木村俊一的 イシダイストーリー vol.1【五島列島・黄島のクエ釣り】

イシダイストーリー 五島1

1日めにウツボを集めることに尽力したことで、2日めに狙い通りに良型のクエがヒットした。

昼釣りで良型に近づけるビッグチャンス。

ウツボを呼び寄せて確変。
80㌢と90㌢のクエを手中に!!

〈長崎県〉五島列島・黄島

クエは磯の底物釣りの中でもイシダイ以上の難易度の高さを持つ魚種だ。何といっても磯から釣れる底物では最大であり、最高の希少価値があるだけに底物師にとって憧れの魚といえる。そんなクエが、五島列島では秋から初冬にかけて昼釣りで狙える。そこで10月11~13日の3日間、チャンスをものにしようと長崎県・五島市福江の黄島へ出かけた

(カメラ/文 木村俊一)

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  • イシダイストーリー 五島2
    福江空港に到着すると胸がワクワクする。

五島列島はアクセスのよさが魅力だ。朝に大阪・伊丹空港を飛び立てば、昼前には現地で竿を出せる。この便利さはとてもありがたい。

ウツボを集めてクエを呼び込む

11日の昼前には黄島・中ビローのダンダラという磯に立った。ここでは大ビロー向きの水道を高場から狙うのがクエ釣りのセオリーとなる。

タックルは図の通り。いつものイシダイ釣りと比べて大がかりなタックルである。これぐらいのものを使っていないと、クエの強い引きを止めることができないのだ。

イシダイストーリー クエタックル

餌は冷凍サバを使用する(1日10㌔用意)。アゴから頭へ向けてハリを刺したサバを投入し、海底から1㍍ぐらい上にくるように道糸の出具合を調整する。幸運にもクエが磯に居ついていたら数投以内にアタッてくるはずだ。そう思うと期待感がどんどんふくらんでいく。

道糸をたぐりやすいゴム引きの軍手をしてから竿先を注視していると、ときどき竿が小さく動く。しばらくして仕掛けを引き上げると、サバの腹の部分が少しかじられている。小魚の餌取りの仕業だ。餌取りがいるということは、クエは居ついていないようだ。

イシダイストーリー ダンダラ
イシダイストーリー 五島5

ダンダラのクエポイント。

小さく刻んだサバを撒きながら釣り続けていると、2時間ぐらいして定番のウツボがアタりだした。この釣りでは嫌がられる魚だが、コイツはクエを呼ぶ性質があると考えている。これまでの経験上、ウツボが盛んに餌を食うと、クエが回遊してくる確率が高いのだ。

ウツボのアタリが止まればクエが回遊してきた合図となる。日が傾く夕方は、回遊してくる可能性が特に高いだけにピーンと緊張感が走る。だが、ウツボの食いは止まらない。それでも明日に備えて渡船が迎えにくる日暮れ前までサバを刻んで撒き続ける。

  • イシダイストーリー 五島9
    仕掛けのワイヤーを器用に巻きつけるのはウツボの仕業だ。

結局、最後までウツボのアタリは止まらないまま納竿。今日の撒き餌がきくであろう翌朝に期待して帰港した。

民宿に帰って床についたが「明日はクエがアタるだろうか? いや、絶対に当たる」などと明日のことが頭に浮かんでなかなか寝つけない。こうして気持ちが高ぶるのは1匹の価値が高いクエ釣りならではだ。

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