※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
投げカレイ、今昔物語とマコ以外に狙いたい種類のお話でっせ♡|やめられまへん!! 投げ釣りはっ【オッサンの気ままな釣り日記編】No.22
毎度です。僕がカレイ釣りの魅力にハマッた45年以上に比べると、マコガレイの魚影は年々薄くなっていると感じます。そこで注目したいのが、マコ以外の種類へのアプローチです。ナメタガレイ・メイタガレイ・ウシノシタなどなど、おいしい種類のコンプリートを目指すといった楽しみ方もめっちゃ魅力的でっせ!!
(カメラ/文 中本嗣通)
やめられまへん的、カレイ釣りの今昔物語
1年間を通して投げ釣りで狙う数々のターゲットの中で僕が一番に好きな魚種といえば『カレイ』に相違ありません。そんなカレイとの出合いは、初めて投げ釣りに触れた淡輪ヨットハーバーの護岸(現在は立ち入り禁止になっている部分ですが…)で竿を出したときのことです。
当時の泉南で嫌というほど釣れた13~15㌢の小型ガッチョに混じって掛かった泉南サイズと呼ばれる20㌢弱のマコガレイが最初の1匹です。それまでカレイといえば絶対的にお惣菜の魚であり、そいつを13歳の自身がキャッチしたということに対してエラく感動したことを覚えてまっせ。
この表裏の配色が異なったカッコいい魚体と、金色&緑色が輝く瞳の美しさに魅入られた若き日のオッサンは、たちまちカレイ釣りのトリコになりました。
それからは毎週のように南海電車・新今宮駅から真っ暗の中で出る始発に友だち同士で乗って泉南エリアの釣り場へ通います。カレイを狙う初冬のころならば、ちょうど泉佐野駅で朝陽が車窓から差し込んできます。それによって電車内が黄金色に染まる美しい光景は45年以上たった今でも鮮明に思い出しますわ♡
そして、中学生から高校生までの間は前述の南海電車を利用する釣行が大半で「尾崎~鳥取ノ荘~箱作~淡輪~みさき公園~多奈川~谷川~小島」なんぞの釣り場でカレイを狙っていました。当時はなぜか30㌢オーバーの尺ガレイはなかなか釣れず、20㌢前後の木ッ葉サイズが5~6匹という釣果が大半。それでも9㍑の小さなクーラーボックスにおさまった小さなカレイを見ているとメッチャうれしおましたで(笑)。
さて、当時から泉南~神明間~淡路島といった大阪湾の釣り場で釣れるカレイといえば「マコガレイ」が主体であり、たまに「イシガレイ」が混じる程度でした。イシはその姿を年々と減らしていったように覚えています。その中でマコは放流事業の影響もあってそれなりに釣れていました。
ところが、ザブトン級の大型に育って強烈な引きを見せるイシも、大分県の城下カレイに代表される美味でならしたマコも年々と釣れづらくなり、不景気な釣況が当たり前になってきた感が強い昨今の投げカレイです(底曳き網漁による幼魚の乱獲や地球温暖化による海水温の上昇といった環境の変化が影響しているのか、マコの釣果も年々と下降線を描き続けているように思えます)。そこで、あえて王道であるマコ・イシ狙いの投げカレイを横に置き、ちょっとイレギュラーなカレイを新たに狙ってみる釣行もオモシロイと思いまっせ。
マコ・イシではないカレイ狙いもおもしろおまっせ♪
強い抵抗とおいしさが魅力のナメタガレイ
まずは常磐~東北の太平洋側ではメジャーな存在である「ナメタガレイ」。この北方系のカレイは関西圏では数こそ釣れまへんが、早春になれば但馬~山陰エリアといった日本海側の沖磯や地磯から35~50㌢級が狙えます。
ご存じの通り、砂底を好む他のカレイと違ってナメタはシモリがバチバチな岩礁帯に生息し、岩に張りついて餌を捕食するするかわりモノ。それだけに難度も格段に高いターゲットですが、ハリに掛けると底へ底へと潜り込む強い抵抗とナメタ定番の料理法である煮付けの美味に魅了されて根掛かり地獄にもひるまず釣行を繰り返すキャスターも多いみたいです。
肉厚でおいしいメイタガレイ
お次は20~35㌢という小型種ながら菱形で肉厚な魚体を持ち、関西では刺し身や唐揚げ用の活魚として料理店の水槽を泳いでいる食味のよい「メイタガレイ」。漢字で書けば「目板鰈」であり、左右の目の間に板状の突起があるのが名前の由来とのことですわ。
大阪湾から瀬戸内海に多く、普段はマコ・イシよりも深い海底に生息しているためか投げ釣りのハリに掛かることは稀みたいでっせ。したがって、生息域である20㍍以上の水深を有する潮通しのよい砂泥底のポイントを選んで攻めるのが有望やといえまっかな。それを証明するように、足もとから急に深くなる釣り場が多い島しょ部などに釣果の実績が集中しています。兵庫県の家島群島、香川~岡山県の備讃諸島、小豆島の周辺などが代表的な釣り場となってまっせ。
メイタガレイを狙うタックル&仕掛け、餌などは通常の投げカレイに使用するスペックでこと足りますが、口が小さいので小バリ(改良カレイイレグならば10~11号、大キスならばS、M)の使用にアドバンテージがおまっせ。
さらに、ドン深のポイントでありがちな「ポイントボケ」を起こさないように投入後はラインを十分に送り込み、着底を確認してからシッカリと糸フケを取るようにすべきでんな。また、メイタのアタリはマコ・イシよりも小さいケースが多いので、のびが少ないぶん深い海底から伝わるメイタのシグナルをキャッチしやすいPEラインはぜひとも使用したおまんな。
罰ゲーム的も魅力的!? ウシノシタも見逃せまへん!!
ノーマルなカレイとはちょっといえませんが、同じような仲間といえる俗名、舌平目こと「ウシノシタ」もいてまっせ。瀬戸内海では「ゲタ(下駄)」、英語では「Sole(靴底)」と呼ぶところを見ると、その扁平な魚体から受ける印象は万国で共通みたいな感じでんな。余談でっけども、THE BEATLESが1965年に発表した意欲作のアルバムタイトルが『RUBBER SOLE(ゴム靴底)』でっから、さしずめウシノシタは「FISH SOLE(靴底魚)」ってところでっかな(笑)。
この魚も備讃諸島や塩飽諸島、小豆島といった潮通しが抜群な島しょ部の砂泥底が実績ポイントです。そして、特筆すべきは〝夜釣り〟がセオリーということですわ。しかも、1~3月というメッチャ寒い時期に接岸行動を起こすことから「真冬の夜釣り」という罰ゲームのような釣りを実践する覚悟が必要となりまっせ。
その釣り方を単純明快に表せば「夜の投げカレイ」であり、タックル・仕掛け・餌・ポイント条件・時合・攻略法にいたるまで通常の投げカレイと何らかわりないようです。3~4本の置き竿で狙うポイント(カケアガリや窪み、シモリ際といった場所)へ餌を置き、ときおりサソイを入れてアタリを待つという基本的なカレイ釣りのスタイルでOKです。
サイズは、大型は45㌢に届きますが、平均すれば30~35㌢です。帰宅後には定番のムニエルをはじめ、グラタン、意外とカレイよりもウマい煮付けといった料理で食卓が賑わうおいしいお魚です♪
てなことで、その他にも春になれば山陰エリアの深場ポイントで狙える「ムシガレイ」や、福井〜石川といった北陸の釣り場で狙える「ヌマガレイ」、鳥羽の島しょ部や中部エリアの釣り場で実績が多く、美味を賞賛される〝白身の王様〟こと「ホシガレイ」なども狙えます。これだけ多種多様なカレイのコンプリートを目指せば、昔と比べて釣れづらくなったといわれる『投げカレイ』をもっともっと楽しめるのと違いまっかな♡
【中本嗣通プロフィール】
こちらの記事も要チェック!!
※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。