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【投げ釣り】カレイ・本番の即戦力データ《時合を考える》
《時合を考える》
チャンスの訪れを知るには潮、風、餌取り、etcに注目
結論が出るのは納竿時だが、さまざまな時合のサインを見逃さないことでメリハリのある効率のよい釣りができるはず!!
(文:藤原 誠)
カレイの好期によりよい釣果を上げるためにはポイントの規模、条件に合った竿数で効率のよい手返しを続けることが大切である。つまり、餌取りが多い場合は竿数を減らし、餌取りが少ない場合は竿数を増やし、ハリに餌がついている状態を確実にキープしつつ広く魚の居場所を探りたい。
特に、時合と思われるタイミングには集中して手返しを続けること。逆に期待薄と感じる時間帯には多少ペースダウンしたり、思い切って休憩を入れるなど釣りにメリハリをつけることも大切だろう。
時合の訪れを告げるさまざまなサイン
時合の考え方だが、基本的に明け方、夕方の〝まづめどき〟はどんな魚でも活性を上げて時合を迎えることが多い。次に潮の動きがかわるときである。海面に潮目、潮ヨレといった大きな変化が出たときはもちろん、海にそれまでとは違う動きが見られるときはチャンスだと考えている。
潮の動きに変化が出やすい時間のわかりやすい目安は、潮時表からわかる干潮、満潮で潮が止まる時間帯の前後。また、五分満ち(潮位が半分程度上がったころ)にカレイのアタリが続くケースも多い。
その他、潮の動きにあまりメリハリがない日本海側の釣り場では「ここは○時ごろ、△時ごろに釣れることが多い」という潮に関係ない時間帯によって時合が語られることが多い。現地の餌店などでその手の情報を収集するのも役に立つ。
状況の変化を敏感に察知したい
かわった時合のパターンとしては、沖で空を旋回していた海鳥の群れが海面に突っ込み始めるとカレイの食いが立つことがあると聞く。日没後の港内で常夜灯の明かりがくっきりと海面を照らし始めたころによく釣れるという夜の時合のパターンもある。
個人的に感じることが多い食いが立つタイミングは“風の変化”だ。釣りづらい強風がマシになったなぁ…とか、急に風向きがかわった? などというときは潮にも何らかの動きがあるのか、そういう場面でのヒットが多い。
それと昔から「時合に根掛かりなし」といわれるが、実際に釣れるときというのはスムースに手返しができることが多いもの。そういう意味でも激流のポイントで仕掛けが落ち着きやすい適度な流れになったタイミングには手返しの手を休めないことだ。
なお、餌取りが多い中でハリに残る餌の量が少し増えてくると時合の気配を感じるし、カレイポイントにはつきものであるヒトデが掛かってこなくなったときは期待する。
およそフグとカレイのダブルはあっても、ヒトデとカレイのダブルは滅多にないものだ。
できるだけ休憩タイムを!!
自分の体力や帰りの渋滞を考えて半日だけの釣りをするのも立派な作戦だ。しかし、個人的にはより多くの時合候補を釣るために夜明け前から日没のころまでがんばるようにしている。
その結果、夕方のひとときにのみ釣れるケースもあるが、基本的に朝から昼前後まで釣って気配がない(周囲でも釣れない)ときは当日のそのポイントには自分に釣れるカレイはいないと考え、気分転換を兼ねて次のポイント候補(あらかじめ想定しておく)へと場所移動することが多い。
経験上、昼までダメだった場所で粘っても釣れる可能性はきわめて低いものである。特に、絶好の時合らしきタイミングにキスなどの他魚しか釣れないときは難しい。逆にいえば、昼までにカレイの釣果があればアタリが少々遠のいても夕方まで粘る価値があるといえる。
ただ、フルタイムでがんばるのは体力的にきついもの。個人的に特に実績がない時間帯(10~14時)には状況を見ながら1時間程度の仮眠を入れるようにしている。その間に同行者が釣ってくやしい思いをしたことはほとんどないし、そうする方が夕方のチャンスタイムに集中できて好結果に繋がることが多い。
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