プチトマトやミカンが大物に化ける!?　海上釣り堀のわらしべ長者スタイルを追求

わらしべ長者スタイルの概要

釣りにおける「わらしべ長者」とひと口にいっても、いろいろなスタイルがあります。自身で釣った魚で大物を狙うというスタイルの場合、海上釣り堀に関してはやや困難な面もあります。というのも、釣り堀の中には餌に適した小アジなどはいないうえ、釣り堀の外を狙おうにも禁止されていることがほとんどだからです。

ただ、対策がないわけではありません。あらかじめ別の場所で釣って持ち込むといことであればたいていの釣り堀でＯＫです（事前に要確認）。どうしても自身で釣った小魚を餌にして釣りたいなら釣り堀周辺の小アジが釣れている釣り場を調べておき、少し早めに自宅を出発してサビキ釣りにて調達することを考慮するといいでしょう。

アジなどの生き餌は現地で購入するのが一般的ですが、わらしべ長者を求めるならあらかじめ他の場所で釣ってから持ち込むことになります。

その他、夏から秋にかけてのマダイ狙いの餌として有効なサワガニもわらしべ長者スタイルの餌の１つとして考えられます。また、考え方が少しかわりますが、自宅にある果物や野菜、以前に釣った魚のワタなども大型魚に大化けするという点ではわらしべ長者スタイルの餌といえます。

このように使用する餌の自由度が高い海上釣り堀には、わらしべ長者的な釣りの楽しみ方がいろいろと存在します。

マダイ狙いのパターン

マダイはわらしべ長者のスタイルで釣りやすい魚種といえます。さまざまな餌を試してみましょう。

海上釣り堀の定番であるマダイ釣りに用いる餌は練り餌や冷凍餌が基本ですが、先述のようにサワガニが効果的な場面もあります。というのは、マダイは春先と秋口には甲殻類を好んで口にするからです。サワガニだけで20〜30匹といった釣果が上がることもあります。

夏〜秋にかけてはサワガニも有効です。

ただ、サワガニは餌店で販売されていません。ペットショップでは購入できますが、かなり高価なのがネックです。そこで考慮したいのが自身での採取です。採取場所として目をつけたいのは冷たい水が流れる山麓の沢です。そこにある大きな石をめくると確保できるかと思います（めくった石は元に戻しましょう）。

使用するサイズは、甲羅が大人の人差し指の爪ぐらいがベスト。大き過ぎると爪が邪魔となり、マダイがなかなか食い込んでくれません。数は10〜20匹もあれば十分です（過度の採取は控えましょう）。

プチトマトでもマダイが釣れます。夏場は黄色いものが特に有効です。

サワガニの他に「えっ、こんなのでタイが本当に釣れるの？」という餌があります。水温が上昇してマダイがあまり口を使わなくなったときに有効となるプチトマトとミカンです。嘘のように思われるかもしれませんが、これが本当に効果的なのです。

朝イチは定番餌のダンゴ類で狙い、アタリが止まってからプチトマトとミカンを用いるのが得策です。プチトマトは半分〜４分の１サイズ、ミカンは１房を半分にカットして使用します。

他の人にはあまりいいませんが、いい思いをした常連は決まってプチトマトやミカンを持参しているものです。