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興奮度は最高!! 愛媛県中泊で大型尾長グレと勝負|桑原英高のグレ釣り一直線・尾長グレ追求編 vol.36
ホームグランドの和歌山県下の釣り場の状況がイマイチとあって目をつけたのが大型尾長グレの魚影が濃い愛媛県の中泊です。気合を入れて1泊2日で挑んだ模様をお送りします。
(カメラ/文 桑原英高)
年末年始は黒潮の分岐流が一時的に流れ込んだことで絶好調だった和歌山県下の釣り場ですが、分岐流の勢力が衰えた2月中旬には好調がウソだったかのようにピタッと食いが止まりました。あちらこちらへ釣りに行っても貧果が続き、次はどこへ行けばいいのか? と頭を抱える日々が続きました。
こうなれば遠征でもしてスカッとしようと思い、3月6〜7日の1泊2日で愛媛県の中泊へ行くことにしました。狙いはもちろん大型の尾長グレですが、パッと行ってポコッと釣れる魚ではありません。とはいえ、遠征となればワクワク感が止まりません。
そんな中泊釣行を聞きつけた釣友の西本夫妻から「四国南西部へはまだ行ったことがないからと一緒に行きたい」と連絡が入りました。人数が多い方が楽しいからもちろんOKと思っていた矢先、丸谷さんからも同行したいとの連絡が入りました。これで4名での釣行が決定しました。
中泊だけに尾長グレ1本勝負!!
3月5日、21時40分和歌山港発のフェリーに乗って徳島へ。そこから高速を延々と走って2日間お世話になる中泊のながはま渡船に到着したのは6日の5時前です。
6時15分に出船するということであわてて用意をします。ながはま渡船ではポーターの方が決めてくれた順番に荷物を船に積み込むシステムになっています。また、磯に到着すると船頭の指示によって順次渡礁するシステムが取られており、初めての人でも安心です。
さて、私と丸谷さんのコンビで渡礁したのは小横島のドンブカリという磯です。中泊へは何度もきていますが、ここへ上がるのは初めてです。大型の尾長グレが狙えるかどうかわかりませんが、目当てはそれのみです。他の魚は釣る気はないので、迷わず尾長グレタックルを組みます。
竿にシマノ・ファイアブラッドオナガ ゲイルバード1.7号530、リールにシマノ・BB-Xテクニウム2500DXG S、道糸にゴーセン・リミテーション磯 CXフォルテッサ2.5号、ハリスにゴーセン・フロロファイタールーツX2.5号、ハリにONIGAKE・尾長ネムリ7号というセッティングでスタート。
撒き餌は沖アミ6㌔に、遠投の必要がない尾長グレ狙いとあってⅤ9徳用とアミパワーグレスペシャルを1袋ずつ加えたものを使用しました。
ちなみに、近ごろは沖アミの値段が高くなっているため、アミパワーグレスペシャルをよく使うようになっています。粒子が粗いことから沖アミの代用として十分に使えますし、比重が軽いぶん使い勝手が良好とあってお気に入りとなっています。
尾長グレの魚影が見えない!? でも、潮がかわると…
準備が整ったところで、魚の活性をうかがうために船付きの足もとに撒き餌を入れてみます。すると、タカベがわんさかと寄ってきました。その他の魚は、曇り空で薄暗いからか見えません。そこで撒き餌を利用してタカベを沖へ集めて、足もとから探ってみます。
小粒G4のウキを用いたウキ下2ヒロの完全フカセで様子をうかがいますが、タカベがたまに掛かるぐらいとよろしくありません。それならと、今度は足もとにタカベを集め、ウキ下3ヒロの仕掛けを沖へ遠投してみます。
これで刺し餌がしばらく残るようになったことから期待していると、数投めに竿先をひったくるアタリがでました。ドキッ!! としますが、上がってきたのは35㌢ほどのイサギです。中泊や武者泊はイサギがとにかく多く、ときには餌取りとなるほど釣れます。お土産としてうれしい魚ですが、あまりにも釣れ過ぎるとうっとうしくなります(この日はポツポツと釣れる程度で邪魔になるほどではありませんでした)。
同じパターンで釣るとイサギばかり釣れるので、ウキ下を2.5ヒロと少し浅くします。それで流すと、刺し餌が完全に残ります。
やがて、ゆっくりと左へ向かう下げ潮が止まって潮返しのタイミングを迎えるとチャンス到来!! それまで何も見えなかった足もとに魚影が見え始めました。中には50㌢弱の尾長グレの姿も確認できますが、タナは3ヒロほどと深めです。
磯際から離れずにイズスミと一緒に撒き餌を拾っている尾長グレのタナにウキ下を合わせた仕掛けを磯際10㌢以内になじませます。すると、ウキの頭がわずかに押さえられるアタリがでました。すかさず竿を立てると穂先が海中に突っ込みます。「してやったり!!」と思ったのも束の間、グレではないとわかる下品な引きが始まりました。やがて上がってきたのは45㌢ほどのサンノジです。
そして、次もサンノジ、その次も…(泣)。それでも根気よく狙っていると「サンノジ連発ですね~」という丸谷さんの声が耳に入りました。それに応じようと丸谷さんの方を振り向いた瞬間、竿が一気にのされるほどのアタリがでました。完全に不意打ちを食らったことで態勢を立て直す間もなくチモト切れ…。
すぐさま仕掛けを作り直して同じところを狙ってみたものの、上げ潮が徐々に速くなるとともに魚の姿も見えなくなりました。結局、初日は思うような釣果が上がらないまま終了となりました。
潮返しのタイミングに65㌢級の尾長グレが…
翌日、みんなでコケの東へ渡礁します。狙いはもちろん一発大物とあって、朝は道糸、ハリス3号通しで挑むことにします。
西本夫婦が③、丸谷さんが②、私が①の釣り座に入って実釣スタート。潮はゆっくりとした下げ潮です。
いきなり竿を曲げたのは西本夫人のマキコちゃん。ゲットしたのは35㌢クラスの口太グレです。マキコちゃんの今回の目標はとりあえず40㌢オーバーのグレで、あわよくば50㌢といっていただけにもの足りない様子です。
しかし、足もとには魚影がまったく見えない状況です。餌取りの姿さえない状況にみんな苦戦を強いられます。丸谷さんは深く釣ってイサギを連発させていますが、グレの気配はまったくなし。グレを釣ったマキコちゃんも沈黙です。こうなると、潮返しの一瞬のタイミングに期待するしかなさそうです。
そして、潮が止まりかけた昼ごろ、足もとに撒いていた撒き餌に65㌢はあろうかという尾長グレの姿が確認できました。しかし、確認できたのはそれっきり。しばらく撒き餌を打ち続けて観察しましたが、ニ度と姿を見せませんでした。
やがて上げ潮にかわると、それまで静かだった海面がザワつき始めました。よく見ると、おびただしい数の浮きグレです。口太グレの40㌢オーバーに狙いを定めているマキコちゃんは、その様子を見てテンションが急上昇!! なかなか口を使ってくれませんでしたが、ポツポツと竿を曲げて41㌢と43㌢をゲット。自己記録更新とあって満足したのかと思いきや「50㌢が釣りたかった!! またくるぞ、中泊!!」と、気合十分で次の釣行を見すえていました。
西本君も丸谷さんも浮きグレ狙いで口太グレをゲット。個人的には尾長グレ狙いに徹したい気持ちでしたが、自分だけグレのボウズになるのは嫌なので、残り時間15分のところで急いで浮きグレ狙いの仕掛けに変更します。
そして、速攻で42㌢の口太グレをお土産用としてキャッチ。その直後に船が迎えにきて終了となりました。
釣行メモ
ながはま渡船 | |
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HP | https://www.nagahama-tosen.com/ |
住所 | 愛媛県南宇和郡愛南町中泊1番 |
電話番号 | 090-1570-4246 |
料金 | 6,000円 弁当は500円 |
餌店 | 徳島行きのフェリーへ乗船する前に購入する場合 つり具のマルニシ和歌山インター店(073-476-0024) フィッシングマックス和歌山インター店(073-473-5858) |
タックルデータ
竿 | シマノ・ファイアブラッドグレ ゲイルバード1.7-53 | ||
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リール | シマノ・BB-X テクニウム2500DXG S | ||
道糸 | ゴーセン・リミテーション磯CXフォルテッサ2.5号 | ||
ハリス | ゴーセン・フロロファイタールーツX2.5号 | ||
ハリ | ONIGAKE・尾長ネムリグレ7〜8号 | ||
撒き餌 | マルキユー・グレパワーV9徳用 | ||
マルキユー・アミパワーグレスペシャル | |||
【桑原英高プロフィール】
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