手軽なメバル釣りを成功させる秘訣を徹底解説|①ファミリー派のポイント設定法 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME

手軽なメバル釣りを成功させる秘訣を徹底解説|①ファミリー派のポイント設定法

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足場のわるいテトラ帯、磯場にアプローチして釣果を上げるベテランも多い釣りですが、メバルは手ごろな波止回りにもたくさんいます。その目安をしっかり覚え、当日のホットゾーンを捜し当てましょう!!

手軽なメバル狙いにおけるポイント考察

メバルの居場所は根の周辺です。捨て石やテトラ、シモリ、藻場などがあれば、そのすき間や近くにいると思っていいでしょう。つまり、そのポイント候補は海辺のどこにでもあるわけで、親しみやすさもメバルの特徴といえます。「ここは!?」と思ったら狙ってみることです。

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特にわかりやすいのが港回り。とにかく波止、その回りの捨て石やテトラのすべてが魚のつき場になっています。

中でも潮通しのよい場所がベストとされますが、流れがあまり速いと釣りづらいものです。メバルも他の魚と同様に流れが緩やかな潮のヨレるエリアに集まるものです。急潮流の中で魚のつき場をうまく探るというスタイルもありますが、まずはウキ釣りの仕掛けがいい感じでスーッと流れるような場所(時間帯によってかわります)を釣ることでしょう。

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夜釣りがメインのスタイルでは常夜灯の明かりがある周辺が最も手ごろなポイントです。メバルが光を好むわけではないようですが、その餌となる小動物たちが光に集まるため明かりの回りに寄ってきます。

常夜灯回りは狙う人も多くて中・小型が主体になりますが、とにかく明るいので釣りやすいのは確かです。ファミリー派のメバル釣り入門なら各港回りの常夜灯のある場所に目をつけて下さい。

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メバル狙いにおける港回りの手ごろなポイント例

波止にテトラ積みがある場合、そこが第1ポイント候補となります。特に、テトラの並びが崩れてヘコんだり突き出たところは狙い目です。

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ただし、テトラが小型で足場も安定しているところでも夜釣りは結構危ないものです。特に、子どもがいるときは平坦なケーソンからテトラの回りを狙えるところに入るのが無難です。そんな場所がないなら別パターンのポイントを釣りましょう。

メバル狙いのポイント例①:小波止

港の大波止といわれるところの外向きは波当たりが強いことからテトラが設置されていることが多いですが、それにガードされる形となる小波止は全体に足場がよいものです。地形的に常夜灯があることも多く、潮通しもわるくありません。漁港に入ったらとりあえず小波止の先端を目指すという作戦は有効です。

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港内にある小波止はとりあえず狙ってみたい好ポイントです。

また、小波止の先端に先客がいるときはその中央部から根元付近を釣ってみるのもアリでしょう。外向きはそれなりの捨て石などがあれば十分にポイント候補となります。内向きも潮の動きが感じられるようなら可能性大。港奥のコーナーにできている藻場の回りなどは結構釣れます。

メバル狙いのポイント例②:港内の係船回り

大波止の内向きも含めて港内の漁船が並んでいるエリアもおもしろいポイントです。常夜灯の光が届いていることも多く、潮が多少でも動くようなら可能性十分。中型以下がメインになることが多いですが、足場がよくてメバルの顔を見やすい場所です。

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漁船が密集しているエリアでの釣りは控えましょう。

ただし、船の間隔があまりに狭いところでは釣らないこと。何かと不自由ですし、仕掛けが引っ掛かったからと漁船に乗り込んではずしに行くのは重大なマナー違反です。

メバル狙いのポイント例③:船揚げスロープの回り

見逃しがちなポイントの1つですが、単調な港内の岸壁の中にあって大きく地形がかわっているスロープは根魚のつき場の目安となります。その先や両脇に石積みがあるようならよく釣れることがあります。港内で25㌢を越えるようなガシラがきてビックリするのもこのようなポイントです。ただし、浅場とあって潮位が低いときはフグしかこないことも多いでしょう。

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スロープも見逃せないポイントです。

メバル狙いのポイント例④:波止の脇にある浜

大波止でも小波止でも隣がゴロタ石の浜なら波止から少し沖めを狙うのもわるくありません。潮位が高いときはそのエリアで餌をあさる良型のメバルが連発することもあります。波止の足場がわるければ浜へおりて狙うこともできますが、ゴロタ浜から仕掛けを遠投するスタイルは多少慣れが必要です(足場が低いと根掛かりも多いものです)。

砂地メインの浜でも日中にチェックした際に根(黒く見えるところ)が結構あるならその周辺は狙い目です。春の最盛期には型物の群れがついていることもあります。

ただし、条件のよいとき(潮が満ちていて適度に流れがあるときなど)にアタリが遠いなら粘らずに他へ回る方がいいでしょう。砂地回りのポイントは当たりハズレが激しいものです。

メバル狙いのポイント例⑤:水深のある一文字

港の沖にある渡船利用が可能な一文字も狙い目です。とりあえず根魚釣りをする人の絶対数が少ないので周囲より魚影が濃いことは確かでしょう。水深があるところでは日中も結構釣れますし、淡路島あたりに見られる特に上がる人の少ない一文字では夜に大釣りをすることもあります(渡船利用の夜釣りはファミリー向きではありませんが…)。

メバル狙いにおけるその他の手ごろなポイント

メバル狙いのポイント例⑥:石積み波止

海水浴場の回りや港にするほどではない船着場には大きな石で組まれた石積みの波止や護岸がよくあります。たとえ周囲でキスしか釣れないような砂地でも石のすき間には多くのメバル(もしくはその餌)がついており、このパターンのポイントばかりを狙うベテランもいます。

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石積みの波止があれば足もとに注意して狙ってみましょう。

ただし、足場は平坦ですが、石のすき間があるので慎重に行動すること。数年前の大型台風で石が崩れ気味のところもあるかもしれませんし、水際はスロープ状になっているのでノリなどがついて滑りやすいところもあるからです(それだけに近くまで魚が寄りやすいわけですが…)。

メバル狙いのポイント例⑦:釣り公園などの桟橋

大阪府岬町のとっとパークのように水深があって潮通しのよいエリアにある桟橋はメバルの格好のつき場となります。船釣りで沖へ行くようなものですから日中に竿下で良型のメバルが期待できます。

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このような桟橋形状の釣り場では日中にも良型のメバルが上がっています。

また、漁礁まで設置されている釣り公園ほどではありませんが、下部が潮の通る支柱になっているケーソンなども好ポイントになります。ただ、そういうところは工場の敷地内などにあることが多く、普通に入れるところはあまり見当たりませんが…。

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波止回りに見られる支柱で支えられたケーソンの釣り場も特に狙い目となります。

メバル狙いにおけるポイントの見切り方

時合の考え方については別項で紹介しますが、時合だと思われる時間帯にアタリがさっぱりないときはメバルがいないと考えて近くの別のポイントへ移動する方がいいでしょう。また、アタリはあっても餌が取られるだけならフグしかいないと考えられます。この場合もポイントをかえる方が無難です。

和歌山や三重方面でアカジャコ(ネンブツダイ)みたいな他魚ばかり釣れるときは、メバルがいるのに先に彼らが食いついているケースもあります。そんなときはルアー(アカジャコがあまり食いつかない)を試すとメバルが釣れることもあります。それでもダメなら移動しましょう。

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ルアーも持参すると釣りの幅が広がります。

ただし、時合になるような好条件の時間帯に移動先に迷っていては釣れるものも釣れません。ポイントのガイドブックなどで「ココがダメなら次は…」といった具合に、あらかじめいくつかのポイントに目をつけておいてスムースに釣り歩きましょう。

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また、潮位が上がると釣れそうな場所であるなら時合を待つことも必要ですが、潮がそれなりに動いているのに何のアタリもないようなら条件がよくなっても期待薄とも考えられます。メバルが回ってくる確信がないならとりあえず他へ行き、潮位が上がってからそこへ戻るのが安全策です。

なお、微妙な潮の当たり具合や底の状態によって同じポイントの中でも魚が多いところ、そうでないところがあるのはご存知の通り。スペースに余裕があるなら同行のメンバーであちこちを釣ってみて、特に反応がよいスポットを見つけてからみんなで集中的に狙うというのもよい作戦です。

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