グレ釣り一直線・尾長グレ追求編 vol.1 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME

桑原英高のグレ釣り一直線・尾長グレ追求編 vol.1

グレ釣り一直線 尾長グレ1

美しいフォルムも尾長グレの魅力の1つ。紀伊半島では40㌢クラスでも釣れるとうれしいです。

取り込んだときのうれしさは別次元。

知恵比べに勝利して
60㌢超級をこの手に!!

釣り人の考えがわかっているのかと思うほどの賢さが尾長グレにはあります。そのうえパワーとファイトセンスにあふれているため、掛けたとしてもなかなか取り込めません。それが60㌢級ならなおさらです。さあ、とにかくうれしい1匹を手にするために尾長グレについてのノウハウを追求していきましょう

(文:桑原英高)

みなさん、こんにちは。関西圏の方は「お久しぶりです!!」って感じですね。

休刊となっていた『関西のつり』がwebサイトとして復活してくれました。それと同時に私の連載であった「グレ釣り一直線」の復活の依頼をいただき、気持ちを新たに再スタートすることになりました。今までは月刊誌だったので月に1度の投稿でしたが、これからは随時更新が可能とのことなので新鮮な情報を届けられるのがいいですね。個人的にもどのような展開になるか楽しみです。

さて、web版では「尾長グレ追求編」というお題をいただきました。しばらくは個人的に大好きな尾長グレ釣りにおける私の考え方を中心に、その考え方の実践編ともいえる釣行記も交えて投稿できればと考えています。また、動画のアップも可能とのことなので、文章で伝えづらい点については映像もうまく取り入れたいと思っています。

紀伊半島、特にホームグランドの和歌山県下では良型の尾長グレにはなかなかお目にかかれません。そのため釣行記では口太グレが中心となるでしょうが、時間があれば良型が期待できる四国西南部などへも遠征したいと考えています。

なお、釣り方に関しては人それぞれ考え方が違うと思います。このコーナーではあくまでもこれまでに培った私の経験に基づいた知識をお伝えさせていただきます。すべてではなくとも、何か1つでも上達の手助けになれば幸いです。

尾長グレの魅力

グレ釣り一直線 尾長グレ3

四国西南部で狙える大型の引きの強さは強烈です。しかも釣りにくい場所ほど魚影が濃いだけに取り込める確率は高くはありません。でも、その難しさがおもしろさを高める要素の1つになっています。

尾長グレといえば男女群島などの離島や四国西南部が釣り場として有名ですが、和歌山県下でも狙える場所があります。男女群島や四国西南部のように60㌢クラスがウジャウジャと乱舞することはありませんが、そのクラスがときおり見えるところもあるのです。ただ、その場所は限られているため、釣行記では同じ釣り場が続くことも多くなるかと思います。その点についてはご了承下さい。

紀伊半島では40㌢前後が現実的なサイズといえます。とはいえ、そのクラスでさえなかなかお目にかかれません。だからこそ「もっと釣りたい」となるわけです。

そのようにひと筋縄ではいかない点に魅了されているわけですが、その魅力は他にもまだあります。

まずはきれいな魚体。同じグレである口太グレと並べると差は歴然。その姿はめちゃきれいです。

そして、居着きの尾長グレに関しては、なかなか食わせられないという点も魅力にあげられます。目と目が合うほどの至近距離にいるにもかかわらず、こちらが操作する刺し餌には見向きもしないことが多々あります。仮に食わせたとしてもハリを飲まれるとハリスは簡単に切れ、地団駄を踏むほどの悔しさが残ります。

そして、ハリに掛かってからの暴力的な引き、玉網に入るまで気を抜けない高い戦闘センスを有していることから、取り込んだときのうれしさは他の魚の比ではありません。

さらに、居着きの尾長グレは食味も最高です。脂の乗り具合が半端ないうえ、口太グレのように独特の匂いがまったくしません。メチャおいしいという点も見逃せない魅力でしょう。