ナギの月夜は連発も!! 岸から狙うヤリイカ釣りのススメ
若狭〜越前にかけては、寒さが落ち着き始めるとヤリイカ狙いがおもしろくなります。月夜でナギの日に狙えば数釣りも期待できますよ!!
(文:竹本弘之)
ヤリイカ狙いの概要
3月に入ると、日本海の若狭〜越前方面の厳寒もようやく沈静化し、いよいよ波止釣りの好期がスタートします。そのタイミングでぜひ狙っていただきたいのがヤリイカです。産卵のために浅場を回遊する時期とあり、波止からでも手軽に狙えます。
サイズは胴長20㌢を中心に、大きいものは30㌢にもなります。数は10パイ前後期待できます。
狙う時間は夕方から夜にかけて。ナギで穏やかな月夜はイカが浮きやすいため好釣果が期待できます。また、ヤリイカは光に集まる習性があるため常夜灯のある波止が狙い目となります。いい日に当たればヤリイカが海面で乱舞するシーンが見られることもあります。
釣行時は安全のため明るいうちに釣り場へ入り、足場の確認をしましょう。敦賀~越前の港は足場のよいところが多いですが、視界が狭まる夜間は地面に置いてあるロープや漁具につまずくこともあるので十分に注意して下さい。
ヤリイカ狙いの釣り方
ウキ下は1~2ヒロが基本です。ただし、荒天時や闇夜のときは深めに設定するのが有効です。狙うタナが1ヒロ違うだけで釣れないこともあるため、反応がないときはこまめに調整しましょう。
ウキも入ったセット仕掛けが便利
ヤリイカ釣りはアオリイカ釣りほど難しい操作はありませんが、よりよい釣果を上げるには餌を目立たせるためのサソイが不可欠です。仕掛けを大きく持ち上げるようにときおり竿をあおってサソイを入れましょう。
ヤリイカはアオリイカのようにすぐに餌を放すことはありません。そのためハリ掛かりさせるのは割と簡単ですが、抜き上げの際に身切れによってバラしやすいという難点があります。特に大型は玉網を使ってていねいに取り込みましょう。
餌は冷凍の青魚系がイチオシ!!
餌は冷凍のアジ、イワシ、キビナゴ、サンマなどの魚の切り身を用います。チヌやグレの切り身を使う人もいますが、アジやイワシといった青魚系の方がアピール力が高いと感じています。
市販のヤリイカ仕掛けには、餌をハリに刺すタイプと、糸(細い針金)で巻きつけるタイプがあります。後者の方がキャストした際に餌がはずれにくく、イカの乗りもよいと思います。いずれにしても餌はできるだけていねいにセットして下さい。
生け締めのお役立ちアイテム
ヤリイカは食味も大きな魅力です。よりおいしく持ち帰るためには生け締めが欠かせません。「イカを締めるのは難しそう…」と感じる方は函館のイカ漁師さんが考案したという「フジワラ・イカ活チャ器」を使ってみて下さい。とても簡単に締められますよ。
実践釣り場ガイド
小樟漁港〈福井県〉
小樟(ここのぎ)漁港は越前エリアで最も大きな漁港です。長い波止の内向きと船着き場周辺がヤリイカの好ポイント(波止の外向きはテトラが積まれていて足場がわるいため夜釣りでのエントリーは控えること)。中でも常夜灯の回りが一番の狙い目となります。
港回りは6〜9ヒロと水深が豊富です。浅いタナで反応がないときは思い切って深くするなど、幅広くタナを探るのが得策です。
なお、ヤリイカの反応がイマイチのときは、カゴ釣りでのメバル狙いや、投げサビキでのアジ狙いにチャレンジしてみましょう。
インフォメーション
釣況問い合わせ・ 餌・釣り具 |
つりエサスーパー越前(0770-36-1142)。 |
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アクセス | 北陸道・敦賀ICをおりてR8を越前方面へ。大比田交差点を左折して越前・河野しおかぜライン(県道204とR305)を北上。 |
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