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【チヌ釣りQ&A・落とし込み~ヘチスタイル~】深ダナでのアタリのとり方は?

落とし込みイメージ

Q:深ダナでのアタリのとり方がわかりません

冬場は深ダナを狙うことが多いのですが、そのぶん潮流の影響などを受けて仕掛けに張りが作れていないのか、アタリに気づかずに餌だけがやられるケースが多くなります。深ダナ狙いでのアタリのとり方のコツを教えて下さい。

A:「刻み」と「オモリ使い」をマスターしましょう

低水温によって魚の活性が下がると底付近の深ダナ狙いがメインとなります。底層に狙いを絞って効率よく探るには、オモリを重くして仕掛けを一気に沈めるのが基本です。しかし、ウネリや潮流の影響によってはうまく仕掛けが落とし込めないことも多々あります。

特に川筋などの潮流が速い場所では仕掛けのなじみ具合がわるく、アタリがとりにくくなります。仕掛けを回収すると、気づかない間に餌を割られていたり、取られていることもあります。二枚潮となるとさらにアタリをとるのは困難です。

そうした状況では、しっかりと仕掛けの張りを作り、なおかつ餌を自然に落とし込むことが大切です。この両方の課題をクリアするためのメソッドの1つとして、キザミを入れながら落とし込む方法があります。簡単な手順としては以下の通りです。

①竿先を50㌢ほど一気に下げて止める。

②糸フケを作った状態で仕掛けを落とし込む。

③竿先に仕掛けの重みが乗れば、さらに同程度竿先を下げる。以後は②~③を繰り返す。

このようなロッドワークでタナを刻みながら仕掛けを落とし込んでいきます。②で餌が自然に落下する状態を演出し、③で仕掛けに張りを作ってなじませるというイメージです。なお、2ヒロ程度まではあらかじめ引き出しておいたラインで行なえますが、それより深いタナへ落とし込むにはリールからラインを出す必要があります。このときも②~③と同様に段階的に落とし込み、底まで探ります。

次に、着底後のアタリのとり方についてですが、食いが渋い中でアタリをより明確にするには仕掛けに張りを作ることが重要です。ただ、張り過ぎると警戒心の高いチヌに違和感を与えてしまい、食い込みがわるくなることもあります。

Q&A 食いを損なわないオモリ使い

そこで、うまく張りを作りながら食い込みをよくするためにガン玉を打つ位置を工夫します。ハリオモリ(ハリに直接セット)、ハリ上1~2㌢やハリの結束部の余り糸に打つ、といった形態が基本ですが、底狙いではハリから15㌢ほど離した位置にガン玉を打つとよいでしょう。こうすることでガン玉からハリまでがフリー状態となり、違和感なく食い込ませることができると思います。

アタリがでにくくなるのでは? と思われるかもしれませんが、経験上では15㌢程度ならしっかりと穂先や手もとまでアタリが伝わってきます。チヌが餌をついばむような小アタリも明確にわかるほどです。

「キザミ」と「オモリ使い」を駆使して深ダナに潜む冬チヌを攻略して下さい。

(解説:須一淳理)

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