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良型が年中無休!? メバルの超ウルトラパラダイス、松山沖・中島での釣りを紹介|せんなん〜わかやまライブショット第2章Vol.27

毎年1度は訪れるメバルパラダイス、松山沖の興居島。その沖にある中島も魅惑的な釣り場だろうと以前からマークしていました。今回は、そんなスーパーウルトラパラダイス?と思える中島へ初上陸したときの模様をお送りします。想像に違わぬメバルの魚影の濃さに驚かされましたよ!!
(カメラ/文 葛城修平)
『安全な釣り場で、駐車スペースから近く、短時間で釣果が上がる』をテーマに連載を続けておりますが、短時間で結果を出すには天候に恵まれることに加え、地形の把握と想像力が必要です。特に大切なのが想像力です。「たぶんこうなるだろう」「ならなければ次の手」「それでもだめならこうしてみよう」という具合に3段階くらいでイメージをふくらませておかなくてはなりません。
さて、年に1度は通っているメバルパラダイスといえる松山沖の興居島の先にはスーパーウルトラパラダイス?の中島があります。今回はその中島に初挑戦した模様をお送りします。イメージのふくらませ方から実践までの過程をまとめましたのでご覧下さい。参考になれば幸いです。
遠投ウキ流し釣りでメバルが狙えそうな釣り場が豊富です
近ごろは詳細な空撮画像が見られます。地図の情報だけでイメージをふくらませていたころとは大違いです。そんな空撮画像を利用しながら中島の情報をうかがいます。
位置は松山市沖にある興居島の沖です。フェリーが運行されているので車の持ち込みが可能です。
港の波止よりも周囲の護岸、たとえば地図3のような環状道路に見られる出っ張りの方が、ほとんどが岩場ということでおもしろそうです。駐車スペースが取れそうなのもいいですし、道路からおりる階段もあちこちにあるのもグッド。私が得意とする遠投ウキ流し釣りの真価を発揮できそうです。
そうしたおもしろそうな候補をいくつか見つけておき、釣行予定日の潮時、風の向きと速さをにらみつつポイントを決めていきます。
ちなみに、私が釣行した日の潮回りは小潮です。20時半くらいが干潮で深夜2時半くらいに満潮という、あまりうれしくない潮回りでした。できれば朝夕のまづめ近くに満潮を迎える日に行きたいものです。
天候は雨後の晴れです。「西高東低の気圧配置で北風がキツく吹くだろうな」と懸念しながら風の情報(windy)を見ると、北東から北寄りの風が5㍍くらいという予測です。この程度なら南向きのポイントを選べば快適な釣りができそうです。風がキツくてもどこかで釣りができるのは大きな島の魅力ですね。
以上の情報からポイントを5個所ほどに絞り込みました。ポイント②と③はメインポイントとなりそうですが、次回にくるときのために他のポイントも探っておきたいところです。そこで目をつけたのが、潮の流れがかなり速く、ヨレに集まる大型をキャッチできそうなポイント④と⑤です。フェリー乗り場までの距離を考え、朝まづめにポイント⑤を探って納竿というスケジュールを組みました。
さあ、餌のアオイソメとイシゴカイを持って松山へ走りましょう。
ジャンボメバルがいきなり登場!!
10時に大阪を出発。休憩を取りながらのんびり走って15時半にフェリーが出る松山の三津浜港に到着です。
目的地である中島の大浦港までは1時間余りの船旅です。忽那諸島を縫って走るフェリーでは、楽しみにしていた売店のおでんを食します。これが抜群にウマい!!
フェリーが出る松山の三津浜港です。 忽那の島々の景色のきれいなこと。 船内名物のおでんです。 夕暮れに中島に到着。降り立って何より気になったのは道路護岸から海面までかなりの高さがあることです。護岸に関しては腰より高いところもあれば低いところもありますが、海面までの高さを考えると護岸の上から釣るのは避けるのがいいでしょうね。まあ、今は干潮時とあってそう感じるのであり、満潮時なら問題なさそうな雰囲気です。健脚の方なら車を置いて移動しながらどんどん探って行くことも可能でしょう。
さっ、夕日を眺めてくつろいでいるわけにはいきません。暗くなるまでに第1ポイントの情報をできるだけ頭に入れておきたいだけに急ぎましょう。
曇天が希望なのにきれいな夕日が迎えてくれました。 潮が通る場所とあって掘れて深くなっていると思っていましたが、想像よりも浅そうな感じです。ただし、潮は想像以上にガンガンと流れていそうです。
残念ながら海中の様子はもう見えません。あとは実釣して判断していくしかないですね。
急いで仕掛けをセット。階段をおりて正面へ第1投をします。下におりると回り込む風は気になりません。ネオプレーンウェーダーに加え、雪山用ダウンの上からレインウェアとライジャケを着るというフル防寒スタイルとあってむしろ暑いくらいです。
ウキはゆっくりと右へ流れていきますが、道糸が潮に押されるため仕掛けが寄ってきます。また、1ヒロ半のウキ下で流していると、20㍍ラインより手前では底を掻いている様子です。砂地の中のところどころにゴロタ石が沈んでいるような感じです。
ポイント①は潮がガンガンと走っています。 「右はどうだ?」と、投げてみると仕掛けがなじむ間もなく左にスーッと流されます。その後、手前にある流れに仕掛けが寄せられてヨレの中で止まるという感じです。「くるならここ!!」というポイントですが、完全に暗くなっていないからか、それとも干潮近くのタイミングのせいかアタリはありません。選択を誤ったかな?
20分ほど投げ返したとき、根掛かりのようなウキの動きに対して仕掛けをはがすように糸を張っていくと、ギュン!! といきなりきました。左右に素早く走り回るいい手応えを味わいながらやり取りし、浜にズリ上げたのは30㌢近いジャンボメバルです。
いきなりこれですか!? 中島のポテンシャル恐るべし!!
最初のメバルがこのサイズ。中島のポテンシャルは予想以上かも!? 「時合がスタートかな?」と、沖に見られるヨレに仕掛けを直接放り込むと、なじむとすぐにウキが沈みました。ほらっ、やっぱり時合のスタートだ♪
ズ〜ン…。デカい…のかな? いやっ、根に潜ったか? そのまま力を緩めずに粘っていると魚が根から出ましたが、手応えは「意外と小さいかも?」という感じです。まもなく取り込んだのは背中の青い小さい?ヤツです。そう思いつつ手尺で測ると20㌢あります。メバルの数が多過ぎるぶん思うように餌が当たらず、体高が低くて細い個体が多いのはこの地域の特色でしょう。
沖で浮いているのはスリムなブルーバックたちです。 そんなメバルが沖のヨレでエンドレスに食ってきます。激流の中で食ってくるのは大きいものだと思っていましたが、20㌢級が入れ食いになるとは…。それならばと、ウキ下を矢引きにして至近距離を探ってみます。すると、ガツンッ!! という鋭いアタリで25㌢級が食ってきました。満潮時に流れのヨレを狙えばこのサイズが数釣れるのかもしれませんが、スケジュール通りに②のポイントへ移動することにしましょう。
メバルの魚影はどのポイントもとにかく良好です
道路の海岸側に広く取られた路側帯から階段伝いに岩場へおります。潮が引いた磯にはカキ殻が大量についており、干潮時には水際まで行かないと道糸が引っ掛かります。
カキ殻とヒジキまみれの岩に乗って「さあ、取り込み場所も確認したで!!」と、大本命ポイントに期待して仕掛けを投げます。すると、即アタリ!! さっきのポイントのヨレで釣れたよりもミニサイズのブルーバックが食ってきました。
磯場回りではミニサイズから脱却できず。 「磯際がいいのか?」と狙ってみましたが、際でもミニサイズです。「あっちはどう?」「こっちはどう?」と、ひと通り狙える範囲に仕掛けを入れてみましたが、小アジがたまに釣れる以外はミニメバルばかりです。ここも満潮になればいいサイズが食いだすのかな?
それでは潮の通るポイント④へ行ってみましょう。満潮時だと歩きにくそうな海岸を進んで行くと、向かいの島向きに砂浜がせり出したところに到着。スズキ狙いでルアーを投げたくなるロケーションですが、風が当たるところなので寒さが厳しいです。顔中に鼻水が流れそうです。
時計を見ると23時。「体が冷えるまで1時間くらいやってみますか」と、さっそく仕掛けを入れるとピュ〜ッと左に流れます。上げで左、下げで右にガンガンと流れるのでしょう。
流れのヨレを求めて少しずつ左に移動すると、海面の様子が明らかに違う場所がありました。鏡みたいに波立たずにベターとしています。そこへ仕掛けを入れてみると、ウキが見えなくなります。どうもおかしい…。
数投め、ズ〜ン!! という感じで根掛かりのようになりましたが、少し力を入れると仕掛けは戻ってきます(海藻がまだ生える時期ではないと思い込んでおり、ノリの養殖棚でもあるのかと思っていました)。
ウキ下を矢引きにして鏡の横を狙って遠投すると、竿をひったくるアタリがでました。浅いこともあって左右に走り回る抵抗を見せながら上がってきたのは25㌢級のメバルです。
このサイズがメインターゲットですね。 その後、数匹追加したところで日付けがかわりました。「ハラヘッタ、ノドカワイタ」ということで、これから盛り上がること必至のポイントを後にします。
メバルのスーパーウルトラパラダイスに認定です
次のポイント⑤の近くで食事を取ってからちょっと休憩。そして、2時半の満潮前後を狙うべく、護岸下へおります。ここは私の大好きな石積み護岸であり、「ここで釣れないはずがない!!」と思うようなロケーションが広がっています。
先端より左は風が当たることから風裏となる海水浴場向きに釣り座を取ります。そして「さ〜て、石際の浅ダナを狙ってみますか?」と、ウキ下1ヒロの仕掛けを足もとに入れてみます。すると、即根掛かりです。足もとは思ったより浅いんだね。ならばと、仕掛けを沖へ投げてゆっくりと寄せる作戦に切りかえます。
「うん? ウキの動きがヘン!?」 なじむ時間もなくウキがシモッています。回収しようとすると、グイッ!! と重々しい引きが伝わってきます。「何だ? この重量感は!?」と、上げてみると海藻をまとったメバルさんが登場です。海藻の中で居食いしていたんですか?
重量感たっぷりということで期待しましたが…。 このあたりでは多年生?のホンダワラが見られ、藻場が年中あることをここでやっと思い出しました。藻場が繁殖に役立っており、メバルがどこにでもいるような海になっているんでしょうね。
さあ、ここの釣り場の状況もだいたいわかりました。潮が下げだしたところでちょっと仮眠を取ることにします。
6時前から最終のチャレンジを開始。浅いウキ下の仕掛けを遠投して潮のヨレに入れると、ズブズブ…という具合にウキが入って青いのやら金色やらが退屈しない程度に釣れ続きます。そして、雲が月明かりを隠したタイミングで大型が混じりました。
体高のあるおいしそうなヤツが上がってきました。 夜明けを迎えたところで終了。持ち帰る10匹ほどを選別し、しっかりと血抜きをします。それにしても釣れるメバルの色が豊富なこと。どの色がおいしいでしょうか?(これは別の課題としておきましょう)。
石ダタミの釣り場で朝を迎えました。 中島のメバルは色とりどりです。 かくしてメバルのスーパーウルトラパラダイス、中島初上陸作戦は終了です。たぶんこの島、メバル釣りに関しては年中無休でしょうね。海藻べったりとなる春先を除いて快適なメバル釣りができるはずです。型を望むなら流れを釣るのがよいでしょう。
なお、中島はミカンの産地としても別格の位置づけです。フェリー乗り場に並べにきたおばちゃんのミカンがあまりにもウマいのでぜんぶ買い占めたというのは内緒です(笑)。
中島のミカンは暴力的なほどの甘さです。 フェリー乗り場の売店ではミカンだけでなく地元の野菜などが豊富に揃っています。
タックルデータ
道糸 バリバス・アバニ エギング マックスパワーPE X8 0.6号 ハリス バリバス・ハードトップTiNICKS1.5号 ハリ バリバス・サクラマス・サツキマス2号 【葛城修平プロフィール】
日中の賢い魚はなかなか釣れないので、簡単に釣れる夜釣りをメインにメバルを中心とした季節ごとの食べておいしい五目の釣りを楽しんでいる。調理した釣果をアテにして飲むビールがたまらなく大好き。
こちらの記事も要チェック!!
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