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メバル主体の流し釣り、時合と見切りについての考察です|せんなん〜わかやまライブショット第2章Vol.28
今回は、メバルを主体とした夜の流し釣りにおける釣り場を見切るタイミングについて、最近の釣行を例にあげて考えてみたいと思います。
(カメラ/文 葛城修平)
【時合と見切りの事例1】下げ潮が動きだすタイミングでアタリが連発
当日(1月下旬)は石積みの波止でメバルとグレをメインに狙うつもりでした。
石積み波止のように浅い場所で竿を出す際は潮位の高いときに狙うのが基本となります。その観点からいうと、当日は満潮が20時という文句なしの状況でした。
日没前ぐらいに釣り場へ入り、ゆっくりと準備をしながら暗くなるのを待ちます。そして18時になったところで電気ウキに明かりをつけて夜釣りを開始。しかし、オオスジイシモチが大口開けてたまにあいさつしてくれるくらいで、本命の気配はまったくありません。それでも満潮前にはきっと釣れると信じて仕掛けを撃ち返していきます。
やがて満潮を迎えても期待はずれの状況が続きます。このポイントに入ったことを後悔し始め、「20時半になったらポンッと移動しよう!!」と決めて荷物の整理を始めます。
そんな中、何気なく入れた仕掛けに反応がでました。「またオオスジイシモチ?」と軽く竿を立てると、ズ〜ン!! と根掛かりみたいな重量感が伝わるとともに竿が曲がり、根が急に走りだしたかのような引きが始まりました。
先手を取られたものの何とか玉網に入れたのは40㌢弱のグレでした。
その後、30㌢近いガシラやグレを追加して満足のいく釣果が得られました。
【時合と見切りの事例2】釣れないときは粘っても無駄
2月下旬にメバルを狙って泉南へ釣行。
当日の満潮は日没後30分です。暗くなるタイミングと同時くらいの先行逃げ切りタイプ?の時合と考えられるとあって「サクサクッと釣って、早仕舞いしよう」と思っていました。ところが、ササノハベラタイムを過ぎると小型ガシラの連発タイムになりました。
「せめて20㌢以上あればいいんだけど…」と考えながらウキ下を1ヒロくらいまで浅くし、遠投して沖の潮目を狙ってみます。しかし、これだと無反応です。結局、寄せてきた仕掛けにガシラが食うというパターンはかわりません。
その後、徐々に潮が引いて試合終了の合図がありましたが、何とか1匹は釣りたいと粘ることにしました。
「干潮から上げ始めのタイミングできっと食ってくるはず」と期待しましたが、結局は餌取り?のガシラしか釣れずに餌切れで納竿。早仕舞いのはずが8時間近くやって1匹のメバルもなしでした。
【時合と見切りの事例3】見切りをつけるタイミングの正解は?
3月中旬、再び泉南(紀北?)でメバルを狙いました。
時間があったので、少し歩いて初めて行くゴロタ浜にエントリーしました(今回は駐車スペースから近いという自身の釣行テーマよりも、手つかずの竿抜けポイントに期待することを優先しました)。
満潮は21時半ごろ。天候は曇りのち雨の予報とあって、月が雲に隠れています。そのうえ無風という具合に、メバル狙いにはおあつらえ向きの条件だといえます。
いつもの通り、ササノハベラに遊んでもらう時間が過ぎると、餌取りの小型ガシラタイムが続きます。沖の潮目や、シモリの裏にできるヨレを狙ってみましたが、本命のメバルはまったく釣れません。
やがて満潮を迎えて「このタイミングで釣らないといつ釣るの?」と自分にハッパをかけますが、状況はかわりません。ならばと、満潮の潮止まりを迎えたところで、頭が見え隠れするシモリの際を根掛かり覚悟で攻めてみます。
シモリの向こうに入れた仕掛けを寄せながらなじませます。そして、シモリの横を刺し餌がゆっくりと通過するように引くと、ウキの光がにじみ始めました。そのまま待っているとギュンッ!! と竿先を持っていくアタリがでました。ガシラとは違って左右に走る抵抗を見せて上がってきたのは良型のメバルです。
「時合到来か?」と思ったものの、その後はガシラが延々と釣れるだけで終わりました。
時合と見切りのタイミングのまとめ
以上3つの事例に加え、これまでの経験を踏まえて時合と見切りのタイミングのまとめてみると…。
■水深が比較的浅いポイントを陸っぱりで狙うことから、時合の照準は満潮前後に合わせること。
■その時間帯にアタリが連発するときは干潮からの上げ始めにも時合がくることがある。
■満潮前後にほとんどアタリがない場合は粘っても無駄なことがほとんどである。
…という具合です。
私の釣行パターンの基本である「歩く距離が〝近〟い〝安〟全なところに入って〝短〟時間で結果を出す」の〝短〟にこだわるのであれば、満潮前後のタイミングに集中するのがベストでしょう。ただし、梅雨時期などバンバンとアタリがでるときのゴロタ浜では、普段狙えない沖を探れるというメリットがある干潮時も見逃せません。そうした時期には干潮からの上げに照準を合わせるのもいいかと思います。
「結局、粘っても疲れただけだった」ということがないように、ダメなときは見切りをつけることも必要ですね。
【葛城修平プロフィール】
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