昼はサヨリ、夜はアコウに注目!! 大阪湾の１日をフルに楽しむノウハウを公開

夜間は強い引きが楽しめるアコウ狙い

釣り方の基本

大阪湾はアコウの魚影が濃いです。エビ餌を用いて積極的に狙ってみましょう。

夏の夜はターゲットが実に豊富で、何を狙うかは悩むところです。その中で個人的に注目したいのが近郊でも釣れる食味抜群なアコウです。　

アコウは基本的に底や障害物回りを生息場所としています。したがって、頻繁に移動する魚と違い、ポイントをしっかりと絞り込んでから探る必要があります。状況がよければ１日を通して狙えますが、餌となる小魚の回遊が特に多くなる夕方から夜にかけての時間帯がベストです。

竿とリールはサヨリ釣りと同じものでＯＫです。それに遊動ウキ仕掛けをセットします。オモリは0.8〜１号。ハリスは大物がくることを想定して2.5号を張っておきましょう。

餌はシラサエビを用います。生きのよさが釣果に直結する餌だけに、仕掛けを回収した際に動きが鈍いならすぐに交換しましょう。

元気のよさが肝心です。弱ればすみやかに交換しましょう。

なお、釣果が期待できる夕まづめは長くありません。すみやかに移行できるように日中の釣りの段階から準備を整えておきましょう。

釣果アップのコツ

この釣りはサヨリのように撒き餌で群れを寄せることは考えません。シラサエビをハリに刺して周辺をひと流ししたら移動するのが得策です。

ひと流しといっても狙い目は多様です。波止際、竿下、海底のカケアガリ部分、障害物回り、遠投という具合に変化のある場所をくまなく探ることでヒット率が上がります。また、同様の性質のあるガシラやメバルなどが釣れる場所は有望です。何らかの反応があるなら餌を取られなくなるまで入念にチェックしましょう。

ガシラが釣れるところも狙い目となります。もっとも、コイツがよく釣れるなら専門に狙うのもいいでしょう。

まったく反応がなくなれば移動して同じことを繰り返します。これをテンポよく移動しながら行なえばアタリを得られるはずです。アコウは同じ場所に複数いることもあるので１匹釣れたら少し粘ってみましょう。

本命のアコウが釣れなくても、うれしい他魚が釣れることが多いのもこの釣りのいいところです。釣れる可能性が高いメバルやガシラ・ハネ・チヌなどの引きも楽しみましょう。

夜釣りのワンポイントアドバイス

ヘッドライトは明るさを調整できるタイプがおすすめです。魚の取り込みは明るいほど行ないやすいですが、いつも最高出力では電池がすぐに消耗します。少し暗めでも作業できる場合は省電力に切り替えましょう。もちろん、予備の電池は必ず用意しておくことです。

アコウは40㌢オーバーがくることもあるため、玉網を忘れずに用意しておきましょう。ただ、視界の狭い夜の玉網入れは結構大変です。

うまく取り込むためために行ないたいのがケミカルライトを玉網の枠にセットする方法です。これだと玉網から魚までの距離がわかりやすくなるので取り込みがスムースになります。

〈実践釣り場ガイド〉岸和田沖一文字

今回紹介したパターンの釣りが楽しめるのが岸和田沖一文字です（渡船は19時までなので、アコウに関しては朝夕のまづめどきを手返しよく釣ることが大切です）。波止の北から南まで狙えますが、沖向きがメインの釣り場となります。いずれの釣りもウキを流すことから釣り人が多い場所は避けましょう。

なお、沖向きは少し高いので足もとに十分に注意して下さい。また、暑いからといってライフジャケットを脱ぐのは厳禁です。

インフォメーション