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【磯釣り】グレ・数釣りの極意を追求 Part2
意外とたくさんある気づかない
アタリを確実にキャッチ!!
刺し餌をくわえたり吐き出したりしているグレの習性を把握し、小さなアタリをとる努力をすれば数は自ずとのびる!!
(文:上田泰大)
数釣りで意識すべき要点
数釣りを考えた場合、個人的には以下の3つの点を意識している。
①釣り人が想像している以上にグレは刺し餌をくわえている
水中映像を見たり、実際に海に潜ってグレの行動パターンを何度も見てわかったのは、沖アミを食うときにくわえたり放したりを何度も繰り返すということである。そして、そうした行動を取るときはウキには反応がでにくいこともわかった。
②小さいアタリをいかにとらえるかで釣果に差がつく
「グレが刺し餌を食って走ったら合わせる」と昔に習ったことがある。小さなアタリで合わせると「早過ぎる!!」と叱られたものだ。しかし、スレたグレが多くなった近ごろは、小さなアタリでも掛け合わせないと数が釣れない。時代の変化によって釣り方もかえなくてはいけないことを実感している。
③個体によって行動パターンが違う
うまく表現できないが、行動パターンの違いを僕は「グレの性格」と呼んでいる。警戒心なく何でも食ってくる個体、なかなか刺し餌を口にしない個体、刺し餌をくわえてもすぐに吐き出す個体など、同じグレながら異なる行動が見られるのだ。
それらの性格(行動)の違いは生まれ持ったものであったり、何度か釣られかけて身についたものであると考えられる。護身術ともいうべき警戒心がなくて同じ食い方をしていれば、グレはすでに絶滅していたかもしれない。種の保存のためにいろいろな性格のグレが生まれるのだと僕は考えている。そして、数を釣るためには、そうしたいろいろな性格のグレを釣る必要がある。
では、以上の3点を踏まえてどのようにして釣れば数がのびるかを考えてみよう。
小アタリを確実にとらえることが重要
晩春〜初夏にかけては夜明けから昼にかけて水温が徐々に上がる。このため朝のうちはグレの活性が低くなりがちであり、ウキの頭をわずかに押さえる小さなアタリをとっていくことが求められる。当然、食い込んで走るまで待っていたのでは遅く、グレが刺し餌をくわえたときに合わせを入れることを意識しなくてはならない。
たとえば、ナビウキが20㌢走るアタリであれば、10㌢走ったときに合わせを入れるのが理想的である。そのために常に合わせる準備をしておかなくてはならない。慣れるまではタイミングが合わずに仕掛けがからんだりすることもあるが、この合わせができるようになれば数をのばすことができる。
次に、食いが止まったときはポイントを休ませることも考慮すべきである。5分でも10分でも撒き餌を打つのを止めると、再び釣れだすことが多い。同乗者の様子を見に行く、休憩をして食事をする、仕掛けをかえる、磯の掃除をするなど、釣りをしない時間をしばらく作ることで状況の変化が生まれて数釣りにつながることがある。
そして、手返しを上げることももちろん大切である。ハリにつける刺し餌を選んでおいたり、沖アミの頭と尻尾を取っておくなど、あらかじめできることはしておきたい。また、ハリをかえたり、ジンタンの追加を考えたときは取り出せるときに用意しておき、実際にセットするまではすみやかに出せるように口にくわえておく。こうした細かなことの積み重ねがタイムロスの減少につながり、結果的に大きな釣果の差になると考えている。
この他、取り込みは30㌢ぐらいまでならゴボウ抜きにする。これでもタイムロスを減らすことができる。また、やり取り時はグレの頭が釣り座に向くように竿でテンションをかけ、反転する前に空気を吸わせるとすんなりと寄せやすい。これも手返しアップにつながる。
釣り方については、活性が上がりだす餌取りを手前に寄せ、沖でグレを釣るスタンダードな分離スタイルが最良だ。そして、1日のうちでタナがどんどんかわる時期だけに、面倒がらずにこまめにウキ下をかえることも大切である。
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