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チヌ釣りQ&A・かかり釣り|低水温期に小型が連発する状況の対策は?

QAチヌ・かかり釣り小型2
小型が連発する状況でも、大型が周囲にいるということをイメージしながら釣りを構築することでチャンスが訪れるはずです。

Q:低水温期に小型が連発する状況の対策は?

チヌのかかり釣りにおいて、冬は釣れれば良型というケースが多いですが、夏~秋のように小型が連発することもあります。これは、本命が寄っているという意味ではいい傾向といえますが、釣り方自体が合っていないから小型しか釣れないということなのでしょうか?

A:中・小型がアタるなら大型ヒットのチャンスあり!!

「海水温が最も低い時期に動けるのは体力のある大型チヌだけだ。餌取りのアタリも少ないだろうから、今日は一発大型狙いの辛抱の釣りだ」と冬場は覚悟を決めて釣行していました。ところが、近年は温暖化の影響なのか真冬でも小・中型チヌが釣れます。越冬のための「落ち」の行動を取らない個体や群れが増えているのかもしれません。

時合がわるいということの目安として、その時期のアベレージサイズや匹数が釣れないとき、と考えています。水温などの状況が何らかの原因でその時期にマッチしていないから、そうした結果となるのでしょう。

過去には数釣りが目的なのに5匹しか釣れず、そのうちの1匹が53㌢、というミスマッチもありました。反対に、大型が期待できる時期なのに釣れるのは小型ばかりで「なんで?」と叫びたくなることもあります。ただ、そのようなときに大型チヌは1日中食い気がなかったのでしょうか?

以前、1月上旬に釣行した舞鶴湾吉田では、25~40㌢を12匹(餌は沖アミ)という釣果の人と、51㌢と25㌢の2匹(餌はカキ)という人がいたと聞いたことがあります。また、中旬には43㌢1匹(餌はカキ)の人、手のひらサイズ~36㌢を10匹(餌はシラサエビ、コーン)の人がいました。釣り座や釣り方によるのかもしれませんが型狙い、数釣りのどちらも成立する状況のようです。ただ、数を釣った人は、餌が大型チヌに合っていなかったのかという点については「?」としておきます。私はこの時期にシラサエビで良〜大型ばかりを釣ったこともあるからです。

その年の1月上旬の舞鶴湾は雨や雪が降らず、暖かくて水温も高め、潮が澄んでいる、という海況でした。大型狙いには時期尚早といった感じですが、51㌢が出ていることからも釣れないことはないといえます。

また、昔の話ですが、2月初めの五ケ所湾迫間浦で小・中型チヌが活発に食い、私は午前中に43㌢までを8匹、午後はやや食いが渋くなったもののポツリ、ポツリと釣れ続いて釣友が夕方に54㌢を手にしたことがあります。

QAチヌ・かかり釣り小型1
何かをきっかけに反応がでることもあります。周囲の状況の変化を敏感に察知し、何らかの変化があればとりあえずアプローチしてみましょう。それで大型がヒットすることも意外とあるものです。

いろいろと例をあげましたが、小・中型チヌに食い気があるということは、チヌという魚種に適合した状況であるはずです。大型チヌも撒き餌には興味を示していて釣り人の射程圏内にはいなくても、どこかで様子をうかがっているとイメージしています。あとは、どうすれば大型の食い気のスイッチが入るか、です。

それがわかれば私は大型チヌキラーの称号を得られるでしょうが、相手の気分しだいなのが現状です。とはいえ、気分というのはひとつの小さなきっかけで瞬時にかわることがあります。

太平洋側の釣り場では、冬期は午後から夕方にかけてチヌの時合が集中することがよくあります。ですから、それまでにしっかりと餌を打ってステージを作っておけば、大型が口を使う確率も高まるはずです。

一方、舞鶴湾ではいつ急襲があるかがわかりません。シラサエビなどを使用して釣り座周辺の魚の活性を高め、大型チヌの食いに繋げるという作戦もあります。しかし、私は冬期の舞鶴湾ではカキの落とし込みだけで釣りたい、というこだわりがあります。

そこで、大型チヌが気分をかえるきっかけになるよう、ムキ身や半貝、鳥羽流(カキガラなどを撒く)、落とし方や落とす場所をかえる、宙層狙いをしたりハワセ幅をかえる、撒き餌やサソイ、合わせのタイミングをかえる、仕掛けを放置しておく、撒き餌をしてから1時間ほどポイントを休める、というようにカキだけでも考えられることを試します。

また、天候や風向き、潮の流れや濁り、船の音や引き波による筏の移動、餌取りの動向、携帯電話の着信など、何がきっかけになるかわかりませんから、ちょっとした環境の変化があればそのタイミングで餌を落とします。とにかく、小・中型が釣れているのなら大型も近くで息を潜めていると信じることです。

(解説:堀 康一郎)

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