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大グレの期待感十分!! 43㌢の良型グレが出た尾鷲の釣りを紹介
例年と大きく異なる水温の高い状況とあって釣れるのかと不安が過りましたが、ホームグランドの尾鷲では寒グレと呼んでよい体つきの良型が釣れていることを察知。さっそく釣行したところ状況は不安定でしたが、いろいろと策を講じることで良型の手応えが…!!
(カメラ/文 小出仁志)
寒グレシーズン真っ最中ですが、水温が18度台と例年より3度は高く推移する異常といえる状態が続いています。そんな中で釣れるのだろうか? と情報を集めてみると、さすがはネット社会、Facebookには尾鷲での日々の釣果情報が飛び交っています。いいグレも釣れており、体つきはまさしく〝寒グレ〟。大会続きで通えていなかったので、デカバン一発が期待できるホームグランドの尾鷲へ釣行することにしました。
まずは浅ダナ狙い。グレのサイズしだいで深ダナ狙いにシフト
釣行したのは2月上旬。爆風だった前日とは違い、寒期の影響で冷え込んでいるものの風は少し気になる程度の吹き具合です。そんな中、飛び連休の合間の月曜日ながらも釣り人は意外と多くて15名を超えています。
釣り場は基本的にいつも船長にお任せです。今回も任せたところ、武船長から立神地の地をすすめられました。最近の近況をうかがうと、前日は立神一帯は全滅で、ヨゴマ周辺で安定的に釣れていたとのこと。また、日によっては40㌢オーバーも釣れていることに加え、水温が高いだけに餌取りもそこそこいるとも教えてくれました。
すすめられた立神地の地は水深が豊富であるうえ、起伏が激しいポイントです。そのぶんデカバンの期待度が高いので気合が入ります。また、潮が走れば大型のイサギやマダイも期待できます。
そして、厳しい状況のときは足もとの深ダナ狙いでデカバンのグレが釣れるという特徴もあります。時期的にはそのように深めのタナを意識するときですが、まずは浅いタナから攻めて反応をうかがい、型がイマイチならドン深で一発を狙う作戦で挑むことにします。
普段は船付きの一段低い場所から竿を出しますが、大潮の満潮とあって安全面から足場の高い後方で竿を出すことにします。ただし、足もとには竿1本くらい瀬が突き出ており、やり取りには注意が必要となります。
幸先よく良型のグレが登場!! しかし…
まずは釣研・エキスパートグレZの0Cのウキを用いた全遊動仕掛けで挑むことにします。通常は完全フカセで狙いますが、朝イチは魚の反応が薄いことと、横風が気になることからウキの下30㌢のところにG8を1つつけます。
海を確認すると左流れがまだ残っているようで、15㍍沖に潮目らしき変化が確認できます。そこをダイレクトに攻めることにし、足もとにしっかり固めて数杯、沖の狙い目に先打ちで2杯のみバラけるように撒き餌を打ちます。そして、撒き餌に合うように仕掛けを投入し、3〜3ヒロ半くらいまでのタナをしっかり探ります。
すると数投目、シモッたウキが加速して消し込みました。すかさず合わせを入れると確かな手応えが伝わり、寒グレを思わせる締め込みが始まりました。出ている瀬にラインが擦れないように、起こし過ぎないよう竿の角度に注意しながら応戦します。
やがて無事に海面を割ったのは良型グレ。さすがに相手もすんなりとは諦めず、数度の突っ込みを見せます。それをどうにかかわして無事に玉網ですくったのは、いかにも脂が乗っていそうな腹のボッテリとした40㌢クラスです。
幸先のよい展開だと思いましたが、まもなく潮が緩みだしたことと、風の影響で全体的に上潮が滑りだしたことで狙いの浅ダナでは撒き餌と仕掛けがズレやすく、アタリが遠のきます。そこで投入ポイントを右手へ変更。右の足もとにあるサラシの払い出しにラインをホールドさせることでズレの解消を試みます。
この作戦がハマり、少しサイズダウンしたもののミドルサイズオーバーのグレを追加することができました。しかし、しだいに手前でフグが幅をきかせるようになったうえ、サラシが弱まり始めました。そこで遠投の釣りにチェンジします。
深ダナ狙いのこまやかな配慮でデカバンを誘引
ここでウキを新作であるエキスパートグレVの0Cへと交換し、仕掛けが深く入り過ぎないように完全フカセで狙うことにします。このVはZに比べて沈みの初速が気持ち速いという特徴があります。その点で上潮の滑りなどで仕掛けのなじみがわるいときにも狙いのタナの潮を素早くとらえてくれるため、撒き餌とのズレを抑えることができます(1ヒロ半より浅いタナを狙うときは、初速が速いぶん弛みができやすく、アタリをとりづらくなるという難点があります)。
また、サスペンドタイプの東レのブラックマスターエクストラも風による上潮滑りの対策として効果を発揮してくれます。投入時にラインの表面張力を切ることでよりいっそうなじみをよくすることができます。
潮が少し右流れになったタイミングで遠投にて小型を2匹追加。そのうち1匹は尾長グレでした。この状況から「さらに深場なのか?」と、G8を段打ちにして深ダナを狙います。
餌取りがさらに増えたようで、アタリをとらえきれないまま刺し餌が取られだしました。そこでなるほど式のウキ止めを矢引きくらいの位置に装着。これは半遊動のようにウキを浮かせるためではありません。全層狙いで深く入れたときに生まれる、アタリをでづらくするラインの弛みを抑えるためのものです。ウキ止めを用いることでいったんブレーキをかけることができ、ラインに張りを持たせられるようになるのです。
刺し餌が残ったり取られたりする中、やがて待望のアタリがでました。重量感と引きの強さがさっきまでとは明らかに違います。これはデカバンだ!!
ここはあわてず、無理に巻き過ぎないことと、竿を起こし過ぎないことを意識してゆっくりと溜めて寄せます。ほどなくして無事に玉網におさめてガッツポーズ!! 長さを測ると43㌢。寒グレらしいボディーのデカバンです。
その後、右流れが緩んだころから潮止まりにかけてはアイゴが連発。以降はもたれ潮で苦戦したものの、最後に6匹めとなるミドルサイズをどうにか追加して納竿としました。
3月までは50㌢超の大型グレも期待十分
左手の高場、地の地の地はグレは不発でした。場所の優位も当然ありますが、厳しい中で釣れるポイントをスポットとして見きわめ、しっかりとタナを合わせられたかどうかが釣果の差につながったかと思います。竿を出す際には海の状況をよく観察し、仕掛けを入れて手応えを確認。仕掛けの入りやなじみ具合、魚の活性などといった情報を収集して整理することが攻略するうえで欠かせません。
この日は8割以上の方がボウズでしたが、釣れたグレの中には45㌢のデカバンが見られました。この釣果を考慮すると、これから3月中旬くらいまでは夢のゴーマルオーバーも狙えそうです。
釣行メモ
大ちゃん渡船 | |
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HP | https://www.owase-takeshimaru.com |
電話番号 | 090-7023-0553 |
料金 | 5,000円 |
時間 | 4月末までは6時15分〜14時 |
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