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【チヌ・紀州釣りの悩みズバリ解消!!】晩秋をよりよく釣るためにすべきことは?

紀州釣りqa 晩秋2

Q:晩秋をよりよく釣るためにすべきことは?

活性が高い秋はチヌを呼び込むことで餌取りを散らすのが有効だと聞きます。ただ、アミエビとサナギを多めに入れたダンゴでアプローチしてもなかなかチヌの反応が得られません。また、かたく握って餌をもたせるか、やわらかめに握って早く餌を出すかも悩みます。活性の高い中型が中心となる晩秋の釣り方のコツを教えて下さい。

A:高集魚のダンゴで魚を寄せるのが前提です

チヌが食い気をだしたとき、すなわち高活性状態になったときはこんなに簡単に釣れるのかと思うほどあっさりと刺し餌を口にします。そうして2匹、3匹と連チャンで釣れる状況では、餌取りたちはダンゴの周囲から追い出されていると考えられます。警戒心が薄い餌取りとはいえ、自分より体の大きい魚が俊敏に動いて餌を食っていると反射的に逃げてしまうのでしょう。

そのような連チャンを期待するならチヌがいるポイントで竿を出すことが大前提です。また、天気や海水温などのチヌの活性を左右する条件が満たされていることも求められます。ただ、いくらよい条件に恵まれても、質問にある「多めに入れるアミエビとサナギ」の使い方を誤れば餌取りを喜ばせることになり、チヌを遠ざける原因になるため注意しましょう。

釣り場選びというのは技術以前の釣りにおける最重要課題です。秋に限らず1年を通して常に情報をリサーチすることが大切です。

紀州釣りqa 晩秋4
魚を寄せられるダンゴに仕上げましょう。

さて、ダンゴに話を戻しましょう。紀州釣り師の中には無駄に餌取りを寄せないために集魚力を落とし、視覚効果でチヌを寄せればよいと考える方もいるでしょう。確かに、チヌ狙いの紀州釣り師が自分だけという状況であれば、それが功を奏することもあるでしょう。しかし、自分より強い集魚力のダンゴを使う人がいたり、フカセ釣り師がいるときは、チヌはもとより他魚に関しても寄せ負けることは明らかです。高い確率で好釣果を得るにはやはり高い集魚力は欠かせません。魚を集めたうえでダンゴが割れるタイミングや、刺し餌の使いわけでチヌを釣っていけばよいというのが私の考え方です。

肝心のダンゴが割れるタイミングについては、全体的に魚の活性が高い秋期に絞って説明します。

基本的にはチヌがダンゴを直接食うか、つつくところまではもたさなければなりません。日時やポイントの餌取りの量によって多少の違いはありますが、餌取りは着底したダンゴをつついて成分を周囲に散らばせ、それを追いかけるように散ります。それ以降がチヌのタイミングとなります。つまり、そのときまで刺し餌をもたせなければならないわけです。そのタイミングで刺し餌が出れば、あとは刺し餌の使いわけによってチヌだけを選んで釣ることができます。

紀州釣りqa 晩秋3
チヌが寄るまで刺し餌を保護できる握り具合のダンゴが求められます。チヌの活性が高い秋であれば、割れが多少遅れても問題ありません。

餌取りが散るタイミングで割れなかったとしても、アミエビの入った集魚力の高いダンゴであればチヌはダンゴごと食ってくるものです。要するに餌取りに取られる前にチヌの口に刺し餌が届くことになるわけです。これは盛期の釣り方のセオリーですが、できていない人が意外と多いように思います。

近ごろは紀州釣りについていろいろな情報が交錯しています。いくらよいテクニックやアプローチ法だとしても、自分の紀州釣りに合っていなれば逆効果になるようなことも多々あります。チヌにやる気のあるこの時期こそ基本に戻って今一度見直してみるのも技術アップの近道になるかもしれません。

(文:岩崎孝信)

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