カレイ+キス&キューセンの釣り場ガイドでっせ!!|やめられまへん!! 投げ釣りはっ【オッサンの気ままな釣り日記編】No.17 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME

カレイ+キス&キューセンの釣り場ガイドでっせ!!|やめられまへん!! 投げ釣りはっ【オッサンの気ままな釣り日記編】No.17

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春は王道狙い、それとも邪道?狙いで行きまひょか♡

釣りをゆったりと楽しめる春のターゲットの王道といえば花見ガレイと早場キスでしょう。それに対して邪道?的といえるのがキューセン狙いです。王道と遜色のない楽しさを味わえるこちらも要注目です。それでは、それぞれのパターンの釣り場をガイドをさせてもらいまひょかな♡

(カメラ/文 中本嗣通)

毎度です。

山ザクラの花で鮮やかなピンク色に染まった周辺の山麓を眺めながら、緩い陽射しにさらされて光り輝く穂先を見つめるユッタリとした時間は、まさに「ひねもすのたり、のたりかな…」という〝春〟を表現する言葉がピッタシカンカンやといえまんな。この長閑なシーズンに狙う王道といえば「花見ガレイ」や「春アイナメ」、「早場キス」に「乗っ込みチヌ」といったターゲットが思い浮かびますが、意外と大型が期待できる磯からの「春キューセン」狙いなんかの邪道的?なアプローチもオモシロおまっせ。

そこで、今回は「春ターゲットのポイントガイド」という内容で進めさせてもらいまひょかな♡

キス&カレイの欲張りプラン

王道ターゲットを狙うパターンの場合、晩秋から数カ月間ほども味わっていないあのキュンッと鋭く穂先を引き込むキスのアタリが見たおます。…がしかし、小さな魚信を見逃さずにキャッチして、大きく合わせを入れると同時に手もとへ返ってくる重量感がうれしい花見ガレイも捨て置けまへん。ならば、同時に狙える欲張りプランが実現可能な釣り場へ釣行するのがベストでしょう。

キス&カレイ狙いのおすすめ釣り場

そんな夢のプランを叶えてくれる有望なエリアが日本海方面にあります。僕が特に好きなのは、あの〝ゲゲゲの鬼太郎〟の生みの親である水木しげる氏を輩出した鳥取と島根の県境を流れる「境水道」でんな。昔と比べてカレイやアイナメの魚影はかなり薄くなったものの、キスに関しては依然として魚影が濃いようで、遠方からも多くのキャスターが訪れて引き釣りを中心に楽しんでいます。

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キスの魚影の濃さは抜群です♪

しかし、境水道といってもいささか広ォ~うござんす。中には好ポイントにもかかわらず、たび重なる釣り人のマナー違反で釣り禁止になった区域や、竿出し自体がNGといった釣り場も少なくはありまへん。

そんな境水道で僕がおすすめするのはオープンな釣り場である「森山岸壁」です。境水道では定番中の定番ポイントですが、4~5月には引き釣りでキスを狙いながら置き竿でカレイも狙うスタイルが大当たりする例があります。

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キスとの両得が成立する確率も高うおまっせ♡

昨年も埋立地の左端から遠投で探る引き釣りで25~27㌢級の大ギスを釣ったという情報がありました。また、29~30㌢の垂涎サイズを釣ったという釣友の歓喜の報告もありました。しかも置き竿には30~35㌢のマコも顔を見せてくれたとのことでっから、欲張りスタイルの実践が十分に期待できそうです。

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車横付けで狙える釣り場が多いのも境水道の魅力です。

そして、車横付けであるうえに、近所に自販機もあるというヘタレにはもってこいの条件を備えているのも魅力的でんな♡

境水道での釣り方のパターン

境水道のキスに関しては遠投が有望なエリアが多いので、まずはフルキャストをして流芯に近い海底の変化を探っていく方法がベターでんな。それでアタリが頻発するエリアを察知できれば、そのスポットを中心に探って数を稼ぎましょう。

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キス狙いでは遠投主体で狙うのが得策です。

そしてアタリが遠くなれば「宇井岸壁」や「美保関漁港」、対岸の鳥取側にある「フェリー乗り場周辺の護岸」、「セメントサイロ前」、「白灯波止」といった水道筋の釣り場をはじめ、隠岐島へ運航しているフェリーが発着する「七類港」へ山越えをして向かうなど、こまめに移動をくり返すのが得策です。そうすれば釣果をグゥ~ンとのばせるケースが多いもの。ズボラをかまして同じ釣り場で粘っていると、キスの群れが去れば尻切れトンボの寂しい釣果に終わってしまう結果になり兼ねまへんので…。

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釣りやすい釣り場が多いのもうれしおまんな♡

逆にカレイ狙いに重きを置くのであれば、遠から近の海底を丹念に探って変化のある場所や潮の流れに変化のある場所に餌を置き、ジックリと腰を据えて時合の到来を待ちながらキスを引き釣りで狙う戦法がおすすめです。

餌はキスの型を狙うならばチロリ、カレイはマムシやアオイソメの房掛けがベストな選択やと思います。

いずれにしても「一挙両得、両手に花」で満面の笑みで境水道からの帰路につくか、「二兎を追う者、一兎も得ず」で両肩をガックリと落とすのかはキャスターの〝運〟と〝技量〟しだいやと思いまっせ♪