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木村俊一的 イシダイストーリー vol.5【屋久島のイシガキダイ】
佳境に突入した屋久島。
60㌢級のイシ物が続出!!
鹿児島県・屋久島ではクチジロを含むイシガキダイやイシダイの乗っ込みが佳境に入ったようだ。3月12~15日の日程で出かけてみたところ、釣行した全員に60㌢級がヒット。最高のシーズンを迎えた屋久島は当面は目が離せない!!
(カメラ/文 木村俊一)
3人全員が60㌢級をキャッチ!!
初日は地磯で50㌢級をキャッチ
12日、香川 修さん2人で大阪・伊丹空港から直行便で屋久島へ向かう。
天候は回復傾向だが、まだウネリが取れていない状況と聞いている。そのため、今回は南西岸に位置する湯泊地区の沖磯に目をつけている。それに先だって、今日は肩慣らしのつもりで南東岸・高平地区の地磯で竿を出すことにする。一方、香川さんは湯泊港の堤防を狙うという。
餌のサルボ貝を少量持って夕方までの3時間余り竿を出したところ、50㌢級のイシガキダイがヒットした。上々のスタートである。湯泊港を狙った香川さんは小さなイシガキダイばかりだったそうだ。
2日めは沖磯で40㌢級を2匹
13日、午前7時に湯泊港から出る亀渡船で私はウマンバラ、香川さんは大瀬に渡った。
結果は、当地では1級磯のウマンバラとはいえ、撒き餌がきいていないことから40㌢足らずの小型が2匹のみに終わった。まあ、今日は撒き餌をするつもりだったので釣果がわるくても気にならない。一方、大瀬を狙った香川さんは50㌢の本イシを釣り上げていた。
3日めは強烈なアタリが続出!!
14日、昨日と同じくウマンバラヘ。昨日に打ち込んだ撒き餌がきいているだろうから期待感は満々である。
1投め、ウニの芯3個掛けの餌で狙ったところ反応はない。これは本命がいる証拠だ。しばらくすると、コツン、コツンとアタリがでた。なかなか食い込まないが、しだいに反応が大きくなったと思った矢先にギューンと竿が引き込まれた。強烈な引きだ。
竿掛けから竿尻をはずして大きく掛け合わせると、竿尻が下腹へ食い込む強い抵抗が始まった。それほどの強い引きを何度も楽しみながらやり取りすると、やがて海面に本命のクチジロが姿を現わした。磯の低場へ誘導してから抜き上げたのは57㌢の良型だ。
2投めもアタリがでた。左の根へ巻き込むように竿が舞い込むと同時にリールのドラグが滑る。いい引きだ。竿を手にして右へあおるようにして掛け合わせると、グングンと引き込み始めた。強い締め込みを十分に堪能して取り込んだのは55㌢のイシガキダイだった。
この2匹めを取り込んでからは本命のアタリが止まり、カンムリベラや大きなゴマモンガラがアタるようになった。
午後3時の干潮を過ぎたころ、ウニ芯の3個刺しに強烈なアタリがでた。鋭く竿が舞い込み、リールから道糸がジリジリと出る。ドラグの滑り具合から瞬時に「デカい」と判断できる。
竿掛けから竿尻をはずすと、強烈な締め込みに襲われた。両手で竿を支えて締め込みに耐える。そうしてやり取りを続けると、抜き上げるのに苦労しそうな重量感のあるイシガキダイが海面に浮いた。それを何とか抜き上げて計測すると62㌢!! お腹がパンパンで5㌔を超えていそうな大型である。型物を釣り上げることができたので気分が楽になった。
迎えの渡船に乗ると、大瀬に渡った香川さんも同クラスのクチジロをゲットしていた。
最終日は地磯で60㌢がヒット!!
最終日は南の風で渡船が出ない。香川さんは民宿でゆっくり休むという。私は少量の餌を持って高平の地磯へ出た。
今日もイシ物の活性は高い。ウニ芯の3個刺しの餌で狙うと気持ちよく竿が舞い込んだ。グングンと引き込む強い引きを堪能して浮かせると、クチジロが姿を見せた。取り込んだのは60㌢の面構えのいい魚だった。
私たちを追いかけるように昨日に合流した橋口次男さんは平内地区の地磯で60㌢を頭に6匹のイシ物をゲットした。
3人が3人とも60㌢オーバーをゲットできたのは屋久島ならではだろう。本当にいい時期を迎えたようだ。
タックルデータ
竿 | 釣武者・石鯛キングⅢ530M |
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リール | ダイワ・幻覇王 石鯛30 Amazonで見る |
釣行メモ
宿泊・渡船 | 原(はるお)に民宿さかせ川。渡船の斡旋も行なっている。 |
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住所 | 鹿児島県熊毛郡屋久町原354 |
電話番号 | 0997・47・3157 |
〈木村俊一プロフィール〉
木村俊一的 イシダイストーリー vol.4【屋久島のイシガキダイ】
木村俊一的 イシダイストーリー vol.3【屋久島のイシ物】
木村俊一的 イシダイストーリー vol.2【屋久島のイシガキダイ】
木村俊一的 イシダイストーリー vol.1【五島列島・黄島のクエ釣り】
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