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河口回りは安定感抜群!! 初めてでもチヌが釣れる紀州釣りガイダンス
河口回りにおいてチヌの釣果が安定する初夏は紀州釣りへ入門するにはうってつけのタイミングだといえます。ときには大型の連発という想定以上の釣果が上がることもあるだけに要注目です。河口に隣接した釣り場でぜひチャレンジしてみて下さい!!
(文:岩崎孝信)
紀州釣り入門ガイダンス
タックル考察
紀州釣りを始めるにあたって重要なのが1日を通してストレスなく釣りを続けることです。それにはタックル選択が大切となります。
竿は糸ガラミの少ないインナーガイドタイプがおすすめです。近ごろはラインナップが減る一方ですが、D社とS社からは手ごろなものが販売されているので捜してみるとよいでしょう。それに合わせるリールはナイロンラインの3号が100~150㍍巻けるものとします。
道糸はメンディング(修正)の操作性を考慮するとナイロンのフロートタイプが適しています。ハリスは1.2~1.7号までを食いの状況や潮の色で選択します(食いがわるいほど、潮の透明度が高いほど細くします)。
ダンゴについて
追求すれば終わりがないといっても過言ではないのが紀州釣りにおけるダンゴです。初めからオリジナルの配合で挑むのはリスクが高過ぎる(割れなかったり、すぐに割れることが考えられる)ので、各メーカーから出ている単品で使えるものをベースにすることをおすすめします。それで続けていればダンゴの性質がわかってくるので、以降に自身の釣りに合ったものを構築しやすくなると思います。
レベルアップの方法
何といっても実績場で竿を出すことです。そこに地元の紀州釣り師がいればなおよしです。「百聞は一見にしかず」であり、声をかけるのがはばられたとしても見ているだけで勉強になるはずです。
紀州釣りの上手、下手は打ち込んだダンゴの数に比例します。このため、最初のうちは1日を通して同じリズムで手返しすることを意識しながらひたすらダンゴを放りましょう。そうすればウキを通して何らかの変化を必ず見つけられるようになります。その変化が何によるものかを1つずつ覚えて釣りに反映させていけばレベルアップにつながります。
初夏に好釣果を望むなら河口に注目!!
初夏といえば乗っ込み終了後の回復期と盛期へ向けての活性上昇期の過渡期にあたり、ポイント選びによって釣果が大きくかわるといっても過言ではありません。これは初夏に限ったことではありませんが、活性のよしあしがわずかな要因に左右されやすい時期なので特に注意が必要となります。
その中で釣り場として目をつけたいのが河口周辺のポイントです。大きな川の周辺は、チヌ自体の餌となるものや、チヌの餌となる生物を育むさまざまな栄養素が流れてくる環境となっているからです。
また、冬期の河口周辺域は他ポイントに比べて海水温が常時低いため、餌を求めて回遊しているチヌも低水温に強いと考えられます。そのぶん、たとえ水温が低下しても安定した釣果が得られやすいと考えられます。海水温の上昇とともに食い気がどんどん上がるというのは他の釣り場と同様ですから狙わない手はないといえます。
そして、河口周辺では、濁りが加われば好釣果の上がる確率が倍増します。ただし、注意点があります。降雨の1~2日後に見られる濁りは最高の状況となることが多いですが、河川の上流の冷たい水も同時に送り込まれること考えなくてはなりません。河口のチヌは低水温に強いとはいえ、上流の冷たい水の流入の影響はさすがに受けてしまいます。したがって、初夏においては降雨の3~5日後がベストとなります。ちょうど濁りが取れかけときにタイミングよく釣行できれば、釣果は約束されたも同然といってもよいでしょう。
実践釣り場ガイド
淡路島・湊港〈兵庫県〉
淡路島では数少ない大河川に隣接しており、チヌのストック数は申しぶんありません。35~45㌢の数釣りが可能です。
5月に入っても乗っ込みの個体が残っているというように産卵に個体差があるため、当たりはずれがあまりはっきりとしていません。そのため基本的な紀州釣りを実践できればボウズになることはほとんどないでしょう。
日高港〈和歌山県〉
チヌの魚影が濃いことで知られている日高川の河口に隣接した釣り場です。雨後に川からの濁りが入るときは好釣果が上がる期待大です。
釣り座によっては毎日のように紀州釣り師がダンゴを打っているためポイントはすでにでき上がっています。そのためチヌの回遊待ちや寄り待ちをしながら安心して竿を出せます。ダンゴをどんどん打ち込んで周辺にいるさまざまな魚を自分のポイントへ集め、その中からチヌを選んで釣るといったイメージの釣りとなります。
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