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35㌢級も出る南紀・串本の磯。大型カワハギ狙いの釣りを紹介|【投げ釣り】キャスターズ・ハイ Cast.15
厳寒期の日中に狙える好ターゲットといえばカワハギです。とりわけ良型がヒットする確率が高いのが南紀串本での磯のパターンです。超美味な造りを存分に楽しめる35㌢クラスの大型も出るだけに要注目です!!
- 文:湯浅研史
- 板東建司
- 矢野勝彦
- 永沢弘雄
カレイ狙いがひと段落して寒い季節がやってきました。今シーズンは暖冬だといわれていますが、夜釣りだとさすがに寒さが体にこたえます。そこで厳寒期において日中でも釣果が期待できるカワハギを狙って和歌山県の串本へ釣行することにしました。
串本でのカワハギ狙いは、自宅から高速で約2時間30分と割と近くて気軽にアプローチできるのも魅力ですが、やはり食べることが一番の楽しみとなります。肝ポン酢で食すカワハギの造りは本当に美味。想像するだけでヨダレが出るほど絶品なのです。
さあ、そんな絶品の造りをたくさん食べられるほどの釣果が出るでしょうか?
目当ての肝パンカワハギが登場!!
2019年の末、クラブメートと釣友を誘って串本へ向かいます。ワイワイ、ガヤガヤと楽しく話をしていると、あっという間に今回利用する、しょらさん渡船に到着しました。
5時過ぎに始まった受け付け(シーズンによって受け付け、出船ともに時間がかわります)を済ませたところ、釣れていないのかキャスターは我々4人だけだということがわかりました。やや不安が残る中、私と武田君がアミカケへ、養老さんと小林君がヒラバエへ渡ることになりました。
6時前に出船。港から近い磯から順に船がつけられ、間もなくアミカケに渡礁しました。ここは初めて渡りますが、事前に聞いていた情報の通りに足場のよい釣りやすそうな磯です。
カワハギ狙いのタックル
まだ暗いですが、マダイやコロダイがヒットする可能性もあることから急いで準備を開始します。
今回使用するタックルは、竿にがまかつ・がま投バトルサーフ30号405、道糸にPE2号、力糸にナイロン5〜12号、ハリスにフロロ6号というもの。ハリは大物に備えてユムシコウジ18号の1本バリとしました。
しかし、暗いうちにアタリがでることはありませんでした。空が白んできたタイミングでハリをカワハギ狙いのスピニングB13号に変更します。細軸であるこのハリの刺さり具合が格段によいのはみなさんご存知だと思いますが、カワハギはもちろん、超がつく大物でない限りマダイやチヌにも対応可能な強度を有するという特徴もあります。
手のひらサイズのカワハギが連発。それでも…
串本大島の湾内にはマグロの養殖イケスからこぼれ落ちた餌を食べるためか、カワハギが大きく育つ傾向があります。そこで目標を肝パンのうちわサイズ、35㌢オーバーに設定し、置き竿用を2本、引き釣り用を1本の計3本の竿を出してアプローチを開始します。
夜明けからカワハギが釣れますが、手のひらサイズばかりです。着底後、サソイを入れるとアタリがありますが、大した反応ではありません。
それでも8時過ぎ、サソイを入れるとガツガツといった待望の大アタリがでました。すかさず合わせると、まずまずの手応えです。やがて取り込んだカワハギは28㌢。サイズこそ目標に届きませんが、狙いの肝パンが釣れて喜びもひとしおです。
以降も散発的に手のひら大のサイズが釣れる中、11時にドラグを鳴らすアタリで31㌢が釣れました。ようやくの30㌢オーバーにうれしさがさらに込み上げます。
その後、納竿までに30㌢オーバーは出ず、10匹程度の釣果のうちグッドサイズは2匹という結果となりました。
一方、ヒラバエに渡ったチームはカワハギの30㌢オーバーの他、マダイやイラの40㌢級やメイチダイと賑やかな釣果を上げていました。それぞれが30㌢オーバーのカワハギを釣り上げたことから満足して帰路につきました。
アミカケは足場がよいので、磯でのカワハギ狙いが初めてという方には最適だといえます。30㌢前後のサイズであれば十分狙えるので楽しめるでしょう。近投から遠投まで投げわけてカワハギの群れをいち早くキャッチし、集中して攻めれば釣果がのびると思います。
短い時合をとらえて30㌢級のカワハギが登場
年末の釣行に味を占めて2020年の1月後半にカワハギ狙いで串本へ再び釣行しました。
前回に同行した小林君と一緒に渡礁したのはホアジロ。この磯へ渡るのは初めてですが、マグロの養殖イケスから近い(投げ過ぎると届く距離です)ぶん35㌢オーバーの実績も高いだけに気持ちが高ぶります。
形状的には細長いうえに高さがあるものの、足場は平坦で安定感があるため恐さはありません。
天気予報では北東の風が強く吹くということでしたが、ほぼ背中から風を受けるため釣りには支障はなさそうです。
根掛かり対策が必須
狭い釣り座とあって小林君と三脚を共有して暗いうちから釣りを開始。イケスの際へコントロールよく仕掛けを入れますが、アタリはありません。おまけに餌も残ってきます。アオイソメとマムシを交互に使うとともに投げる方向をかえても状況は同じ。「おかしいなぁ」と2人で顔を見合わせます。
この釣り場は、底が荒いことからサソイをかけると根掛かります。そのぶん仕掛けの交換が忙しくなります。
スピニングBは細軸でハリ先が鋭いぶん、餌を取るのが上手なカワハギの口を見事にとらえてくれます。ただし、底を掻くとハリ先が鈍ったり、曲がるという懸念があります。そのため替えバリを含む仕掛けはできるだけ多く準備するのがベターです。また、6号のフロロハリスを用いることからハリの結び目の緩みも懸念されます。そうした不具合がないように、自宅でしっかりと結んだ仕掛けを用意するのが賢明です。
干底に時合到来!! 良型カワハギがヒット
さて、満潮の好時合に2人で懸命に打ち返しますが、アタリはありません。それでも戻ってきた餌には白く筋が残っていることもあるので、小型のカワハギがつついているのかもしれません。
大型が回遊してくるのを信じて投げ続けますが、潮はどんどん下げてきます。「もうダメか…」と思った昼ごろ、サソイをかけた竿先を引き込むアタリがでました。合わせると、なかなかの重量感が伝わってきます。カワハギではなさそうなのでイラかと思いましたが、まもなく上がってきたのは30㌢を少しきるカサゴでした。ようやく魚が釣れてホッとします。
続いて、イケス際に投げていた竿にもアタリがでました。こちらはカンカンとカワハギ特有の感覚が伝わります。やがて抜き上げたのは28㌢とまずまずの型のカワハギです。ようやく釣れました。
すかさず同じポイントへ投入すると、すぐにアタリがでて同サイズを追加。小林君に釣れた場所を伝えると、すぐさまグッドサイズを釣り上げました。
ようやく群れが回ってきたかと喜んで打ち返しましたが、魚の反応がでたのはそれまででした。時合は30分ほどで残念ながら終了です。
以前、ホアジロの横にあるオオバナで釣ったときにも干底に時合がきました。前回渡礁したアミカケは満潮前後がよかったことを考えると、ポイントによって時合の傾向は違うのでしょう。
時合が終了してから最終の16時まで粘りましたが、残念ながら追加はありませんでした。
串本の肝パンカワハギはまだまだ狙えます。食味は本当に最高なのでみなさんもぜひ釣行してみて下さい。
釣行メモ
しょらさん渡船 | |
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HP | http://www.syorasan.jp/ |
電話番号 | 090-3465-2626 ※電話での問い合せや予約は21時まで。 |
住所 | 和歌山県東牟婁郡串本町須江 |
料金 | 4,500円 |
備考 | 要予約 |
タックルデータ
竿 | がまかつ・がま投バトルサーフ30号405 | ||
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道糸 | サンライン・キャストアウェイPE2号 | ||
ハリ | がまかつ・スピニングBスペシャル12〜13号 | ||
【湯浅研史プロフィール】
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