。毎年この時期に良型の尾長グレがアタる出雲を代表する磯です。
まずはタックルの準備です。40㌢オーバーの尾長グレに備えて竿にマスターチューン1-53、リールにテクニウム2500DXXG、道糸とハリスに1.75号、ハリにONIGAKEから新たに発売された潮流尾長グレ6号というセッティングでスタートします。
先端部の①と②にわかれて竿を出すと、ときおり30㌢程度の尾長グレが釣れます。しかし、それ以上のサイズはきません。
そうこうしているうちに潮の流れが止まり、刺し餌が残り始めました。そのタイミングでちょうど弁当船がきたのでひとまず休憩。届いた弁当を食べた後、状況変化を求めて③と④の釣り座へ移動します。
潮はゆっくりとした上り潮。右へ行ったり左へ行ったりとフラフラとしており、狙いどころが絞れずに苦戦します。それでも右へ動き始めると、足もとへ打った撒き餌に群がる大型のイズスミやサンノジに混じって良型の尾長グレが姿を見せ始めました。「これはチャンス!!」とウキ下1.5ヒロで探ってみますが、フラフラとする潮のせいで撒き餌と刺し餌がうまく合いません。
なかなか食わない状況が続きましたが、イメージ通りの潮の動きとなった一瞬のタイミングでアタリがでました!! すかさず合わせると強烈な突進を見せます。しかし、1号ながらも胴がしっかりと粘るマスターチューンなら問題なし。その強い引きをしっかりと受け止めてくれます。
竿の優位性をいかしながらしばらくやり取りしますが、ウキが見えたタイミングで竿からテンションが抜けました。ハリを飲まれていたのかチモト切れです。切れた後に反転した姿が青白かったので、尾長グレだったのかも…。サイズ的には45㌢はありそうだったので残念!!
その直後、小川君も竿を大きく曲げます。しかし、これもチモト切れ。小川君も悔しそうです。
尾長グレが食うタイミングが到来!?
バラシの後はアタリが止まったため、①の釣り座の足もとからのびるハエ根の先端を狙うことにします。すると、すぐにウキが海中へ飛び込みました!!
すかさず竿を立てると、気持ちのいい重量感が伝わってきます。足もとへきてもハエ根周辺にしつこく突っ込んで楽しませてくれたのは38㌢クラスの尾長グレです。
「さあ、あと5㌢アップを目指して!!」と、すぐに打ち返しますが、すでに潮がかわっていて音沙汰なし…。
潮が右手前へくるような流れになったことで魚の気配が一気になくなりました。あまりの気配のなさに小川君はタックルを口太グレ仕様に変更しています。
「桑原さん、遠投で口太を狙ってみます!!」といった1投めに「いきなりきました~!!」と声をあげて竿を大きく曲げました。手前にきてもなかなか姿を見せないことから「これは尾長グレと違いますか?」と小川君。半信半疑でやり取りすると、やがてチラッと魚影が見えました。その姿は間違いなく尾長グレ!! 間もなく玉網におさまったのは私が釣ったのと同じようなサイズのきれいな尾長グレです。
この後、沖の長島向きに潮がガンガンと流れだしたことから先端部へ移動しましたが、終了までに中型を数匹追加したのみ。40㌢オーバーの尾長グレが目当てだったので少し消化不良の釣りとなりました(この日の映像での模様はYouTube〈紀州の磯から〉で)。
まずまずのサイズの尾長グレが釣れたのですが、良型と呼べる40㌢オーバーがでなかったのは悔やまれます。年末にもう1度行ってやろうと思っていましたが、何かと忙しくてこの釣行が2023年の納竿となりました。
リベンジでは口太グレが入れ食い。肝心の尾長グレは…
リベンジ釣行は新年早々の1月2日。釣友の今村君とアシカへ渡礁しました。
状況はゆっくりとした下り潮。いい感じとあって早々に用意をして釣り始めます。しかし手のひらサイズがポツポツと釣れる程度とさえません。向かいの沖の長島では釣友がバンバンと竿を曲げているだけに不思議です。「おかしいなぁ」と思っていたところ、弁当船がきたので温かいうちに弁当タイムとします。
弁当を食べ終えると状況が一変しました。口太グレの大きな群れが入ってきたようで、30~37㌢クラスが入れ食いに。今村君も快調に竿を曲げます。
さらなるサイズを求めて磯際に狙いを定めると、ドカンッというアタリで41㌢がヒット。その後はどこへ投げてもアタリがあり、1投1匹状態でヒットします。こうなると尾長グレはまず出ません。
結局、この日は口太グレの数釣りで終了となりました。
釣りへ行く前に能登半島の地震がありました。ただ、釣りの用意に夢中でテレビを見ていなかったため情報を得ておらず、帰宅してから被害の大きさを知ってビックリしました。被害に合われた方々の生活が1日でも早く元に戻ることを願っています。また、亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
釣行メモ
谷口渡船 | |
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HP | https://www.taniguchitosen.com/ |
電話番号 | 0735-62-0890 090-5360-9401 ※電話受付は20:00まで |
料金 | 4,500円(日の出〜15時) |
餌は釣太郎白浜店(☎0739-45-4926)。
タックルデータ
竿 | シマノ・マスターチューン1-530 | ||
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リール | シマノ・BB-X テクニウム2500DXXG S | ||
道糸 | ゴーセン・リミテーション磯CXフォルテッサ | ||
ハリ | ハヤブサ・鬼掛 潮流尾長グレ | ||
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【桑原英高プロフィール】
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