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【アユ】追わせるための川見術とは? Part.1 瀬尻や瀬尻のしも手にあるトロ場のパターン

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瀬尻や瀬尻のしも手にあるトロ場のパターン

目をつけたいのは磨かれた石。
コケのつき場=アユのつき場に!!

瀬尻や瀬尻のしも手にあるトロ場はアユの友釣りのセオリーといえる「朝瀬、昼トロ、夕のぼり」が特に当てはまります。その点を意識して磨かれた石を狙うことで…!!

(文:喜多康之)

プレッシャー対応の川見術

ポイント選択にあたってまず確認すること

7月の梅雨明けから盛期にかけて増水から平水、平水から渇水と水位がどんどん変化します。それに加えて天候や水温などの状況によってコケのつき場がかわっていきます。この時期は「コケのつき場=アユのつき場」となるため川見が何より重要となります。

川見は狙うエリアの最も見通しのきく高いところから全体を見渡すところから始めます。捜すのは川底が明かるく見える場所。アユがたくさんいる場所は川底が輝いているものです。

ポイントのよしあしの目安

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このようにトロ場を有する瀬尻が狙い目になります。

瀬尻や瀬尻のしも手にあるトロ場のアユは移動が激しく、時間帯や水位によって釣果が大きくかわります。昔からいわれる「朝瀬、昼トロ、夕のぼり」が最も当てはまるポイントなのです。

水位だけを考えれば、全体に渇水気味の方が瀬尻や瀬尻にあるトロ場にアユが溜まりやすいといえます。時間帯は朝イチか日暮れがチャンスです。

よいポイントを探る手順

瀬落ちの波立ちにオトリを入れ、下流のトロ場までを探ります。朝イチにオトリを入れてダメなら時間を置くとよいでしょう。

太陽が少しのぼり、水温が上昇してからもう1度ポイントに入るとオトリのローテーションが楽になります。その時間帯からの竿出しで1級ポイントを広めに探り、追いがなければ大きく移動するパターンも数をのばすにはよい作戦です。

よいポイントの探り方

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ポイントの状況に応じて釣り方をかえることで数をのばせます。

瀬落ちは金属糸での引き釣り泳がせが有効です。瀬尻にあるトロ場はナイロン糸などを使用した泳がせ釣りでオトリにかかる負担を軽減しながら広範囲を探ります。そして、掛かったアユから得られる情報を頼りに、その日、そのときのパターンを絞り込んでいきます。

大きな川のトロ場では、脇の浅場の石がピカピカに磨かれているにもかかわらず、流心の近くまで立ち込んで竿を出しているといった光景をよく見かけます。そんな状況に出合えば脇の浅場を探りましょう。きちんと探れば入れ掛かりとなるはずです。

状況がわるいときは、冷静な判断をするためにも川からいったん上がり、休憩を取りつつ高い場所から川全体を観察し直すとよいでしょう。それで、その日、そのときの状況が見えてくることがあるものです。

本命ポイントで釣れないときに目をつけたいポイントの目安

「釣り人が多い川の1級ポイントなのにピリッともしない」ということはよくあることです。解禁当初とは違って水位の変化が少ないうえ、毎日攻められる1級ポイントが場荒れしやすいのは仕方がありません。したがって、場荒れを感じたときは他の釣り人と違う釣り方で狙うことを考慮します。

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幅の大きな川では狙う位置を少しかえるだけで掛かりだすこともあります。

たとえば、大衆釣り場でみんなが同じラインに立ち込んで竿を並べているとしましょう。使う竿の長さもだいたい同じであれば、同じところを探っていることになります。

この場合、川幅が広いなら竿1本分後ろに下がって釣る、あるいはみんなが歩き回るようなところへタイミングを見計らってオトリを入れるなど、とにかく人がしそうにないことをあえてすることで状況の打開につながることがあります。

そのように、アユ釣りは「変化の釣り」であることをいつも念頭において釣ると、悪条件にも対応できるはずです。