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釣りのマナーを再点検|投げ釣りの最中にされるとイヤな4つのケース
経験が浅くても大丈夫。何がよくないかを考えてみまひょ♪
釣りのマナーとはいったい? 要は周囲の人の楽しい釣りと安全に害をなす行為を慎むだけのことですわ。それが何かは少し考えれば…
(文:中本嗣通)
悪意を持って意識的にマナーのよくない、タチのわるい輩に対してはそれなりのキツい対応もありますが、困ってしまうのが「マナーを犯していることをまったくわかっていない」釣り人への対処でんな。
まあ、その原因は「投げ釣りを理解しきれていない」ということにつきますわ。やはり経験と想像力の不足はどんな世界においてもトラブルを招く要因となります。
このマナー違反を「初心者だから仕方がない…」といってしまえばそれまでですが、それでは知らぬうちに釣り場で他の人に迷惑をかける嫌なヤツになってしまいますわな。そこで非常識人間の代表ともいえるこのオッサンでも破ることのできない、必要最小限のマナーをちょこっとあげてみまひょかな?
【ケース1】すぐ横に入られたら困りまっせ…
よくあるビギナーのマナー違反といえば釣り座の決め方でしょう。先行者の4〜5㍍ほど横に平然と三脚を置くことも珍しくありません。これについては、これまでに出会った数え切れないほどの真横で釣ろうとした方々に、投げ釣りでは最低でも10㍍以上の間隔が必要であると説明してきました。でも、そういう方はオマツリの原理を根本的に理解していません。ですから僕が何か根性のわるいいいがかりでもつけたかのように、不満そうな顔で立ち去るケースが多々おましたわ…。
また、自分なりにOKな間隔だと判断しても、先客のキャスターにとっては微妙な間合かもしれません。それが理由でギクシャクとした雰囲気になる前に「ココで釣っても邪魔になりませんか?」と最初に声をかけておくことです。
先方が間隔的に少々キツいと思っていても、その時点で覚悟ができて「どうぞ、どうぞ。お互い気をつけて釣りましょ♪」ってことになりますし、その後のコミニュケーションも取りやすくなりまっせ。
ただし、そうやってキツめの間隔で入った以上、潮かみの釣り座でドラグフリーのまま釣り座を離れ、潮しものキャスターのラインをことごとく引っ掛けるようなトラブルを起こさないよう厳重注意でっせ。特に、道糸の太さやオモリの重さを調整して流れに対応するワザのない方(最初はみんなそうでっせ♡)は、自分のラインを監視することを怠ってはいけません。流れが速くて仕掛けが止まらないようなら潮が緩むまでチョイ投げのみとするなど、潮しもの人にできるだけ迷惑をかけないように気を配りたいもんです。
オマツリの対処法
そして、よしんばオマツリになった場合には「すんまへぇ〜ん♡」とひと声かけ、気持ちよく事態の改善にかかればお互いに嫌な気分にならないというものです。何といってもこの手のトラブルはお互いさまが前提でっからね。
ちなみに、複雑なラインのカラミを引き起こしたケースはむやみに時間をかけてほどこうとせず、思い切って自分のラインや仕掛けを切って作業を行なう方が効率的です(オモリと仕掛けや道糸の接続部、力糸の結び目など、あとで結び直せば特に被害もないところなんかはサクサク切って下さいな。それでもダメなら仕掛けの各部を切断しましょう)。こうして無傷で先方のオモリや仕掛けを手渡すことができれば、以後のお隣さんとの関係はより円満になるはずでっせ♡
高低差のある場所で背後や正面に入るのは厳禁
なお、オマツリや他のキャスターとの間隔以前の問題として、テトラ護岸の下部から釣っている人の背後の高場から頭越しにキャストするようなことは厳禁ですわ。そんなことをされて気分のいい人がいるはずもないし、何より非常に危険な行為であり、大きなトラブルに発展するケースも考えられます。
その逆パターンでテトラ護岸の上から釣っていると、知らぬ間にその下部に釣り座を構える困った竿釣りの人もいるから要注意です(危険だから真下に入らないようにと注意する必要がありまんな…)。下に人がくる可能性があるところではいつも十分に確認してからキャストするように心がけておくんなはれや。
【ケース2】できるだけ安全な投入、竿の出し方を…
ビギナーのキャスト時に特にありがちなミスとして、ベールの返し忘れによるラインブレイクがあります。また、それで糸が切れず、スカを食らった反動でオモリを振り回すような状態になるのも非常に危険です。そういう意味でもキャスト時における後方を中心にした周囲の安全確認を十分に行なうのがマナーと考えてほしいもんです。
特に、小さな子どもの姿が見える釣り場では彼らの予想もできない動きに要注意。後方を通る人が多い波止、観光客が多い遊歩道なんかでもヒヤリとする場面を見せられることがありまんな…。
乱雑な釣り座も要注意
それと波止の釣り場でアタリ待ちの投げ竿を地面に転がすように乱雑に置く人がいますが、あれもマナーに反する行為と違いまっかな? とにかく波止を通行する人の邪魔になりますし、誤まって竿を踏む人でもいれば嫌なトラブルに発展します。だいたいそういう人はあっちこっちに竿を放置しがちで、これも人の多い近郊の釣り場での迷惑行為のひとつとなりまっせ。
竿はできるだけ三脚などの竿立てに並べて釣り座をコンパクトにしましょう。その方がアタリをキャッチしやすいし、手返しもよくなって釣果アップにもつながると思いまっせ♡(三脚がないときはロッドケースを前に置き、そこへ竿を斜めに並べるのが釣り座をコンパクトにまとめるコツでっせ)。
【ケース3】ルアーの人ともなかよくやりまひょ♡
昨今は投げ釣り場でルアー釣り系の人(イカや青物を狙う人)とトラブるケースが多々あります。
投げ釣りなどの他ジャンルの事情をよく理解している経験値の高いアングラーなら後からきても万事スムースにコトを運んでくれるので心配おまへんが、状況を把握できずにこちらのラインを掛けて、掛けて、掛けまくってくれる人には閉口します。また、そういう学習できないタイプのビギナーがロクに挨拶&謝罪もできないことが多いのにもゲンナリしまんな…。
逆に気の短い投げ釣り師に怒鳴られた経験でもあるのか、探るスペースは十分あるのにこちらを遠巻きに見ながらチョコッと投げるだけで残念そうに帰って行く気の弱いエギンガーも見かけます。
このようなライントラブルや微妙な雰囲気を解消するには「ココから探りたいの?」とキャスターから声をかけてあげるのもいいもんでっせ。そうして竿を1〜2本上げたり、投入方向をかえることでキャストできるスペースを作ってあげれば先方も納得がいくというもんです。
結果が出なければ数投で移動するというのが彼らのパターンですから、こちらの釣りにさしたる影響はありません(たとえ釣れても1〜2時間も粘られることはないと思いまっせ)。
要は大きなトラブルとなる前にこちらが1歩引いて共存を提案することで、その場の雰囲気もずいぶんなごむってことですわ。ルアーマンをやみくもに敵視する前にこういうことを試すのがオトナのやり方やと思います。
【ケース4】オシャベリはほどほどに…
…と、釣り場でのコミニュケーションを大切に思う僕ではありますが、やたらと親しく話しかけてくるオシャベリな人に困惑させられるケースもおます…。
これは近くで竿を出す釣り人だけに限った話ではなく、通りがかりのギャラリーが緊急参戦してくるパターンもありますな。気さくに話しかけることがマナー違反なんていう気はさらさらおまへんが、それもときと場合、そして程度の問題で大変迷惑することがおます。
アタリが遠くて暇な時間帯でも手返しは必要ですし、時合といえる時間帯なら釣りに集中したいもんです。ところが、話の長い人に限って相手が迷惑していることをいっこうに汲み取ってくれないフシがあるから困りモンです。かといって、あからさまに邪険な態度を取るワケにもいきませんし…。
できれば、誰かに話しかけるときは先方の状況を察知し、忙しそうに釣っているときなどは早めに話を切り上げるなどの心づかいをしていただきたいモンでんな。
話しかけられた方にうとましく思われては、同じ趣味で遊ぶ者としての楽しいコミニュケーションが成り立ちませんもんね♡
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