アオリイカ・晩秋〜初冬のヤエン釣り講座 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME - Part 2

アオリイカ・晩秋〜初冬のヤエン釣り講座

さらなる釣果を上げるには…

アオリイカ手持ち

竿を通して伝わるシグナルをヒントに釣る手持ち竿スタイルは、釣ったときに高い満足感を得られるという魅力もある。

「人よりもう少し釣りたい」「みんなが釣れないときに釣りたい」 みなさんもこんなことを思っていないだろうか? これについては人より引き出しが少し多ければ可能だと思う。

ヤエン釣りでは、アジからのシグナルをいかに把握し、どのように対応するかで釣果がかわってくる。そのシグナルを具体化するには竿を手持ちにして釣る方がよい。それによってラインから伝わるアジの生命感、アオリイカが接近したときのアジの動きの変化などがつかみやすくなり、幅広い対応が可能になる。慣れてくると「アオリイカがアジに接近‼」「つかまれたアジが神経を切られて食べられている」といった前アタリがわかるようになる。

アタリが多い晩秋〜初冬に手持ち竿での釣りに慣れておくと、春先のデカイカシーズンには海中の様子が手に取るようにわかってチャンスを増やせるはずだ。晩秋〜初冬は宙層から表層、春は宙層から底付近と狙いわけて釣れるなど、スキルアップを実感できるだろう。

そして、いずれのシーズンでもアジをアピールすることも欠かせない。アジの動きを止めて尻尾を振らせ、イカを誘うのもテクニックのひとつだ。まだ、秋口はアジを手前から沖に泳がすだけではなく、沖に投げ入れてから3㍍泳がせては5㍍引き戻すという具合に手前に探っていくテクニックも有効である。

このように晩秋〜初冬は春に向けて引き出しを増やしてウデを上げるにはもってこいの季節である。「これはどうかな?」など、実釣で答を出していくのも楽しみ方のひとつだと思う。このタイミングでテクニックを磨いて春のデカイカも釣りたいものである。

サブターゲットとしてタチウオにも注目

晩秋は朝夕にタチウオが回遊することがあり、餌のアジに食いついて仕掛けをスパッと切られることもある。また、ラインが勢いよく引き出され、スプールを押さえて止めるとラインブレイクした、というときは青物が食った可能性が高い。

こういった他魚が期待できるときは市販のワイヤー製の孫バリ仕掛けが便利だ。アジにセットしたハリのサルカン部にスナップで接続すれば簡単に飲ませ仕掛けに早がわりする。そのままヤエン釣りをしながらタチウオや青物・ヒラメなどの大物にも対応できるので用意しておきたい。

また、本命のアタリが遠いときは探り釣りをするのがおもしろい。市販の胴突き仕掛けをセットし、使用したアジを爪のサイズぐらいにカットして刺し餌にする(磯場であれば、カメノテを餌にしてもOK)。足もとを探ればカワハギやイソベラなどが鋭いアタリで楽しませてくれるだろう。